狭い家の4つのメリットと4つのデメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

こんにちは、ペパローです。私は狭い家、よく言えばコンパクトな家に住んでいます。

最近ではコンパクトな家をあえて選ぶ人が増えつつあるそうです。本当か疑わしい説ですが、私自身もその1人なので案外本当かもしれません。

「あえて」と頭に着くくらいですから、コンパクトな家にはデメリットがあるはずです。実際狭い家・・・ではなくコンパクトな家で暮らしてみるとデメリットはあります。その一方で多少のメリットもなければ、選ぶ人は少ないと思います。実際メリットもあります。

いろいろな説がありますが、私にとってはこれしかないというメリットとデメリットについて書いてみました。特殊な内容ではなく、多くの人に共通するポイントばかりだと思うので、参考になればと思います。

コンパクトな家のメリット

購入価格が安く済む

何よりもまずあげなければならないのが、購入にかかる初期コストが安く済むことです。

例えば、最寄り駅が同じ、駅からの距離も同じ、築年数も設備ランクも学区も地盤も全て同じだった時、「広さに余裕がある家」と「コンパクトな家」とを比較すると、間違いなく購入価格はコンパクトな家の方が安くなります。

家に関しては、一般的に大きい方が良いとされています。もう価値観として古くさいのではないかと思えますが、未だに根強いものがあります。ですから、狭い家よりも広い家の方が一般的には人気があり、その結果価格も高くなります。

また、当然ではありますが小さな物件と比べると大きな物件の方が、建てるための資材も人件費も多く必要とします。結果として大きな家と比べると、コンパクトな家の価格のほうが安くなります。これは中古でも新築でも基本的には同じです。

メンテナンスコストが安い

続いての大きなメリットは「メンテナンスコストが安いこと」です。

マンションは、というか住宅はどれも修繕が必要です。室外だけではなく、室内も、たとえばフローリングや壁紙も古くなれば交換が必要ですし、建具も数十年に一度は交換しなければなりません。壁や床の面積が広ければ広いほど、手を加える際にかかる費用は上がります。建具もその数が多ければ多いほど、交換や修理にかかる費用は上がります。

また、メンテナンスに含まれるのは修繕だけではありません。メンテナンス、つまり意地ですから、ここには日々の掃除も含まれます。広い家よりもコンパクトな家の方が、掃除にかかる手間や時間、必要な道具や電気代も、広い家と比べると少なくて済みます。

したがって、コンパクトな家の方がメンテナンスコストはお金の面でも手間の面でも少なくなります。購入費用(初期費用)が安く済むことも重要ですが、長期的に見ればメンテナンスコスト(維持費用)が安く済むことはそれと同じくらい大きなインパクトがあります。

設備コストが安い

続いてのメリットは「設備コストが安い」ことです。

小さな家は広さで劣りますが、それが家に必要な設備のことを考えた際にはメリットにつながります。

ここで言っている設備が何かといえば、たとえばエアコンです。広いリビングとコンパクトなリビングでは、適切なエアコンのパワーは異なります。広いリビングの方が、よりパワーのあるエアコンが必要です。狭い部屋用のエアコンと比べると、広い部屋用のエアコンのほうが本体価格が高いですし、運転コストも高くなります。コンパクトなリビングであれば、エアコンにそれほどのパワーは必要ではありません。したがって初期費用も運用費用も安くなります。また、各部屋にエアコンをつけるとなると、部屋数だけエアコンを購入することになりますが、コンパクトな家は部屋数も少なくなりがちですから、ここでも初期費用にも違いが出てきます。

あるいは空気清浄機を考えた場合も同様です。花粉症の方や、幹線道路沿いにお住いで空気の汚れがきになる方には必需品ですね。

空気清浄機もエアコンと同じで、広い部屋よりコンパクトな部屋の方がパワーを必要としません。したがって、小さな空気清浄機で十分です。また、部屋ごとに空気清浄機を置くなら、部屋数が多ければ多いほど購入費用も運転費用もかかることになります。

これ以外にも、除湿機や照明といった設備に関しても全て同じで、部屋数が増えたり広さが広くなるほどかかる費用は上がります。小さな家であれば、この設備にかかる費用の面で安く済むことになります。

光熱費が安い

最後のメリットは「光熱費が安いこと」です。

コンパクトな部屋は、冷やすにしても温めるにしても、広い部屋に比べて効率的に行えます。電気代やガス代が、その分だけ安くつきます。

また、微々たるものかもしれませんが、掃除機をかける時間が短くなり、その分の電気代も抑えられます。

 

こうして考えると、コンパクトな家のメリットは「コスト」に関わるものばかりですね。

でも、単純ですがコストメリットがあるというのは相当のインパクトがあります。同じコストで広さを捨てるだけでその他の条件が良い物件を購入できるからです。

広さを捨てて駅近を取るとか、広さを諦める代わりに内装を良くするとか、いろいろな選択肢が出てきます。広さを大切にしすぎるばかりに快適さや便利さを捨ててしまいかけている人には、狭さ・・・ではなくコンパクトさが生みだすコストメリットの価値を見直してみることをオススメします。

 

・・・が!!!コンパクトな家、あるいは「狭い家」には、それだけのデメリットもあります。これをしっかり認識せずに狭い家を買うと大変な目にあうこと間違いなしですから、きちんと考えておくことが大切です。

コンパクトな家のデメリット

インテリアの制限

初めのデメリットは「インテリアに制限が発生すること」です。実際狭い家に暮らすと、自由にインテリアを選んだり、家具をおいたりすることは簡単ではなくなります。

なにしろ狭いので、大きな家具は置けません。代表的なものでいうと、ソファーです。我が家では真っ先に家から追い出された家具がソファでした。あいつはいい奴なのに。

ソファが邪魔

ソファがまるで家主のようになります。

また、テレビの大きさ、テーブルの大きさなど、あらゆる家具の大きさに制限が出ますし、ピアノなども場所を取りますので置き方に工夫が必要になります。

さらに、部屋が狭いということは、壁の面積が狭くなることも意味します。ですから、壁に絵を飾りたいとか、その他の装飾を施したいと思っても自由にはできないことが多々あります。プロジェクターで白い壁に映画を写そうとか思うと、大して大画面にならないなんてことも起こり得ますのご注意ください。

収納力の制限

続いてのデメリットは「収納力に制限が出ること」です。家が小さくなれば、それに合わせて必然的に収納力も低くなります。

家がそもそも広くありませんので、基本的にはあらゆるパーツがそれに伴って狭くなります。狭い家に広々したウォークインクローゼットがあるケースは少ないですし、靴を入れる収納もギリギリだったりします。

キッチンも狭かったりします。食器をたくさん持っていたりとか、調味料や保存がきく食材が多い家庭では、その類のものがキッチンでは収まらずリビングに侵入してしまうかもしれません。

服も同じです。普通のクローゼットで収まりきらなければ、タンスなどが必要になりますが、かといって部屋そのものも狭いので、タンスを置く場所もなく、どうにも服が収まらなくなってしまう可能性もあります。

人数の制限

次のデメリットは「人数に制限が出ること」です。

まずはその家に住む人数に制限が出ます。我が家は3人家族で2LDK、57平米の家ですが、4人で暮らすのは難しいと感じています。子どもが小さければまだしも、高校生や中学生の子どもが中高生ぐらいになると、息も詰まりますし容積も収まりませんし、破裂してしまう気がします。

それに加えて、来客に関しても大幅に制限されます。両親が泊まりに来たいと言ったとしても、ゲストルームがないマンションの場合は受け入れは難しいです。近くにホテルを取ってもらう必要があります。友達を呼んでホームパーティしたいという方も要注意です。かなり密着感のあるパーティになってしまいます。仲良くはなれるかもしれません。

間取りの制限

最後のデメリットは「間取りの制限」です。狭い家は間取りも自由には行かなくなります。たとえば、55平米3LDKとなると、一部屋一部屋がかなり狭くなってしまいますので、このような物件はあまり見かけません。60平米前後であれば2LDKが主でしょう。たまに1LDK+Sという物件もありますね。

ですから、狭いと思った間取りや必要な間取りが得られないこともあり得ますので要注意です。

 

どうでしょう。コストのことばかりだったメリットに比べると、デメリットはずいぶんと種類が豊富な感じがしますね。狭いととにかく制約がたくさん生まれます。

私はこれを知った上でコンパクトな家を選びました。それは広さを捨てて、時間を取り戻したかったからです。

人によって大切にしたいことは異なりますが、個人的には広さにこだわらずに他の要素を同じコストで得るという選択肢も悪くないと思っております。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*