狭い家の弱点を補うために、絶対重視すべき条件とは?

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こんにちは、ペパローです。

狭い家を選んで効率的にスペースを活用して快適に暮らすという選択肢が、少しずつ一般的なものになっていると思います。幸せに暮らすためには家は絶対に広くなければならないという固まった考え方ではなく、自分らしい家を作り上げていくその感覚を含めて、私自身も狭い家に住んでみてなかなか良いチョイスだったと感じています。

狭い家を選ぶことによって、住宅にかかるコストが安く済みます。その分、駅から近かったり都心に近かったりと有利な条件を得ることができ、結果として日常生活の中で自分のために使える時間が長くなるというメリットがあります。この「時間を得る」というメリットは本当に大きいのですが、その一方で、狭い家にはそれだけの弱点があることもやはり事実です。

まず、狭い家には「収納場所が少ない」とか、「リビングが狭くて家具が置けない」とか、わかりやす弱点がたくさんあります。これらの弱点は住んでみなくてもすぐにわかるものですので、住む前から事前に対策が可能です。ですが、狭い家の弱点の中には、しばらく住んでみなくてはわからないもので、しかも一度購入してしまってからでは取り返しのつかない隠れた弱点があるのです。その弱点は、ちょっと考えたところではそれほど大した問題ではないように思えるのですが、実際に長期間暮らしてみると、少しずつ少しずつ効いてきて、最後にはかなり大きなダメージを与えかねないようなものだと私は思っています。

隠れた弱点:視界が狭くなる

私が強く感じる狭い家の隠れた弱点というのは、「視界の狭さ」です。

面積が狭い分、部屋の壁から壁の距離が近いです。部屋の真ん中に立っていると、全ての壁がとても近くにある感覚になります。

そうすると、部屋の中にいる時に、視線を渡せる距離がかなり近くなってしまいます。当たり前のことだと思われるかもしれませんし、実際面積が狭ければ壁から壁の距離が短くなることは事実当たり前ではあるのですが、一瞬の内覧などでは実はこのことに気づきにくいのが実際です。

十分にこの弱点を認識しないままに物件を購入してしまうと、そのちょっとした圧迫感が、ま一二の暮らしの中で少しずつストレスを与えて、最終的には大きなダメージを住み手に与える可能性を持っています。

実際私の家もそうですが、部屋の端っこに座っていても、かなり近いところに反対側の壁がありますし、部屋の対角線に視線が渡るように座ってみても、それでもやはり狭いだけあってなかなか遠くを見ている感覚にはなりません。

部屋が狭いことは、ものや家具が置けないという物質的な問題もさることながら、空間が狭いために視線が遠くまで生きにくく圧迫感があるというちょっと別の問題も生み出すのです。

弱点克服方法:見晴らしの良さにこだわって物件を選ぶ

この「視界の狭さ」という弱点を、どのように解決すれば良いでしょうか?

部屋は狭いので、部屋の中だけで解決することは難しいです。例えば壁紙は白いものを選ぶとか、家具も圧迫感のない色のものを選ぶとか、あるいは家具を背の低いものを中心に選ぶとか、そのような方法も存在しますが、それだけではカバーできません。

そこで私がお勧めするのが、「見晴らしの良さにこだわって部屋を選ぶ」ということです。

マンションであれば、隣の家で視界が遮られない高さや角度の家を選ぶべき、ということになります。2階や3階ですと、一軒家でも窓や屋根が自宅の窓から見えてしまうので、その点ではNGです。隣が一軒家であれば4階以上であればかなり改善されます。また、窓のある側が少し広場になっていたり、その大きさにもよりますが道路沿いであったりすれば、騒音の心配が無さそうであるという条件付きですが、見晴らしはかなり確保されると思います。

借景の考え方で、視界だけでも部屋を広くする

考え方は、借景です。日本庭園が、自分の敷地以外の山などを視界の中で借りてきて、その広さを担保するという例の考え方です。これを自宅に取り入れることによって、実際の広さは変わりませんが、視線を遠くにやれることで圧迫感を少なくするという効果が得られると思われます。

狭い家は、弱点が多いです。その分、コスト面では大きなメリットも得られますし、広さの代わりに自由な時間やその他の便利さなどがいろいろ手に入れられる可能性もあります。様々な手法をうまく取り入れて、効率的な暮らしを目指したいものですね。

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