2017年 9月 の投稿一覧

目の前で見た痴漢 その捕まえにくい手口

今朝、通勤電車内で痴漢を見てしまいました。正確には、痴漢をしようとしている人、です。

今朝私の目の前で起こった痴漢

今日はいつもより少し早めの電車に乗りました。車内は決して超満員というわけではなく、ほとんどの人がつり革などに掴まれるくらいの混雑具合です。

私は出入り口横のスペースに立っていました。途中の駅で、30代くらいの女性が乗り込んできて、それに続いて50代くらいのサラリーマン風の男が乗り込んで来ます。

この時、その男性の動きに少し違和感を覚えました。車内はそれほど混んでいないのに、先に乗ってきた女性の後ろにやけにピッタリと近づいて乗ってきたからです。

しかし、この時はまだ彼が痴漢であるとは思いませんでした。パーソナルスペースが異常に狭い人は時々いますから、そういう人なのかなと思っていました。

次の駅に着くと、男性の前に立っていた女性は座席の方が空いたのを見て、そちらに移動して行きました。(この時女性はかなり急いで移動していったので、何かを感じ取っていたのかもしれません。)女性がいたスペースが空いたので、男性がそこにやって来ました。私の右斜め50センチほどの距離のところです。

短い黒髪で長身、年相応の体つきをしたその男性は肩からカバンを下げて左手でつり革を持ち、右手をだらんと下ろして立っていました。

電車が動き始めてしばらくした時、私はなんとなく視線を床の方に落としました。その時、だらんと下ろした彼の右手がおかしな動きをしているのにふと気づきました。腕を下にさげているのに、数センチほど自分の太ももから手を離して、小指と薬指を若干開き気味の形にして、その位置でキープしているのです。

その手の位置を見ると、それはちょうど、ドア付近でおしゃべりに夢中になっている中学生か高校生くらいの女の子3人組うちの1人のお尻のあたりでした。彼は女の子の真後ろに立って、右手を少し開き加減にしてブラブラさせながら、電車に揺られていたのです。

私は目の前で起きていることに面食らいました。痴漢冤罪とかで盛り上がっているので、できるだけ疑われるようなことをするのはやめるのが当たり前の中で、むしろ疑われそうなことをその男性がしているからです。

状況が少し飲み込めないので、しばらく彼の様子を見ていました。彼は自分から積極的に手を動かして触ろうとしているようには見えませんでした。ですが、電車が加速したりブレーキをかけたりして揺れるタイミングに合わせて、ほんの数センチ女の子の方に手を動かしているのに気がつきました。どうやら男はアクシデントを装って触ろうとしているらしいのです。

触ったか触ってないか、見ているだけでは分かりませんでした。スカートには当たっていたかもしれませんが、体に触れたとは言い切れません。それくらい微妙な加減で男は手を動かしています。

もしもその女の子が触られたという表情を見せたりすれば、私もこの男性がやったと証言できますが、彼女はそれに気づいている様子ではありません。私も100%痴漢だと断言はできませんので、その段階で男性に何かをいうわけにはいきませんでした。

でも、見ている限りでは、その男性は触ろうとしています。

なので、彼の目と手とを、交互に睨むことにしました。「見てますよ。その手、怪しいですよね。少なくとも怪しく見えますよ。やめましょうね。ね、見てますから。ね!」こんなメッセージを送ったつもりです。

しかしその男は私の視線になかなか気づきません。よほど集中しているのか分かりませんが、窓から遠くを見ながら、手をひらひらさせ続けています。

私も睨むのを続けます。「見てるぞー。見ているぞー。やめなさいよー」すると数十秒後にようやく一度目が合いました。怖いと感じましたが、負けずにそこで強めにきっと見つめ返しました。

ちょうどその時、電車が次の駅につきました。女の子たちは車両から降りていき、そのタイミングに合わせるように男は反対側のドアの前に素早く移動していきました。

私の位置からは、ちょうどドアのガラスに男の顔が反射して見えていたので、それからもじっと彼の目を見ていました。しばらく彼とは目が合いませんでしたが、駅に着く直前に彼は一度私の目を見て、はっという表情を見せてすぐに目をそらしました。

そこでようやく「やっぱりこの人、やってたな!」と確信しましたが、駅についてドアが開くと、彼は改札がない方に向けて急ぎ足で向かっていきました。

これが今朝私が見た一部始終です。朝から衝撃で、目が覚めました。

たった一例ですが、手口としてはよく用いられていそうなものなのではないかと思いました。痴漢に及ぶ人も、理性は残っているのでバレたくないという思いはあるはずです。ですから、アクシデントを装いつつ痴漢する、という手口になるのではないかと。

今朝見た痴漢の手口!

手口1背中側の真ん中に立つ

視線を嫌って、ターゲットの背中側の正面を狙って位置どります。そのとき、ターゲットの背中の方を向いて立つとは限らず、T字のように痴漢の体側側が相手の背中に向くように立つこともあるようです。

手口2お尻に近い場所に手をだらんとさせておく

つかまる可能性があることは分かっているらしく、逃げ道を用意しているようです。

自分からやった感じには見せないために、自ら積極的に触りにはいきません。お尻などの近くに手をだらんとぶら下げていて、それでいてターゲットの近くに自分の手の位置をキープさせます。

手口3:電車のブレーキの揺れを使ってアクシデントを装う

手をぶらんとさせているだけではなかなか当たりません。だからアクシデントを装うために、痴漢は加速や減速時の車両の揺れを利用しようとします。

たとえばブレーキがかかりそうになると、手の甲をほんの少し、2センチから3センチくらいターゲットの方に近づけます。ブレーキの揺れで相手が近づいてくるのをそこで待ち構えます。相手がバランスを崩して動いてきたら、そのタイミングを狙って触るのです。

では、どのようにすればこのような迷惑な行為から女性は身を守れるのでしょうか。

対策1背後をとらせない

まずは、位置どりが極めて重要です。痴漢は本人に疑われないようにしたいので、視線を感じるような場所には立たないようです。

したがって、背後をとらせないことが大切です。混んでいる電車には背中側から乗り込むとかして、背後からまっすぐ、もしくは横向きに近寄れないようにしましょう。

対策2当たった感覚があれば、できるだけ離れる

電車の混み具合によってできるかどうか異なりますが、もし誰かの手が触れた感覚があればできれば距離を取るべきです。

痴漢は積極的には触ってはきません。たまたまを装って当たってきます。だから、手のひらで触られているというより偶然当たった感覚になるはずです。そんなとき、触られてないと勝手におもいこまず、避けた方が無難です。

やめたほうが良いかもしれないこと

顔を睨むとか、個人的にはオススメしません。

痴漢に及んでいる時点で、その人は普通の感覚や考え方ではありません。何をするかわからない人だと考えておいた方が良いです。

痴漢は姑息ですが、気弱とは限りません。実際私が見た痴漢も、私の視線に気づいてもすぐにはやめようとしませんでした。

悪いことでばれたらまずいとは彼らも分かっているはずで、だからこそバレかけた時にどのような行動に出るか、予想がつかない部分があります。変に相手が挑戦的な人だったりすると危険です。

不愉快で迷惑でしょうが、何よりも自分の安全を一番に考えるべきです。

周りからは案外助けにくい

痴漢は案外慎重なようです。はっきりやったと言えないぐらいの感じで犯行に及ぼうとします。

ですから、やられた側がやられたという意思表示をすることと、それを見たという勇気のある人が同時に声を上げること、が同時に行われないといけない指摘しづらいです。

やられた人がやられた自覚もないのに横から触りましたねと言って行くのは難しいです。やってない、触られた感じがありますか?と痴漢が相手に言って、もしその人が触られたと言わなかったら指摘した側が危険にさらされるかもしれません。私の場合はそのリスクを背負ってでも痴漢を指摘する言う勇気は持てませんでした。

女性の皆さんは、とにかく背後を取られないように十分注意して、不快な目に合わないようにご注意ください。

他にも大胆な手口もあるようです

ちなみに今回私が目撃したように、意図せず触ってしまった風を装う痴漢は「新型痴漢」と呼ばれていて、最近増えている手口なのだそうです。

その一方で、もっと大胆な痴漢もあるとのこと。たとえばこれ。

この人は座って居眠りしているときに隣に座ってきた男性に触られたとのこと。周りの人に気づかれないように、服をかけて自分の手の動きを隠して犯行に及んでいたようです。

この方は勇気ある方のようで、犯人を捕まえたようですが、捕まえたら捕まえたでそのあとがいろいろと大変だったとのこと。何しろご本人に怪我などがなくて何よりです。痴漢されている時点で大迷惑という話でもあるのですが・・・。

江戸東京博物館が楽しすぎてあっという間に4時間!写真レポートと感想です。

江戸東京博物館

こんにちは、ペパローです。

この間5歳になる子どもを連れて江戸東京博物館に行ってきました。面白いらしいと噂には聞いていましたが、はるかに予想を上回って面白かったのでびっくりしました。11時半について順番に見て回って、気がついたら15時半!私も子供も時間を忘れて楽しめました。

江戸東京博物館の入り口

博物館は、江戸エリアと東京エリアとに分かれているのですが、そのどちらも体を使って感じるような展示がしてあって、子どももですが大人にとっても飽きずに見て回れるような工夫がしてあるのです。そのポイントを紹介します。

親子で楽しめたポイント1:適度に体感型の展示がある

美術館のようにただ見て回るだけだとどうしても子どもは飽きてしまいますが、江戸東京博物館はちょうどよい頻度で体感型の展示があるのが良かったです。

例えば、時代劇などでよくみる天秤棒(長い棒の両端におけが付いているあれ)に20kgぐらいの重りが入っていて、それを実際に担いで見られたりとか、あるいは下の画像のように籠が置いてあって、中に乗って見られたりします。

カゴ

カゴの中に乗ってみることができます。

また、実際の重さの十両箱が置いてあってそれを持ち上げられるか挑戦できたり、また別の場所では実物大の火消し某が展示されていって、それを持ち上げて触れるかどうかチャレンジしたりもできます。

火消し棒

15kgある火消し棒を持ち上げて振りまします!

東京エリアにも、かなり工夫されています。例えば休憩エリアの真ん中が大きなすごろくになっていたりします。

巨大なすごろく

これは三越が付録でつけていたものらしいですが、拡大して床に貼ってあるので、自分がコマになって遊ぶこともできます。サイコロアプリがあれば遊べるかもしれません。結構楽しそうです。

すごろく

出た目によって次の行動が指定されるルールです。あとサンタがいい感じ。

古い電話ボックスも私の子どもは気に入っていました。かなり古いタイプのもので、受話器が耳にあてる部分と通話部分とが分かれています。当時の電話の使用の仕方が聞けたようですが、他の子どももその電話が好きなようで、何人も列を作って待っていました。

電話ボックス

子どもに人気で行列ができます。

親子で楽しめたポイント2:実物大の展示物が多くてリアル

江戸エリアにも東京エリアにも、実物大の展示物がたくさんあります。

例えば江戸エリアではリアルな「長屋」が展示されています。私は落語が好きでよく聞きますが、長屋のイメージがあまりしっかりつかめていませんでした。江戸東京博物館には、実物大の長屋が建てられていて、それを見て「ああ、長屋ってこんな感じだったのかー」とはっきりつかむことができました。

4畳半くらいの大きさの部屋が、他の字型に4つ並んで作られています。それぞれの部屋が、例えば大工とか、指物師とか、あるいは産婦などの部屋を模して作られています。各部屋に人形があって、それぞれの暮らしがイメージしやすくなっています。

長屋

実物大の長屋があります。相当リアルです。

長屋の産婦

子どもが生まれたばかりの部屋があったり・・・

長屋の大工

大工か指物師が仕事をしている部屋もあれば・・・

寺子屋

隣には寺子屋もありました。サボってる子がいるな。

台所や食器、布団などもリアルに作られていて感動します。

長屋の隣には隣には当時のトイレが作ってあって、それも合わせて見られるようになっています。うちの子どもはこのトイレがなぜかお気に入りでした。

便器

男性用でしょうか・・・

便器

便器ですね・・・

これらは江戸エリアでしたが、それに負けず、東京エリアもすごいです。

戦前、戦時中、戦後、高度経済成長期という複数の時代の住宅が、これまたリアルなサイズで作られているのです。例えば私が感動したのはこちら。

ひばりが丘団地の階段と玄関

リアルすぎる団地の階段と玄関

これはひばりが丘団地の階段部分です。こんな生々しい階段と玄関が、実物大で展示されているのです。もちろん部屋の内部もリアルです。というか、ほぼ本物です。

ひばりが丘団地

ひばりが丘団地の室内。生活感がすごいです。

ひばりが丘団地のベランダ

ベランダも気合が入ってます。洗濯物が生々しい・・・。

本当にこんな感じで暮らしていたんだなあと、かなり本格的にイメージできるように一つ一つが作られています。

数十年前の一般的な民家という感じの一軒家に至っては、中に入ることができます。縁側で靴を脱いで、中の和室や廊下を歩きまわったり、ちゃぶ台の周りに座ってみたりもできます。子どもも大人も相当楽しいです。

それ以外にも・・・

和洋折衷

和洋折衷の家があったり・・・

戦時中の家

戦時中の家があったり・・・

ちゃぶ台

ちゃぶ台とかもあります。

とにかく全然飽きません。

親子で楽しめたポイント31960年代から2000年代までの人気商品が並んでいるエリアが面白い

私たち親子(というか主に私)が一番盛り上がった展示がこれでした。1960年代から2000年代までに流行したものが、順に並べて展示してあるのですが、これがちょうど良い分量で、なおかつポイントを押さえているんです!

1960年代

私は世代ではありませんが、60代ぐらいの方たちは「これうちにあった!」と、かなり周りで盛り上がっていらっしゃいました!

1960年代

1960年代。世代的に私は懐かしくはないですが、上の世代の方はとても夏がしがっていました。

家具調テレビ

家具調テレビです。

 

 

花柄ポット

出ました。花柄ポットです!

1970年代

この辺りは生では体験していませんが、子どもの頃には近いものがうちにもあったなーという印象です。

1970年代

70年代です。音楽はよく聞いていました。

インベーダーゲーム

インベーダーゲーム!私の父親はこれで近眼になったと言っていました

プリントゴッコ

左下はプリントゴッコです!憧れました。

70年代の給食

70年代の給食。うん、普通に美味しそう。

70年代の自転車

子どもたちはみんなこんなのに乗っていましたね。

1980年代

続いて80年代です。この辺から個人的にはぐっと馴染みが出てきます。

80年代 竹の子族

竹の子族でしょうか。

ファミコンとゲームウォッチ

言わずと知れたゲームウォッチにファミコンですね。後光が差して見えます。

ラジカセ

ラジカセ。でかい・・・。

80年代の給食

これも普通に美味しそう。

武道館

これは知りませんでした。武道館の名が冠せられたウォークマンです。

1990年代

私は世代ドンピシャです。ここはやばかった。

90年代

結構きわどい時代ですね

ジュリアナ版ジェニーちゃん

ジュリアナ版ジェニーちゃんです。若干狂ってますね。

iMac

iMacです!欲しかったなあ。左後ろには東京ラブストーリー。右側に見えるのはポケベルですね。

jkファッション

jkです。ルーズソックスです。私の田舎にはほとんどいなかったw

2000年代

最後に2000年代です。ここまでくるとほぼ今と一緒・・・かと思いきや、すでに懐かしいものが登場します。

ほぼ今と一緒かと思いきや・・・

給食は豪華ですね

電車男と初代iPod

「電車男」です!懐かしいですねえ。さらに後ろには初代iPodも鎮座しています。10Gです。少ない。

メイド喫茶

メイド喫茶ですね。すでに隔世の感があります。

このエリアをさらに熱くするのが、その時代に流行っていた曲がそれぞれの展示品の前のスピーカーから流れてくることです!あー、自分が若者だった頃ってこんな感じだったなあ、と大人であればどんな年代でもしみじみすること間違いなしです。

このエリアの面白いのは、自分の子どもに「パパが/ママが子どもの頃はね」と語りたくなってしまうところです!子どもに自分の小さい頃のことを聞いてもらうのってなかなか楽しいですよ。子どもの方はどうかわかりませんが、少なくとも大人の方はノリノリで喋ってしまいます。

親子で楽しめたポイント4:ジオラマがすごすぎる

最後に、これです。ジオラマです。実物大の展示もすごいのですが、ミニチュアやジオラマがとてつもなくリアルであり、なおかつ大量に展示されているのです。これはもう大興奮です。

江戸エリアでは・・・

江戸のジオラマ

俯瞰から

江戸東京博物館

歩いているような感覚。もしくはドローンで撮影したような感覚。

江戸のジオラマ

川側ですね

江戸のジオラマ

やばいくらい小さな人形がいます

江戸のジオラマ

仕事が細かいです

江戸のジオラマ

これもリアル

江戸のジオラマ

こんな感じで人が見ています

江戸のジオラマ

これは江戸城の俯瞰ですね

三越のジオラマ

これは三越のジオラマです。

三越のジオラマ

時々暖簾が下からせり上がってきます。

江戸のジオラマ

川と船はリアリティーばやばい。

江戸のジオラマ

広い部屋ではなくて・・・

江戸のジオラマ

これを横から撮影したものです。めちゃめちゃリアル。

また東京エリアでも・・・

東京のジオラマ

銀座あたりですね。実物はもっとクオリティー高いです。

東京のジオラマ

クオリティーすごいです

東京のジオラマ

子どもはこれをみて焼き鳥食べたいといってました

東京のジオラマ

おっちゃん疲れてる

江戸エリアでは双眼鏡が置いてあって、子供と一緒に盛り上がれます。また東京エリアでは、1時間に数回ずつ、音楽とともにライトアップされて、後ろに係りの人がやってきて生で解説してくれるちょっとしたショーも行われています。これがまためちゃくちゃ面白い。

例えば銀座の古い町並みが朝から夜になるまでの時間を追って紹介され、最後にはミニチュアのガス灯が灯されて終わる、といった結構感動的な流れになっていたりもします。大人も子どもも盛り上がること間違いなしです。

ここで紹介できなかったような体感展示もたくさんありますし、また江戸時代や現代東京についてもっと詳しく知りたい人には、資料展示もかなり豊富にあるので学にもとても良いです。小さな子供をお連れでなければ、4時間と言わず丸一日でもいられるかもしれません。私自身、あと2時間程度であれば余裕で過ごせたと思います。


このボリュームで、大人は入館料600円。割安にもほどがあります。平成29101日~平成30331日までは改修工事のため、一時全館休館するそうなので、その前にぜひ一度足を運んでみてください。