英検準1級の二次面接を受けてきた。過去問の例を見たところ、今回と同様の内容だったので、試験そのものはこれまでと変わったものでは無いのだと思う。

さて英検に関しては色々と言いたいことが出てきた。一次試験も二次試験も共通して言えるのは、そのオペレーションの品質が非常に低いことである。一次試験に関しては換気のためにドアを開け放っていたのだが、その外で試験監督者や試験の運営の担当者たちが試験会場にまで大きく響き渡るような声で話を続けていた。リスニングの試験の時ではなかったけれども、かなり集中力をそがれた。あまり続くようだったら文句言おうと思ったところで、別の受験者が話し声がするから止めるようにと試験管に伝えて、それで事なきを得た。あれはかなり問題だったと思う。

二次面接はと言うと、受験票の色分けで受験のタイミングが決まってるようなのだが、そもそもその色分けが分かりにくいし、加えて何時から受ける人がどのタイミングであれば良いのかといったことのアナウンスが曖昧であるため、多くの人がどこに並べばいいのか何時に並べばいいのかといったことがわからないままでいたようだった。

加えて1級と準1級が同じ列に並ぶ仕組みになっていて、一方で一級と準1級では集合時間が異なっているらしく、これもまたかなり混乱をきたす原因になった。

しかし何よりも気になったのは面接官のクオリティーである。私の担当してくれたのは男性の面接官で日本人の方だ。あったらびっくりするほどカタカナ英語で面接をしてくれた。英語はツールなので、確かに伝われば良いとは思うのだが、それにしたって相当なカタカナ英語だった。私が中学生だった頃の英語の先生の発音のほうがまだ良かったと思う。正直言って私の方が英会話そのものは場数踏んでいると思われるし、おそらくであるが、彼の英語よりも私は英語の方がネイティブ意味は通じるのではないかといったレベルの方だった。当然ながら英語はかなりできる方なのだろうし、もしかするとどこかの大学で教鞭をとっておられるような方なのかもしれない。しかしそれにしてもあまりにもひどいレベルであった。試験の内容は普通に面白いものだったけれども、あまりのカタカナ英語で彼の質問が私は聞き取れず聞き回したこともあった。具体的にはビー動詞のareが冠詞のaに聞こえる発音になっていて聞き取りにくいことがその原因だった。もしかしたら私のリスニング力が低いからなのかもしれないけれども、私は彼の発音にも問題があったろうと思う。

いずれは英検一級も受けたいと思っているが、前回の一次試験でのオペレーションの悪さ、さらに加えて二次試験の運営の悪さと面接官の質の低さ、これらを考えると本当に挑戦するべきだろうかと悩んでいるところである

英検の方には運営と、それから面接官の質について改善努力をしてほしい。決して安くは無い受験料だし、もっと言えばTOEICやTOEFL、IELTSなど英検以外にも受けられる英語の検定と言うのは最近では多くあるのであって、そこに英検の優位性はあまりない。個人的にはリスニングとスピーキングライティングリーディングそれぞれ4技能が揃っていると言う意味で、a英検にはまだまだ価値があると思っている。しかしながら、このようなオペレーションではその価値を伝える事は十分にできないだろうし、何より頑張って勉強して受験している私たち受験生が英検に不信感を持ったり、不愉快な体験をしていってしまっているということを考えると改善すべき点は多いのではないかと感じてしまう。