今からちょっと前のこと。私の中で、通勤時間を使ってAmazonプライム・ビデオを見るのが大ブームになった。スマホで映画を見られることに、今さらながらも、おー!未来が手元にきてるー!と、本当に今更ながらに感動してしまったので。
まあしかしそんな感動も1ヶ月も経てば収まってしまうもので。
ある時期は毎日1本ずつくらい見ていたのが、いまでは何週間も見ていない。
飽きっぽいせいもある。が、すぐにやめてしまったのはそれだけが原因でもなくて、プライムビデオの微妙な品揃えの悪さも大きな原因だ。20本ぐらい見たら、あんまり見たい作品がなくなってきて、気づいたらやめていた。
それでも見たのは評判の良さそうな作品ばかりだったので、結構楽しめた。
見た映画のリスト
私が見たのはこんなかんじ。
- グラン・トリノ
- 攻殻機動隊(実写のやつ)
- スペースカウボーイ
- 許されざる者
- 青い春
- ジャージー・ボーイズ
- イミテーションゲーム
- ヘンゼルとグレーテル
- エクスマキナ
- プライベートライアン
- クリード
- コンスタンティン
- MIB3
- セーラームーンR
- ボーダーライン
- オーシャンズ11
- キック・アス
過去に見たことがあった映画もいくつかあるが、ほとんど初めて見た映画だ。大学生の頃はよくビデオを借りて見ていたが、大人になってからはぐっと映画を見る回数が減った。特に子供が生まれてからは2時間使うのは難しくて、全然見なくなってしまった。さて、17本見たようだが、これをひとにおすすめしたい度合いで並べるとどうなるか。感想を書きながらランキングしてみる。ダメな方から挙げて行って、最後にNo. 1は!ってやりたいけど、オートリストを使って書いたほうが楽なので、一番よかった方から並べる。
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グラン・トリノ
- もう圧倒的。ダントツ一番はこれ。グラン・トリノ。
見る前はタイトルがそもそも意味がわからないし、そんなに乗り気でもない感じで見始めたのだが、のっけからおもしろい。ずっと面白かった。
アメリカが抱えている人種の問題、歴史の問題、経済の問題など、かんがえるべきかだいについてしっかりふれていながらも、ストーリーが全編通して面白い。笑わせようとはしないが、クリントイーストウッドが演じるめんどくさそうなアメリカ人の親父が、トラブルを起こしたりトラブルを解決したり、まあいろいろやる。その様子がコミカルで、飽きない。それでいてテーマはしっかりしているから、見終わった後の余韻もしっかりある。
子供と見るには少々厳しいが大人がみるには最高だ。文句なくこのリストの中では一押しだし、リストに載っていない映画を含めてもかなり上位に入る映画だった。 -
ジャージー・ボーイズ
- またクリントイーストウッド。今度は出演はしないが。
フォーシーズンズというバンドの歴史を描いたミュージカル作品の映画化だ。これについてはプライムビデオで見る前から知っていて見たこともあった。面白いをの知っているから、改めて見たわけだが、やはり何回見ても面白い。
ブロードウェイのミュージカルを見た人たちからすると、実はこの映画は物足りないらしい。演出面だったりで、本家の方がもっと素晴らしいと感じるようだ。
私は幸運にもミュージカル版を見たことがない。だからこの映画が最高だと思えた。ラッキー。
何がいいって、ギタリストのトミーを演じた役者とその役柄だ。こいつが悪いことはするしちゃらんぽらんだしでろくなやつではない。役者がそのろくでなしな感じを本当によく表現していて、顔もその口ぶりも、あーこいつはろくでなしだなーと誰の目にも明らか。
本当にクズだから憎たらしいんだけど、どうも気になるのだ。こいつにはこいつの言い分があるんだろうけど、そりゃベーシストのニックも怒るよなー、10年もそんな目に合わせられればなーとか、リアリティーを感じさせてくれる。素晴らしい。
さらにエンディングのダンスがこの人だけ微妙に下手なのがまたいい。主役級の他の人たちはミュージカルばたけの出身らしいが、トミー役はちがうそうだ。だからダンスにキレがないし、不自然。だが、それがいいんだなあ。
こちらもオススメしたい映画。 -
スペースカウボーイ
- またもイーストウッド。何も考えずにランク付けするとこういうことになるが仕方ない。
おっさんたちが頑張って宇宙に行って、大活躍するというお話。それ以上のものはないが、それがすごくいい。
グラン・トリノみたいにメッセージ性はあまりないが、反対にエンターテイメント性は相当高い。楽しい物語もバッチリ作れるので、イーストウッドのおじさんはすごいなーとただかんしんする。
グラン・トリノも人をそれほど選ぶ作品ではないと思うが、スペースカウボーイはもっと人を選ばない。誰が見ても「楽しかったねっ!」と言える作品だ。 -
エクスマキナ
- これは初めて見た映画だ。アマゾンプライムで見るまで、そもそも村材も知らなかった。実際日本では映画館では上映されていない?っぽい噂もある。検索すれば出てくるが、めんどくさいので調べません。
簡単にいうと、AIが出てきていろいろやる話。AIというか、AIを乗せたアンドロイドといった方が正確か。
見たのが少し前だからかもしれないけれども、面白かったなーという感覚がある。そんな感覚はあるが、あんまりよく覚えていない。
とりあえずアンドロイド役の人が可愛いし、役柄にはまっていたなーという印象。
四番目にしたけど、そんなにオススメはしない。SFが好きなら面白いと思います、ぐらいの感じ。 -
コンスタンティン
- これも前にも見たことがある作品。正直コンスタンティンが好きだと人に言うのは、ちょっと恥ずかしい。
何しろ子供っぽい話だから。
とても強い悪魔払いが、すごく強くて、カッコ良く敵をやっつけていく、というのが主なストーリーなので、いい大人としては少々つらい。
しかし好きなものは好きなのだからしょうがない。
子供っぽい魅力的な場面が大量にある。そして武器の類もとてもかっこいい。ゲームっぽいし、ファンタジーだし、ダークだし。
恥ずかしがらず、ばかにせず、見て欲しい。そしてこの作品を進めてくる人を、暖かく見守っていただきたい。 -
プライベートライアン
- 見たことなかったのでやっと見られた。電車で細切れにして見たのだが、そうじゃないとちょっと通して見るのは疲れるかなあ。
有名なのは最初のながーい場面。リアルな戦闘シーンで、見ていて本当に苦しいし、痛みが伝わってくる。
戦争を味わったことがない世代の私などは、しっかり見ておくべき映像だと思うけれども、血が出たり体が爆発したりする映像が苦手な人は、ちょっとしんどいか。
賞をたくさんもらっているだけのことはあると思った。いまさらお勧めするような作品ではないが、それでもまあかなりよい。 -
ボーダーライン
- アメリカの麻薬捜査官たちの話。かなりハードな環境で仕事をしている人たちで、これはアメリカのこういう仕事をしている日立は本当に大変ですねという感想しかない。
映画としては、途中まではたいへんにおもしろい。が、落ちのあたりはどうかなあ。決してスッキリするようなものではなかった。後味が悪いという意味でもなく、一つの映画が終わる時にはきちんと「はいこれにてこの映画終わり!」と感じさせてくれるようだともっといいなあと思う。要するにあんまり覚えてない。 -
イミテーションゲーム
- 正直この辺りの作品の順位はかなり団子状態だ。ボーダーラインとイミテーションゲームは順序が逆でも別にいい。ただなんとなくイミテーションゲームの方が、終わり方がボーダーラインよりももっとスッキリしなかったっかなあ。それはストーリーの問題ではなく演出的な問題。
第二次世界大戦でドイツ軍が使ったエニグマという暗号があって、それを解き明かした科学者の実話。
個人的にこの映画で一番面白いと感じた点は、この主人公が発達障害やアスペルガー症候群のような傾向があるということ。そのような人たちの生きる上での大変さとか、それは当然本人だけでなく周りの人も同様に大変なわけで、他人事とは思えず考える部分がたくさんあった。
そういう観点でこの物語を見られそうな人にはぜひお勧めしたい。マイノリティーの大変さとか苦労とか、そういうものがうまく表現されていると思う。勉強にもなる。 -
オーシャンズ11
- プライベートライアンに次ぐいまさらシリーズ。見てなかったので。オーシャンと11人の仲間達ではなく、新しい方のオーシャンズ11だ。
泥棒たちが頑張って盗みを働くお話。九番目にしたけれど、すごく面白かった。ただ、別にお勧めする必要があるほどのものでもないなあという。 -
クリード
- ロッキーの敵にアポロという人がいた。その人の息子クリードの物語。
そういう背景なので、じょばんからちゅうばんんぐらいまではとっても面白い。クリードがなぜ戦わなければならないか。どうやってクリードは強くなるのか。面白くなる要素がたっぷりだ。
だが終盤は急速に失速する。予想された範囲内の結末に向けて、ただ物語が回収されて行くだけという感じ。面白いが、すごく面白いかと言われればまあまあ面白いというぐらい。
ロッキー好き見ておくと楽しいし、ロッキーを見たことがないなら、あんまりおすすめしない。どうしても見るなら、ロッキーを3ぐらいまで見てから見るといいとおもう。 -
キック・アス
- これも見たのは二回目。キックアス。ヒーローものだが、若干のグロっぽい表現もあり、誰でも楽しめるというような映画ではない。
ストーリーそのものはとてもシンプル。簡単に言えば、ダメなやつがヒーローとして活躍する、というもの。その基本ストーリーを、ちょっと斜に構えたようなフレーバーを混ぜ込んだような筋書きになっている。
だから見終わって何かが自分の中に残るかといえば、なんもない。なんもないがまあ面白かったなーという感覚は残っているので、多少のグロやエロなどがいやではない大人はまあ楽しめると思う。あと女の子が可愛いし、かっこいい。 -
青い春
- ずーっといずれは見てみようかなーと思っていた映画。青い春。松本大洋の漫画が原作。オムニバス形式の漫画を一本にまとめた形らしい。
松田龍平の初主演だか初出演だったかの映画。よく覚えていないが、詳しくはWikipediaで。で、まあ松田龍平がっこいい。脇を固める役者たちも、たぶん若手の頃なんだろうが、どれも全部かっこいい。キャスティングがめちゃめちゃはまっているのだろうなあと思う。
演出も面白いところがいっぱいある。単純に大変だっただろうなあというシーンとか。あと曲の入り方もかっこいい。
12番目にしてしまったけれども、もっと上でもよかったかもしれない。でも面倒なので12番のままにしておく。 -
許されざる者
- クリントイーストウッド。超名作扱いの一本だろうし、しっかり面白い。しかし興奮度合いに若干欠けるイメージ。過去の自分の罪に対する悔恨、みたいなのがイーストウッドの大きなテーマの一つなのだろうか。個人的にはこのテーマ自体はあんまりピンとこないらしい。そんな印象。
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MIB3
- MIBは昔友達と映画館に見に行って、でもその友達は途中で眠ってしまって、当時はまだ入れ替え制の映画館ではなかったからもう一度見ようということになった。というどうでもいい思い出がよみがえってきた。
その思い出とともにMIB3を見てみたが、面白いかと言われればそうでもない。悪いかと言われれば、そんなこともない。そんな映画。 -
ヘンゼルとグレーテル
- 昔話のヘンゼルとグレーテルを大人にして、それを魔女退治の二人組に仕立て上げて、恐ろしい魔女たちをやっつける話。
オススメは別にしないが、2時間を楽しく過ごすには結構悪くない。あれ、15番目にする必要はなかったかも。クリードとかよりはもっと面白かったような気がしてきた。
強い二人組がいて、そのふたりが最初はめちゃめちゃ強い。でも多少の困難を味わいながらも、大団円!うん、見ても見なくても人生に影響のない映画ではあるけれども、面白かった気がする。 -
セーラームーンR
- アニメはあんまり見ないのに、面白いらしいと聞いて見てみた映画。1時間ちょっとくらいの長さだったと思う。面白くなくはないが、そんなに絶賛しなきゃいけない?という感想だ。
登場人物たちが、入れ替わり立ち替わり必殺技の名前を唱えながら戦うシーンがバンバン見られるのは面白かった。味が濃い部分がいっぱいあるような料理。
アニメの演出としてはすごく感動する部分がたくさんあるようだけれども、あんまりピンとこなかった。リテラシーが足りていないのかもしれない。でもまあ、そんなに?という感想が正直なところなので仕方ない。 -
攻殻機動隊
- 攻殻機動隊は好きだ。漫画もいい、映画もいい、アニメもいい。だがこれはいかん。
草薙素子なる主人公は、他人にはあまり伝わらないような悩みを抱えつつも、冷徹に問題を解決していく様子を見せてくれなければならないはずが、ちょっと弱い女の子すぎる。ハリウッドは同じ文化背景を持つ人がオーディエンスではないから、読み取りやすい要素を多く加える必要があるのはわかるが、それをやりつつもファンを納得させる方法ってあるはずだし、ファンがうなるぐらいじゃないとファンじゃない人にも響かないのではないのか?
マトリックスって、あの世界観自体はニューロマンサーから始まる”マトリックス”な世界観を、キアヌリーブスのかっこよさと映像のかっこよさでまぶしまくって、その刺激的な世界をもともと素養のなかった人にまで魅力を伝えて心を鷲掴みにした映画だろうと思う。そんなものを攻殻機動隊が映画化されるのであれば、期待してしまうよねー。
実際、攻殻機動隊がモチーフだから、最後まで楽しく見られたのだけれども、それでも結局やっぱり面白くはなかったし、どうしようもないなあという感じ。
ランキングって、10を超えるとかなり順番がいい加減になるものですね。正直グラントリノ以外はかなり順位は適当です。また他の映画をプライムビデオで見た時には、追加したり書き換えたりしてみたいと思う。
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