2018年 6月 の投稿一覧

「マーケティング」の定義、比べてみました

マーケティングという言葉の定義は、人によって違います。

本当は一つでなければならないのですが、残念ながらいろいろな意味で使われてしまっているのが実情です。

定義が定まらないならマーケティングという言葉を使わなければよいのですが、そうもいきません。ですので、みなさんがどういう意味で定義しているかを簡単にまとめてみました。

お客様に価値を提供して利益を得ることと定義しているケース

グーグルで「マーケティングとは」で検索すると上位に出てくるのがこのページです。

ここでの定義は相当わかりやすいので、とりあえず日本人でマーケティングに携わる仕事をするなら、この意味で捉えておくと間違い無いと思います。(とはいえ、この定義に従えば、マーケティングに携わらない仕事、というのは実際には存在しないわけですが・・・。)

マーケティングとは?10分でわかるマーケティング入門

このサイトでは、

マーケティングとは、「お客様に価値を提供してお金をいただくこと」

・・・と定義しつつも、マーケティングの基本用語として以下の4つをあげながらわかりやすく説明してくれています。

1) ベネフィット
2) 差別化と強み
3) セグメンテーションとターゲティング
4) 4Pもう少し詳しく説明してくれています。

世の中の人がこれと同じ意味合いでマーケティングという単語を使えるようになるとどれだけ良いだろうと頃の底から思います。色々読んで勉強してもよくわからないという人は、ぜひ上のページをご覧ください。かなりすっきり整理されると思います。

Wikipediaを見てみますと、やはりこちらも上記と同様の定義になっています。

マーケティング

マーケティングmarketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。

あ、でも顧客ニーズに応えることは書いてありますが、それによって利益を得ること、という定義は含まれていないのですね。

私自身は、顧客ニーズに答えてそれを利益につなげること、という後半までが入っていることが重要だと思っているのですが、「顧客に対して・・・」という考え方が加わっているという点で共通しています。

顧客がすっぽり抜け落ちている定義になっているケース

続いてはこちらです。

今さら聞けない「マーケティングとは何か?」基礎から解説

「ビジネスにおいてマーケティングは重要」という、若干首をかしげてしまうような一文で始まるこちらのサイト。読み進めてみても、やっぱり傾げた首が戻せません。

冒頭では、次のようにマーケティングについて語ってくれます。

マーケティングの定義を、市場調査や商品、サービスのプロモーションのことだとイメージされる人がいますが、それらはマーケティングの機能の一部を指すものに過ぎません。

ここまでは「そうだ!そうだ!いいぞ!」という感じです。そうなのです。すぐにプロモーションと勘違いしている人が山ほどいるのがマーケティングなのです。この誤解を解かなければ話にならないので、とてもいい導入です。

つづけて日本マーケティング協会による次の定義を引用しています。

企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である

これを「難しくて理解しにくいかもしれない」と心配してくれる上記サイト。たしかにわかりやすい定義では無いので、噛み砕いてくれると嬉しいかもしれない。そう期待していると、出てくるのが以下の言葉です。

もっとシンプルでわかりやすく表現すると、「売れる仕組み」「儲かり続ける仕組み」と言えます。

・・・いや、そう説明するから「プロモーション」と勘違いされるのでしょうが!

マーケティングを説明するときに「顧客」とか「お客様」といった言葉を省いてしまうと、「売る」が目立ちすぎてしまって、それが勘違いを生むのです。

「売れる仕組み」がマーケティングなのか?違います。上の例で言えば、「お客様に価値を提供して利益を得ること」です。あるいは、「お客様のニーズに応えることによって、利益を得ること」とも言えるかもしれません。

簡単に説明しようとするのはいいのですが、「顧客」とか「お客様」を省いてマーケティングを説明しようとするのは相当危険です。

ですので、こちらのサイトの「マーケティングとは売れる仕組みである」という考え方は、個人的には全く賛同できません。

ちなみに以下のページでも同様です。

マーケティングとは何か?その意味を知ろう

なんだかんだと色々語った上で、

マーケティングとは、「儲け続ける仕組みを作ること」。

としています。いやー、それでいいのかなーと思ってしまいますね。おそらく、儲け続ける、の「続ける」の部分があることで、顧客に価値提供できていないと儲け続けられないので顧客のことに敢えて触れていない、みたいなことを言われそうですが、それは違うのでは?と感じます・・・。

一部の活動に狭めた定義のケース

続いての例を見てみます。

マーケティングとは何か~前編~

途中までは、日本マーケティング協会の定義を掲載したりして、いい感じに来ているのですが、途中でおかしな方向になってしまいます。

ただ、そういわれてもピンとこない方もおられるはずなので、当塾ではマーケティングとはどういうもので、どう進めていくものなのかについて、

  • 市場調査
  • データの精査
  • 商品企画・販売方法の決定
  • 来店客の反応・満足度調査

という4段階に分け、以下でそれぞれの概要と進め方について解説をいたします。

これは一見すると企業でいうところの「マーケティング業務」に近づいてきているため、それっぽい感じがします。

ですが、実際にはそうではありません。例えば「セールス」。セールスは、こちらの定義では漏れてしまっています。ですがセールスも、れっきとしたマーケティングの一部であるはずです。

が、こちらではそれを省いた形でマーケティングを定義しています。

 

個人的には1番目のを推します

 

 

カロリーメイトを崩さずに袋を開ける(ちなみにビスコも同じ)

カロリーメイトの袋を開けるとき、カロリーメイト本体が袋に当たって必ず崩れるので困っていた。たいてい端っこが欠けてしまっていて、残念な気持ちになる。

なんとしても崩さずに完全な状態で食べたい。その強い想いのもと、2週間に渡る研究を経て、とうとう本体を崩すことなく袋を開ける方法を見つけたので、ここに紹介する。

ちなみに、以下のようなサイトはもちろん見た。

カロリーメイトの開け方革命。ついに私はたどり着いた。

この方法も何度か試したが、ほとんど成功しなかった。本当に毎回このやりかたでこの人は無事に開けられているのか、疑問だ。

今回私が編み出した小技を使うことで、上記の方法と比べてカロリーメイト崩壊率が10分の1程度に下がる(パペロト調べ)。3日の練習の末、私は現在では崩れてないカロリーメイトをほぼ確実に口に運べるようになった。ぜひ試していただきたい。

方法:開け口の重なっているところの片方だけを切り裂いて開ける

方法はいたって簡単だ。

オープンと印刷されている箇所を下に引き裂いて開けるのは同じ。

ただ一つ違うのは、重なっている二枚をつまむのではなくて、二枚を開きわけて一枚だけをつまんで下に引き裂くことだけだ。

まず、箱から取り出す。

そして袋の端の二枚重なっているところを・・・

矢印のように左右に軽く引っ張って、開き分ける。

そして開いたうちの片方だけをつまんで、ゆっくり引き裂く。

するとこの通り。

オープンと書いてあるところをただ引っ張ると、そろ引っ張った箇所が内側に巻き込まれて、カロリーメイト本体を傷つけてしまう。

それを防ぐために、切り裂く部分を狭くして、本体を傷つけてしまっていた部分を減らすことによって、崩壊リスクを下げるのだ。

ぜひこの小技、試してみていただきたい。

そして、全く崩れていないカロリーメイトをしっかりと味わっていただきたい。崩れていても崩れていなくても、その味が全く変わらないことに、きっと驚くはずだ。

ちなみに、ビスコも全く同じ方法でうまく開けられる。試してみてほしい。