リニューアルした安倍礼司が面白くない!その理由を考える

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2018年5月にリニューアルした安倍礼司が面白くありません。

私はそれほど長年のファンというわけではありませんが、そんな私にとっても、新しくなった安倍礼司は実につまらなく感じます。

なぜ新しい安倍礼司は、こんなにもつまらないのか。その理由を考えてみます。

目次

結論:既存リスナーを楽しませるつもりが、制作陣に全くないから

まず結論から始めます。

新しい安倍礼司が、少なくとも既存リスナーにとって楽しい番組ではなくなってしまったのは、制作陣に既存リスナーを楽しませようというつもりがまるっきりないからです。

昔から聞いてくれている人にちゃんと楽しんでもらおう、というリニューアルであればもっとポジティブな評価を得られたでしょうが、すでにファンになってくれたリスナーのことも楽しませよう、既存リスナーの視点に立ってコンテンツを考えてみよう、という番組づくりでは全くありません。

既存リスナーに楽しんでもらうためのコンテンツではないのですから、聞いていて楽しくないのは当然です。

では具体的にどのあたりが既存リスナー視点ではないのか、確認してみましょう。

1 既存リスナーが好きだった名物コーナーや名物キャラクターが出なくなった

安倍礼司には名物コーナーや名物キャラクターがたくさんいます。

まず一番目立つのは、刈谷勇です。

安倍礼司ファンの中にも、刈谷というキャラクターが好きな人もいれば嫌いな人もいると思いますが、印象に残るキャラクターであるという点については異論はないでしょう。

アクが強く、でも要所要所で大切な役割を果たすキャラクターであり、主人公安倍礼司についで重要なキャラクターの一人でした。

今回のリニューアルに伴って、というか、リニューアルと刈谷の退場のどちらが主でどちらが従かはわかりませんが、いずれにせよリニューアルのタイミングで刈谷はいなくなりました。

名物キャラクターである刈谷が出ないのは、既存リスナーが喜ぶことがないのはわかりきったはなしで、このあたりからもきぞんりすなーじゅうしのリニューアルではないことはわかります。

また、姫川皐月の登場機会がずっとなかったのも気になります。

このキャラクターが妄想を繰り広げるという妄想劇場なるコーナーも、名物コーナーの一つでした。

刈谷というキャラクター同様、好き嫌いはあるでしょうが、安倍礼司という番組を盛り上げる名物コーナーの一つだったことはまちがいありません。

それが少なくとも5月の間は一度もなし。

既存リスナーに馴染みのあるコーナーやキャラクターを残して楽しめるようにしてあげる、ということは制作陣のなかでは優先されていないようです。

2 馴染みの既存キャラも変わった

馴染みのキャラクターがやたら変わっていることも重要ポイントです。

たとえば安倍礼司の息子である安倍えいた。彼は小学生の子供という設定ですが、声は子役が演じていました。

それが大人の声優に変わっています。

また、変わったのは声だけでなくて、その口調も変わってしまいました。えいたは「でござる」という語尾で喋るという設定になっていて、聞いているこっちもどうしてこのつまらない語尾にこだわるのかと思っている面はありながらも、それを受け入れておりました。

なんかこだわりがあったはずのこの「ござる」という語尾は、しかしリニューアルを機にあっさり使われなくなり、えいたは普通に喋れる男の子にすっかり変わってしまったのです。

頑張ってあの語尾を受け入れたのに、急に戻ってしまったので、私はついていけていません。

また、その妹については、リニューアル前は一度も声として登場したことはありませんでしたが、リニューアル後は声がつくようになりました。まあ、でもそれは問題ないでしょう。今まで喋らなかったことの方が不自然でしたので。

ちがう問題点は、安倍礼司の妻の安倍優です。

子供のことが大好きな元気一杯の母親、という設定だったはずが、こどももおいていえをでていってしまい、そのまま何週間も戻ってこない、という無茶苦茶な人になってしまいました。

彼女も安倍礼司に何年もで続けている重要な役柄。既存リスナーにとってはとても馴染み深いキャラクターです。

それが急に性格が変わってしまって、考え方も行動もおかしくなってしまったとあっては、既存リスナーがついていけなくなるのは当然です。

これまでのファンが馴染み気に入っていたキャラクターが、容赦無く変更させられているのが今回のリニューアルということになれば、そういう古くからのファンやリスナーが楽しめなくなってしまうのはとても自然なことです。

3 馴染みの構成がなくなる

最後は馴染みの構成ではなくなってしまったことです。

たとえば、40台前後の人が懐かしく聞けるような90年代から00年代ぐらいの曲を流すのが安倍礼司の特徴的な構成の一つでしたが、それはバッサリなくなりました。

いきなりグリムスパンキーとかかけられても、いい曲だけどそれは求めてないなあ、と既存ファンは感じます。

また、これまでの1時間をたっぷり使った一話完結タイプの構成ではなくなってしまったのも、ポイントです。三話からなるオムニバス形式みたいになり、しかもそのうち一話は知らない人たちの会話です。ちょっとついていけません。

おまけにその三部構成は、その週で必ずケリがつくわけではなくて、少なくとも第3部は継続的に話が続いているような状態。しかも明るい話ではなく微妙に暗い話。

既存ファンが喜ぶ要素が見当たりません。

制作陣は今後どうするのか

このように具体的にみて行くと、結論としては既存リスナーは全く大切にされていないなあ、と思うわけです。

そうなると、問題はこの先どうなるか、でしょう。

色々な予想がされています。

一度リニューアルと打ち出したのだから、きっとこのまま突き進むだろう。あるいは、刈谷がいなくなったりしたのには、なんらかの裏側での問題があったのだろうから、そう簡単には戻すことはできないだろう。そんな「このまま進むだろう」という説。

あるいは、これだけ批判的な評価があるのだから、いずれは戻さざるを得ないだろう、という説。

どうなるのでしょうか。

制作陣は、既存リスナーのことを一度忘れて、新しい構成にチャレンジしたわけなので、そう簡単にやっぱり元に戻します、という選択はできないだろうと思います。

それなりに成功するだろうという読みがあってのリニューアルでしょうし。たった一ヶ月でも度に戻したりすれば、色々な人からもお叱りを受けるはず。

となると、なかなかこれまでのみんなが好きだった安倍礼司に戻るとは思えません。

とはいえ、色々な声がすでに制作側には届いているはずですし、いったいどのような動きがこれからあるのか、要注目です。

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