リニューアル後の安倍礼司が相変わらず空回り中な状態です。
求めてる安倍礼司はこれじゃない・・・という反応がツイッターではほとんどで、ほぼ諦め状態に入りつつあります。
しかし、私はふと思ったのです。もともとそんなにまで面白い番組だったっけ?と。
なんとなく5年ほど聞いていましたが、そこまで私は安倍礼司のファンだったかな、と。
それで振り返ってみました。一体なぜリニューアル前の安倍礼司は面白かったと思っているかを。
目次
楽しんで聞いていたが、何がそんなに面白かったのか実はよくわからない
楽しんで聞いていたとは思うのです。毎週、安倍礼司を車に乗っているときに聞いたり、ラジコで聞いたり。
聞いた後で、あー楽しかった、と感じてはいたはずなのです。
だけど何がそんなに面白かったのかと改めて考えると、実はよくわかりません。
いまいちだなー、と思っていたところはすぐに思い出せます。
例えばイベント収録のようないつもと違う収録方法の時は、キャラクターを忘れて巣の状態になってしまう飯野が嫌でした。「キャラを忘れるな!飯野であることに徹しろ!」と思ったものです。
あとは、刈谷のつまらないギャグとか。おぼっちゃまくんを思い出させるようなしょうもないギャグ。何を気に入っていたのだか、毎回のように出てくるので、やめてほしいと思っていました。
それからアンジュの「さかえるのじゃー」という決め台詞。あれもあんまり好きではありませんでした。決め台詞を作ろう!と会議が行われて決められたようなセリフで、アンジュの人も「とりあえずこれ言っておけばオーケーですよね」という置き方で、そんなに面白くはありませんでした。
選曲も、時々「違うんだよなー」と思っていました。もう少し時代が下がった頃の曲を主にかけてほしいんだけど、と頻繁に感じていたものです。
なのになぜか聞いていた
このように、嫌いなところはすぐに思い出せます。なのに、なぜか私は聞き続けていました。
なぜなのでしょうか。
脚本がとてもよかった、ということでもありません。楽しく聞いていましたが、何か特別な回を覚えているかというとそうではない。
そういえば、安倍礼司が家を買おうか悩んで、結局買わなかった話、というのは覚えています。それ以外には、誰かとだれかが結婚したとか、だれかの誕生日がどうだったかとか、そういう記念日関連の回もうっすらとは記憶に残っています。
ですが、そのストーリーに魅了されていたかといえば、そうでもないです。
だれか特定のキャラクターが好きだったか、と考えてみると、まあそれなりにみんな好きでした。主人公の安倍礼司は、決して平均的でもないのではないかと思わせる言動でありながら、あくまでもアベレージだと言い張るその様子がよかったです。
登場しなくなった刈谷も、ギャグは寒かったですが、声が良かったですし、なんだかんだ言ってもとても仕事ができる男という設定もあるために、彼がいるといちおうはなしがしまるようなところもあって、よかったですね。
姫川皐月もよかったです。妄想劇場は、8割つまらないので不要かなーと個人的には思っていましたが、声が素敵なので好きでした。
アンジュは、さかえるのじゃーは不要であるものの、まあどっちでもいいかな。飯野あたりもまあべつにどっちでもいいです。部長とか、ゆうちゃんとか、えいたとか、まあこのあたりもどうでもいいです。
要するに、だれかが好きだから聞いていた、というわけでもないようです。
選曲が常に良かったわけでもないことはもう書きました。なので曲が良かったというのも1番の理由にはならない。
ストーリーでもない。登場人物でもない。曲でもない。じゃあなんなの?と考えると、全く説明になっていないのですが、空気感が良かった、という話になってしまいそうです。
空気感ってなんだ
空気感って説明になっていないような、ちょっとだけなっているような、微妙な説明です。
ネットの辞書によると、空気感とはその現場、その人物の持つ雰囲気、ということなのだそうです。
ま、そういうことになりますよね。
安倍礼司の空気感ってなんだったんでしょうか。
Twitterなどをみていてると、水戸黄門のような「何も起こらない、いつもと同じストーリーが良かった」というようなことが言われているようです。
たしかにそんな気もします。。毎週特に何か特別な出来事が起きるわけでもなく、ただ日常が、中途半端なリアリティーで流れていく感じ。これが安倍礼司の空気感でした。
案外「中途半端なリアリティー」のところが大事だったのかもしれません。
キャラクターと、その演者とが完全に一体化しているわけでもなく、かといって別人格でもないような。
つまり、演者はキャラクターを演じることが彼らにとっては仕事なわけですが、一般的なサラリーマンにとってはその中で演じられていることがその日常的な仕事なわけで、そこに何か重ね合わせたり、感じ取ったりして日々の仕事を客観的に見て楽しんでいるような感じ。・・・これが私自身にはしっくりくる説明です。が、他人にわかってもらえる説明になっていないことは自覚しています・・・。
何が面白かったのかわからないので、リニューアルに対する要望も出しようがない
なぜ私自身が安倍礼司を面白いと思って聞いていたのか、あまりいい説明ができません。
なんとなく、登場人物がやりとりしているのを聞いているのが面白くて、そこに演者とキャラクターとが微妙に混じったり離れたりする様子がスパイスになっていた。こんな感じなので、リニューアルに不満はありますが、かといってどうしてほしいという要望もありません。
強いていうなら、元に戻してもらえたら、もしかしたらまた聞き始めるかもしれない、程度です。ですが、一旦これだけ変わってしまったら、もう戻れないかもしれません。
何が人気なのかわからないコンテンツというのは、継続していくのが難しいですね。狙って作り上げられるものではありませんし。
そう考えると、リニューアルが失敗してしまっていることも納得がいきます。何が人気なのかわからないので、どこをいじっても大丈夫なのかがわからない。で、結局不評・・・という感じで。