マンションを探しているときに、ルーフバルコニーつきの物件に出会ったことがあります。

あまり広くない物件でしたが、かろうじてリビングにつながっているルーフバルコニーのおかげで実際以上に広々と感じる物件で、かなり気に入りました。
しかしその物件はルーフバルコニー以外の条件が悪くて、結局購入するには至らなかったのですが!ルーフバルコニーの魅力に気づくには十分でした。

実際に私たち家族が購入した物件は、ルーフバルコニーのない中古マンションで、広さや築年数はその物件と同じくらい。でも駅からの距離がかなり近かったり、地盤や土地柄もちょっと良くなる物件だったので満足しています。

ただ、それでもルーフバルコニーっていいなあ、と思うことがあるのです。

広い部屋だと錯覚させられる

ルーフバルコニーが羨ましくなるのは、部屋が広いと錯覚させる効果があるからです。

この効果を得るにはリビングとルーフバルコニーがつながっていることが条件になります。もしこの条件に当てはまるルーフバルコニーなら、本当に最高ですね。

実際のところ、ルーフバルコニーにはたいした使い道はないはずです。規約で大抵の場合は設置できるものが細かく指定されていますし、使用に当たってもいろいろとルールがあります。

正直、ルールを無視して物置を置いたりプールを出したりしている家も多いのですが、本当はNGです。

ですから、日頃の生活の中で何かに役立つかといえばあまり役立たないのですが、ただ一つ、視界が広がり部屋が広く感じる、という効果だけは絶大です。

使い道が少なくても持っている空間がたくさんある、という感覚

広さを錯覚するのは、たとえ使えなかったとしても自分が保有している空間がもう一つある、という感覚によるところもあるとも思います。

ルーフバルコニーは共有部分にあたりますから実際には個人の持ち物ではありません。それでも自分達しか使えない専有部分であるため、感覚的には所有しているのと同じであるはずです。そもそも普通のバルコニーも同様に共用部分なので、それと同じ感覚になると思います。

さて、この「外に余分なスペースを持っている」というところがミソです。占有面積は限られていても、自分達だけが使える共有部分があり、そしてそれがリビングから見える位置にあることさは、心に大きな余裕を生むのではないかと思います。

特にわたしは、同じ費用を払うなら、「広いけれど不便な家」よりも「狭いけど便利な家」を選ぶべきという考えの結果、狭い家に暮らしています。

家は狭いほうがいい面もある、という方がいますが、それは半分は本当ですが半分は嘘です。費用の面では確かに狭いとメリットがあります。一方で費用の面以外にはそれほど大きなメリットはなくて、常識の範囲内であれば家は広いほうがいいです。

そのとき、ルーフバルコニーつきの物件はどういいのかというと、ルーフバルコニーなしの物件よりは多少値段が上がりますが、それと同じ面積を室内に持とうとするよりもはるかに安い価格で持つことが可能です。

同じ合計100平米の家なら、室内のみで100平米の家と比べて、室内60平米+ルーフバルコニー40平米の家の方が、一般的に安くなります。

あくまでバーチャルな広さになりますが、占有面積100平米がより安い価格で手に入れられることになるわけです。

ルーフバルコニーつきの物件にあこがれる!

要するに、広く感じられそうだから、ルーフバルコニーにわたしは憧れてしまいます。

使い道はあまりなくても、多少の月額費用の上乗せがあっても、費用対効果からいえば結構なお買い得品だと思うのです。そもそもルーフバルコニーつきの物件には希少価値もありますから、売却時にも役立ちます。

というわけで、結構気に入った物件にルーフバルコニーがあったという場合は、もしかしたら滅多に出会えない物件かも・・・と思っておいた方がいいかもしれません。

そしてルーフバルコニーつきの物件に住んでいるという方。
大切にしてあげてくださいね!