Netflix タイニーハウス。狭い家に暮らす私ですら驚く。

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Netflixのタイニーハウスという番組を気に入って見ている。直訳すれば小さな家だが、どうもアメリカでいうところのタイニーハウスはトレーラーのようにタイヤが付いていて移動できる機能を持った小さい家を言うらしい。ハリケーンだのサブプライムローンだのといろいろあった結果、でかい家を持つって価値観以外にもあっていいんじゃない?的なあたりからタイニーハウスの流行が始まったらしい。私調べなのでやや適当ですが、多分そんな感じ。

私自身も似たような考えで狭いマンションを買って住んでいるので、まあ分かる。分かるがしかし、これはアメリカの番組だ。小さいって言ってもトイレがうちのリビングぐらいあったりするんでしょと斜に構えて見たところ大違いで、むしろこんなとこ住めるか?と私が心配してしまうほどのものであった。

番組内容は単純で、タイヤ付きの小さな家、タイニーハウスを作ろうとしている人(中年夫婦だったり、若い夫婦だったり、一人暮らし女性だったりいろいろ)が、MCの男二人に手伝ってもらいながらその小さな家を完成させる様子を見せるというものだ。

何本か見ているが、2人のmcが何者なんだかよくわからない。少なくとも1人は建具を自分で作ったりしているので何か建築だか建設だかの背景を持つ人なんだろが、もう1人はプロジェクトマネージャー的というかスケジュールはどうだとか時々見にきて言ってくる人な感じ。よく分からないが、嫌な感じのするわけでもない二人組の男たちだ。

家の持ち主たちはというと、普通のアメリカ人たち。年齢や人種は様々だがまあ一般の人たちだ。いろんな理由があって小さい家を作ろうとしているんだけども、この番組のハイライトの1つが、分かっていたはずなのにいざ作ってみるとあまりに家が小さくてこれマジで住めるのかと家主自身が驚いて引いてるシーンだ。

当然である。大きめのキャンピングカーくらいのサイズの中に、リビング、キッチン、寝室、シャワーにトイレと全てを入れるわけだから広いわけがない。その上彼らの多くが今現在住んでいる家は、アメリカでいうところの標準サイズに収まる家だ。つまり日本の感覚でいうと大層広い。したがって、今の家と新しいタイニーハウスとの間の落差がものすごく大きいわけである。

番組中盤に思ってたより狭くて困惑する家主パートが挿入されるのだが、これがやたら面白い。腕組みして、「うーん、これ暮らせるかな、狭いな」なんて夫婦で顔を見合わせている。しかも家具などがまだ入っていない状態で彼らは大抵見るので、この狭いスペースに家具が入ったら一体どうなるんだろうと心から心配しているわけだ。

見ている私もここで腕組みして「いやー、これは無理でしょう!」とか言って盛り上がる。

ところが番組はうまくできていて、家具を入れたり細部を作り込んでいくとあら不思議、家主たちは「こんなに素敵になるとは思わなかった!サイコー!」と大喜びして終わる。

番組的にはここで終わるが、見ている方はそれで終われない。明らかに「いや、やっぱそれ狭いぞ!」と感じるからだ。夫婦が2人並んでで来たばかりのタイニーハウスのリビングで、ソファでくつろいでいたりするシーンを見せてくれるわけだが、たまにならいいけど毎日は結構きついんじゃない?と思わずにはいられない。いずれ多少は散らかるだろうし、そうした場合はどうするんだろう。こちらは想いを馳せることしかできない。

しかしタイニーハウスは続いていく。次々と小さな家を作りたい人が現れては、小さな家が作り出され、途中でその狭さに驚くも最終的にはサイコーと住人がその家に吸い込まれていく。これがタイニーハウスである。

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