こんにちは、パペロットです。
家を買っても、売らなければならなくなることはありえます。
そんな場合に備えて選ぶべき家は、ずばり「多くの人が欲しいと思うような物件」です。
特に都市部のマンションであれば、特に大切なのは「駅からの距離」です。「駅近」こそ正義!交通面で便利なマンションは、やっぱりいつも強いのです。
ところで駅近って徒歩何分から?
ところで「駅近」って何分からなのでしょうか?どうやら人によって定義が異なるようです。
一部で根強いのは、駅徒歩10分(800メートル)以内であれば駅近だ、という意見です。
ところがその一方で、最近では条件がぐっとシビアになってきているという意見も存在します。つまり10分なんて駅近でもなんでもない!という意見です。
私自身もそう感じます。駅徒歩10分以上になると結構遠いなあ、と感じます。9分と10分の間の差は大きいですよね。「9,980円!」がなーんか安く感じる例の効果でしょうか。
いずれにせよ、駅近と名乗るには、最低でも10分以内であることは必須条件でしょう。
とはいえ中古マンションの売れ筋を見る限りでは、駅近の概念は一般的に言われているよりも結構シビアです。バブル期や新築信仰が今よりはるかに強かった時代ならともかく、中古物件の流通も進み始めた昨今では駅から10分を切る物件を探すことはそれほど難しくなくなってきました。
それでも駅近は大事!となると問題は、「じゃあ何分からが本当に駅近と考えていいの?」ということですね。
駅徒歩7分で10分圏内物件の上位50%に入れる!
私は「7分」が分岐点だと感じています。
物件検索サイトでも7分が絞り込み項目として記載されている場合もありますが、物件の売れ筋を見て得た感覚的にも「7分以内」の物件と「8分以上」の物件とでは売れるまでのスピードがまるで異なる印象を持っています。
その理由は、物件の数、です。駅徒歩7分で、10分圏内物件の上位50%に入れるのです。
駅を中心として同心円を描いた時、1分から10分までの10のエリアに区切った場合、駅に近いエリアから順に面積が広くなります。仮に駅から10分以内であればどのエリアもマンションの密度が変わらないとした時に、単純計算で最も物件の件数が少ないのが徒歩1分のエリア、最も物件数が多いのが徒歩10分のエリアということになります。
仮にマンションの戸数密度を東京23区の中間的な数値である2000戸/キロ平米(参考ページ:http://1manken.hatenablog.com/entry/20100202)として計算してみると、次のようなグラフになります。
駅近となんとか呼べそうな10分以内の物件の中で、「駅徒歩7分」であれば上位50パーセントに入ることができます。
しかしたった1分遠いだけの「8分」の物件であれば下位50パーセントに入ってしまうことになります。物件を大量に見ている際、この「1分の差」を、マンション選びをしている人は敏感に察知しているのではないかと思っています。たかが1分の差ですが、上位グループに入るか下位グループに入るかの違いはとても大きいです。
さらに!「5分」を切ると上位25パーセントに入ることができます。
こうなるとなかなかの強みです。さらに「3分」を切ると上位10パーセントとなりますので、文句なしに駅近物件と言えるでしょう。
この数値は、私自身の実感とも一致します。
上位グループに入る「駅徒歩7分」が一つの重要な分岐点。可能なら上位25パーセントに入る「5分以内」が理想的です。当然いろいろな尺度の元で物件は選ばれるべきですが、「転売しやすいように他の人も欲しがりそうな物件を選ぶ」のであれば、できる限り駅から近い物件を選ぼうとする姿勢をキープすることを個人的にはお勧めいたします。
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