2019年 5月 の投稿一覧

アメリを久しぶりに見たので。音へのこだわりがすごい。

Netflixがいいのは、昔好きだった映画を久々に見られることかもしれない。おそらくオーシャンズ8を見たからではないかと思うが、唐突にアメリがオススメされてきた。DVDも持っていたし、かつてはVHSでも持っていたからまさに擦り切れるほど見た。

ストーリーはもちろん好きだし、俳優たちもいいが何よりいいのは音楽だ。Yan Tiersenの曲がぴったりきている。この人の名前の読み方はヤン・ティエルセンであっているのだろうか。アメリのサントラも相当に聞き込んだが実は知らない。

久々に見てみると、音の演出にすごく凝って作られた映画なのだなと強く感じた。

まず冒頭の子供の頃のアメリが遊ぶイントロ。紙テープをふうっと吹いて飛ばすカットではぱらぱらというかカサカサというかなんとも言えない心地よい音がする。あるいは大人になったアメリが自室で軽商品の蓋を落としてしまうシーン。蓋が転がって剥がしてしまうタイルを外すときの音、そこに手を突っ込んで奥の間を取り出すときの引っ張るような音、そして間を開けた直後に流れるYan Tiersenの曲。どれもがとても良い気分にさせてくれる。ニノと出会って子供の頃に鏡遊びをしていたときの音もそうだ。肝になるシーンでは、重要な要素にはどれにも小気味の良い音が加えられて、やや大げさな感じもするもののそれがこの映画らしい味を生み出している。

登場人物が好きなことを表すカットでも一つ一つ良い音が加えられている。同僚の好きなことは指を鳴らすこと。売店の女は喘息の薬を使っているがこれも良い音を立てる。ストーカー男はプチプチを潰すのが好きだし、アメリが好きなクレームブリュレの表面を壊す時も良い音がなるし、豆の中に手を突っ込む時も気持ちの良い音がなる。アメリの友達が好きなのは猫に水をやる時に器を床に置くとなる音だ。どれも良い糞意味を生み出す。

それ以外にも音を生かした場面はたくさんある。ドミニク・ブルドトーとドミニク・ブルトドー。ドミニク・ブルドトーの棺が階段から降りてくる時の音。どれもが印象的に残っている。

そういえば昔好きな映画の音声だけを録音して眠る時に聞いていたことがある。不思議なことに面白い映画は音声だけを聞いていてもとても面白いのだった。それが聞き取れない言語のも載っであっても、音楽の鳴るタイミングやセリフの音、それらがとても良いバランスで配置されていて、内容がわからなくても長く聞いていられるのだった。

アメリでは音声だけで聴くというのには試したことがなかったが、この映画も多分音だけで楽しめる映画なのではないかと思う。

挨拶できない大人の作り方

私は諦めるつもりありません。だってたった一言でちょっといい気分になってもらえるじゃないですか、挨拶って。ただ一言いうだけですよ。それも短い言葉です。別に満面の笑みで言わなくてもいいんです。少しくらいしかめっ面でもいい。まあできればニコッとして、それでおはようございますって言ってもらえれば一番いいですけど、でもいいんです。とりあえず一言言えばいいんです。おはようございまーす、とか、失礼しまーすとか。ハキハキしてなくてもいいし、一応聞こえればそれで十分。挨拶したってことが大切なんです。それだけで、相手はちょっと気分がいいんです。それができない人がいるんですよね。私はしてますよ。私はしてますけど、ほら、あちらからね。あちらからきちんとした挨拶が返ってこないというか、きちんとしてない挨拶も返ってこないというか。ただ目があって、その目が「どうも」といってるわけでもなさそうな目で。要するに無視されてるわけなんですけど。

どうしてでしょうね、結構な負担なんですかね、ちょっと口を開いておはようございますって言うのは。おはよう、だったらまだ少しはいいのかな。ございます、が負担なのですかね。濁音かしら。濁音が入ってるから、ちょっと言いたくないなとお思いになるのでしょうか。ありがとうございます、も考えてみたら濁音が入ってますね。ありがとう、なら言えるのかも。そうかも、濁音かも!あ、でも「失礼します」には、入ってないか。こんにちは、にもないですね。うーん。

いえ、私は続けますよ、挨拶は。とってもいいでしょう、挨拶。簡単だし、相手にもいい気持ちになってもらえるし、自分も気持ちがいいし。でもねえ、ほら。まあこうしてなんども続くとねえ。それはまあ多少は嫌な気持ちになったりするっていつか、腹がたつとまではいきませんけど。ねえ。いえ、私は続けるつもりですよ、挨拶。ええ、一応はですけど。

ヒロシマチェアレビュー 座り心地はいまいち

マルニ木工のヒロシマチェアを2019年に購入した。2022年現在もまだ使っている。

Hiroshima Chair

ビーチのオイル仕上げ。ずいぶん迷ったが、勢いもあって購入した。

この椅子、見た目だけでなくその座り心地がかなり高く評価されている。実際のところはどうだろうか。

結論から言うと、座り心地は過大評価だと思っている。確かに見た目は素晴らしい。部屋にあると格好がつく。しかし座り心地は、決して良いとは言えない。むしろ悪い。

買った当初はとてもうれしくて感動していた。マルニ木工からダイレクトに買おうとはじめは思っていたところ、無印良品にも取り扱いがあることを知り良品週間に購入。10パーセント引き。マルニ木工で買うと新品はそんなに安くしてもらえないので、無印で買うのがおすすめ。渋谷店や、銀座の旗艦店にも取り扱いがありそうだけれども、ぜひご自身でお調べ下さい。

価格は102,000円の10パーセント引き。私にとっては安い買い物ではない。

安い買い物ではないのに、冒頭に書いた通り座り心地が微妙なので、購入後しばらくは結構後悔していた。今も若干他のにすればよかったかなと思っている。今とはなっては仕方がない。

買う前にさんざん試しに座ってみたにもかかわらず大変に残念な結果だ。

どこに問題があるかというと、それは座面の高さだ。私は身長170センチで、足が長い方ではない。そうすると、座面がやや高く感じる。

座面が高いだけならそれほどまでには問題はなかったかもしれない。座面が高くても座り心地がいい椅子はたくさんある。しかしヒロシマチェアはそうではない。私が思うに、ヒロシマチェアは座り心地にもこだわっているのだろうけれども、それよりもむしろ見た目にとことんこだわってデザインされている。デザイナーやメーカーは、いや座り心地にも同じくらいこだわっている!というだろうが、ユーザーとしては否定したい。

特に問題なのは、座面前側の角の部分である。座面の太ももが当たるところだ。ここが極めて鋭く仕上げられているのだ。上の写真をご覧いただくとわかると思う。直角よりも鋭角。丸く削られておらず、尖っている。

長く座っていると、この部分が太ももの裏側に刺さる。短い時間だけ座るなら、問題ないのかもしれない。しかし我が家はソファをなくしてダイニングで長くすごく暮らしを選んだので、この椅子に長く座ることになる。(その後ソファーを買いました。すみません。耐えられませんでした。)長く座れば座るほど座面が私の裏腿を突き刺してくる。最初の日などは裏腿の筋のところに青あざができるほどだった。

座り心地を十分確かめて買ったつもりだったのに、高い椅子なのに、いざ座ったら裏腿に青あざができるとは・・・。

おとなしくYチェアにしておけばよかった。そうも思ったがもう遅い。買ってしまったのだからなんとか付き合わなければならない。とりあえず今の所はイケアで買ったクッションを乗せてしのいでいる。かっこいい椅子を買ったのに、それにクッションを乗せて座らなければならないとは情けない限りではあるが、座ってご飯を食べたり本を読んだりしたいので我慢して座っているし、そして今こうしてパソコンを開いてこの文章を書いていたりしているのだ。

今から購入を考えている方へ。長時間座る予定なら、張り座をぜひ検討していただきたい。座面も柔らかいし、角の部分も裏モモを痛めないし、きっと幸せな椅子ライフが過ごせるだろうと思う。板座はやめておくことをおすすめする。とても強く・・・。

ベンチ収納にはイケアのプラッツァがちょうどいい

部屋が狭いとベンチ収納が便利だ。座る場所を作りながら、収納スペースも作れるのでたいへん助かる。

しかしベンチ収納のニーズはあまり高くないのか知らないが、なかなかいいものが見つからずずっと困っていた。いろいろと探し回った結果、イケアのプラッツァに落ち着いた。

プラッツァは割と新しいシリーズらしい。買う前に結構調べたが、あまり役立つ情報は出てこなかった。特にベンチ収納としての使い方ではほとんど情報が出てこない。

プラッツァがベンチ収納として使えるということは、イケアの店舗での展示を見て知ったので、決して裏技的な使い方ではないのだろうと思う。だがあまり知られていないし、そこまでプッシュされている感じもない。やはり需要がないのか。

プラッツァをベンチ収納として使う場合は、別売りの天板が必要になる。うちでは幅80センチ、奥行き40センチ、高さ40センチのフレームを買って、それにスピルリナみたいな名前のワークトップをつけている。全部白だ。

もともと探していたベンチ収納は上に開く蓋つきのものだったが、プラッツァではそれは難しい。横に開く扉しかつけられない。それだと不便だと思ったので、扉はつけなかった。横はそのまま棚的に扉をつけずに使っている。

このベンチ収納を2つ並べている。扉がないので中に入れているものは見えるから、多少ガチャガチャして見える。これは仕方がない。なにしろイケアだ。とっても安い。他で見たベンチ収納よりもかなり安くついたし、それでいて品物そのものの見た目も悪くはない。よい買い物をした。

シンガポール旅行の計画記録(シンガポールとビンタン島)

シンガポール旅行を計画している。夫婦+小学生の子供の三人旅。

飛行機は大人一人分はマイルを使って安く上げる。子供は元の価格が安いので、マイルを使わずに購入することにした。最近マイルのレートが悪くなったらしく、JALで1マイル1円くらいの感じ。最低でも2円くらいからのレートで使おう!みたいなことがマイラーたちのブログ等では書かれているようだが、そうは行かなくなったのか。マイルで安く行こうとしている一方で、細かく考えてると機を逃すのでエイっと予約。でも昔はもっと良かったと聞けば、羨ましくはなるのが悲しい。

夏なので、そこそこチケットは高い。ひとり数万円アンド燃油サーチャージ。この燃油サーチャージというのがいつも意味がわからない。サーにチャージだから、燃油代の上乗せ分です、と理解している。正しいかは知らない。調べたが忘れた。燃油代の上乗せ分と言われると、実際は勝手にそう理解しているわけだが、気に入らない。気に入らなくても発生するので、支払う。支払うが気に入らないものは気に入らない。ループアンドループ。

本当はもちろんビジネスクラスがいいが、選択肢に入らない。プレエコでももちろん良いが、これも同様に選択肢に入らない入らない。エコノミーも素敵だ。

夕方に成田を出て、ど深夜にシンガポールに着く。子供大丈夫か、とは思うが、本人も乗り気だしとりあえず試してみるしかないのだ。

夜中の1時前についたらトランジットホテルで一泊して、朝イチでフェリー乗り場に行ってビンタン島に乗り込むプランだ。季節によってはフェリーが揺れるらしい。フェリーが揺れると人は船酔いを起こす。船酔いを起こすと気持ち悪くなって、最悪の場合は最悪なことが起こる。

私たちが行くのは夏だ。シンガポールは夏は雨季ではない。フェリーが揺れるのは特に雨季なのだという。であればおそらくそれほど船は揺れないはず。これが私の希望をふんだんに盛り込んだ予測だ。だが私はそれなりに慎重なので、酔い止め薬を用意して事前にそれを飲み、そして船に乗りこむつもりなのである。酔い止めを飲むと大抵の場合とても眠たくなるものだ。だがその日私たちはきっととても眠たいはずだ。なぜなら深夜に着いたばかりなのに早朝から起き出しているはずだからだ。眠たいところに船酔いを飲んで眠たくなるなら好都合。フェリーで眠れば良い。1時間なんてあっという間だろう。

ちなみにこのフェリーには、ファーストクラスが用意されているらしい。ビンタン島はインドネシアなので入国手続きが求められるが、それを代わりにやってくれたり、フェリー乗り場にラウンジがあったりと至れり尽くせりなのがこのファーストクラスなのだ。そしてそれには余計に金がかかる。だから私たちは酔い止め薬を飲んでしっかり眠ることによって、一般客としてやり過ごすとを予定しているわけである。

ビンタン島での宿はまだ決まってない。一応予約はしてあるが、そこに泊まるかは分からない。なにしろ評判が良いところはとても高額だ。それ以外は、それほど安いわけではないのに、あまりいい体験をしたという評判をまだ聞かない。値段が安くて良いところは、フェリー乗り場からたいそう離れた新しいホテルくらいのようだ。ところで私たちはビンタン島には一泊しかしない。一泊しかしないのはそもそもリゾート慣れしていない私たちがビンタン島を楽しめるかどうか自信がないし、加えて虫や自然がどちらかといえばむしろ嫌いな方なので、すぐに帰りたくなってしまうかもしれないからだ。そんな嗜好なのになぜビンタン島に行くのかと問われれば、それは明らかだ。試してみねば分からないからだ。やってみれば案外楽しいかもしれない。たとえば以前シンガポールに仕事できた時には、同僚に誘われてドリアンを食べに行った。ドリアンキャンディは食べたことがあった私は、そのキャンディがあまりにもアレだったので最初は正直にいうとドリアンにトライすることは嫌だったわけだが、でも試してみなければ分からない。美味しいかもしれない。だから食べた。果たしてそれはとても美味しかった。また食べたい。あのドリアンうまかったな。一緒に食べたライチも悪くなかった。

だからリゾートで虫とかトカゲとかを見るのももしかしたら楽しいかもしれない。私はビンタン島に泊まる。とは言っても、油断は禁物だ。一週間ここにいると決めて全然トカゲ見ても嬉しくなかったとかいう普通の反応だった場合帰ろうにも帰れない。それは避けたい。だから一泊だ。これでよい。

さて、一泊したらすぐにシンガポールに戻るのだ。シティ派の私たちはシティを必要としている。しかしシティはシティで暑かったりいろいろあるし、小学生が楽しめるか分からないので、まずはユニバーサルスタジオに行く。ベタなのがいい。そこでトランスフォーマーに乗ったり、恐竜眺めたり、映画作ってる雰囲気を感じたりするのだ。今のところ子供はトランスフォーマーに興味はないし、マダガスカルも途中で飽きてたし、恐竜は怖いがまだ時間はある。何事も挑戦である。

ユニバーサルスタジオでしこたま遊んだら、たぶん疲れる。疲れたらゆっくりしたい。そこでよいホテルが必要だ。一応予約はしてあるが、これもまだ確定ではない。シンガポールはなにしろホテルが高い。そしてめちゃめちゃ狭い。どのホテルも決め手にかく。

たとえばマリーナベイサンズはどうか。なるほど屋上のプールは楽しそうだ。シンガポールに行くといえば「マリーナベイサンズに泊まるの?」と皆が聞く。マーライオンよりもわかりやすいアイコンであり象徴だ。しかしよしここに決めた!ともいかない。まず高いし、なんか今更感があるのも否めない。いや、正直なところ高いことが一番の理由だ。

では他はどうだ。よいホテルは似たような価格になる。たしかにここらに泊まれば楽しいが、ここで宿泊費にお金を使いすぎると次回の旅行が遠くなる。だから中級ホテル程度を選びたい。しかしこれが難しい。とにかく狭い。ノボテル、ホリデイイン、ホテルジェンタングリンなどで考えているが、やはり決め手にかく。そしてまだ決めきれてない。

食べ物はどうするか。ドリアンも食べたいが、それは後回しだ。まずご飯をちゃんと食べたい。チリクラブとかも食べるつもりだが、しかし子供はうまいのかあれは。もっと食べやすいものが良いようにも思う。ホテルの朝食が一番良かった、なんてことはよく起こることだ。しかし挑戦も求められる。地元のものを、高いものもやすいものも含めていろいろと試してみるべきなのだ。まだ勉強中である。