江戸東京博物館が楽しすぎてあっという間に4時間!写真レポートと感想です。

江戸東京博物館

こんにちは、ペパローです。

この間5歳になる子どもを連れて江戸東京博物館に行ってきました。面白いらしいと噂には聞いていましたが、はるかに予想を上回って面白かったのでびっくりしました。11時半について順番に見て回って、気がついたら15時半!私も子供も時間を忘れて楽しめました。

江戸東京博物館の入り口

博物館は、江戸エリアと東京エリアとに分かれているのですが、そのどちらも体を使って感じるような展示がしてあって、子どももですが大人にとっても飽きずに見て回れるような工夫がしてあるのです。そのポイントを紹介します。

親子で楽しめたポイント1:適度に体感型の展示がある

美術館のようにただ見て回るだけだとどうしても子どもは飽きてしまいますが、江戸東京博物館はちょうどよい頻度で体感型の展示があるのが良かったです。

例えば、時代劇などでよくみる天秤棒(長い棒の両端におけが付いているあれ)に20kgぐらいの重りが入っていて、それを実際に担いで見られたりとか、あるいは下の画像のように籠が置いてあって、中に乗って見られたりします。

カゴ

カゴの中に乗ってみることができます。

また、実際の重さの十両箱が置いてあってそれを持ち上げられるか挑戦できたり、また別の場所では実物大の火消し某が展示されていって、それを持ち上げて触れるかどうかチャレンジしたりもできます。

火消し棒

15kgある火消し棒を持ち上げて振りまします!

東京エリアにも、かなり工夫されています。例えば休憩エリアの真ん中が大きなすごろくになっていたりします。

巨大なすごろく

これは三越が付録でつけていたものらしいですが、拡大して床に貼ってあるので、自分がコマになって遊ぶこともできます。サイコロアプリがあれば遊べるかもしれません。結構楽しそうです。

すごろく

出た目によって次の行動が指定されるルールです。あとサンタがいい感じ。

古い電話ボックスも私の子どもは気に入っていました。かなり古いタイプのもので、受話器が耳にあてる部分と通話部分とが分かれています。当時の電話の使用の仕方が聞けたようですが、他の子どももその電話が好きなようで、何人も列を作って待っていました。

電話ボックス

子どもに人気で行列ができます。

親子で楽しめたポイント2:実物大の展示物が多くてリアル

江戸エリアにも東京エリアにも、実物大の展示物がたくさんあります。

例えば江戸エリアではリアルな「長屋」が展示されています。私は落語が好きでよく聞きますが、長屋のイメージがあまりしっかりつかめていませんでした。江戸東京博物館には、実物大の長屋が建てられていて、それを見て「ああ、長屋ってこんな感じだったのかー」とはっきりつかむことができました。

4畳半くらいの大きさの部屋が、他の字型に4つ並んで作られています。それぞれの部屋が、例えば大工とか、指物師とか、あるいは産婦などの部屋を模して作られています。各部屋に人形があって、それぞれの暮らしがイメージしやすくなっています。

長屋

実物大の長屋があります。相当リアルです。

長屋の産婦

子どもが生まれたばかりの部屋があったり・・・

長屋の大工

大工か指物師が仕事をしている部屋もあれば・・・

寺子屋

隣には寺子屋もありました。サボってる子がいるな。

台所や食器、布団などもリアルに作られていて感動します。

長屋の隣には隣には当時のトイレが作ってあって、それも合わせて見られるようになっています。うちの子どもはこのトイレがなぜかお気に入りでした。

便器

男性用でしょうか・・・

便器

便器ですね・・・

これらは江戸エリアでしたが、それに負けず、東京エリアもすごいです。

戦前、戦時中、戦後、高度経済成長期という複数の時代の住宅が、これまたリアルなサイズで作られているのです。例えば私が感動したのはこちら。

ひばりが丘団地の階段と玄関

リアルすぎる団地の階段と玄関

これはひばりが丘団地の階段部分です。こんな生々しい階段と玄関が、実物大で展示されているのです。もちろん部屋の内部もリアルです。というか、ほぼ本物です。

ひばりが丘団地

ひばりが丘団地の室内。生活感がすごいです。

ひばりが丘団地のベランダ

ベランダも気合が入ってます。洗濯物が生々しい・・・。

本当にこんな感じで暮らしていたんだなあと、かなり本格的にイメージできるように一つ一つが作られています。

数十年前の一般的な民家という感じの一軒家に至っては、中に入ることができます。縁側で靴を脱いで、中の和室や廊下を歩きまわったり、ちゃぶ台の周りに座ってみたりもできます。子どもも大人も相当楽しいです。

それ以外にも・・・

和洋折衷

和洋折衷の家があったり・・・

戦時中の家

戦時中の家があったり・・・

ちゃぶ台

ちゃぶ台とかもあります。

とにかく全然飽きません。

親子で楽しめたポイント31960年代から2000年代までの人気商品が並んでいるエリアが面白い

私たち親子(というか主に私)が一番盛り上がった展示がこれでした。1960年代から2000年代までに流行したものが、順に並べて展示してあるのですが、これがちょうど良い分量で、なおかつポイントを押さえているんです!

1960年代

私は世代ではありませんが、60代ぐらいの方たちは「これうちにあった!」と、かなり周りで盛り上がっていらっしゃいました!

1960年代

1960年代。世代的に私は懐かしくはないですが、上の世代の方はとても夏がしがっていました。

家具調テレビ

家具調テレビです。

 

 

花柄ポット

出ました。花柄ポットです!

1970年代

この辺りは生では体験していませんが、子どもの頃には近いものがうちにもあったなーという印象です。

1970年代

70年代です。音楽はよく聞いていました。

インベーダーゲーム

インベーダーゲーム!私の父親はこれで近眼になったと言っていました

プリントゴッコ

左下はプリントゴッコです!憧れました。

70年代の給食

70年代の給食。うん、普通に美味しそう。

70年代の自転車

子どもたちはみんなこんなのに乗っていましたね。

1980年代

続いて80年代です。この辺から個人的にはぐっと馴染みが出てきます。

80年代 竹の子族

竹の子族でしょうか。

ファミコンとゲームウォッチ

言わずと知れたゲームウォッチにファミコンですね。後光が差して見えます。

ラジカセ

ラジカセ。でかい・・・。

80年代の給食

これも普通に美味しそう。

武道館

これは知りませんでした。武道館の名が冠せられたウォークマンです。

1990年代

私は世代ドンピシャです。ここはやばかった。

90年代

結構きわどい時代ですね

ジュリアナ版ジェニーちゃん

ジュリアナ版ジェニーちゃんです。若干狂ってますね。

iMac

iMacです!欲しかったなあ。左後ろには東京ラブストーリー。右側に見えるのはポケベルですね。

jkファッション

jkです。ルーズソックスです。私の田舎にはほとんどいなかったw

2000年代

最後に2000年代です。ここまでくるとほぼ今と一緒・・・かと思いきや、すでに懐かしいものが登場します。

ほぼ今と一緒かと思いきや・・・

給食は豪華ですね

電車男と初代iPod

「電車男」です!懐かしいですねえ。さらに後ろには初代iPodも鎮座しています。10Gです。少ない。

メイド喫茶

メイド喫茶ですね。すでに隔世の感があります。

このエリアをさらに熱くするのが、その時代に流行っていた曲がそれぞれの展示品の前のスピーカーから流れてくることです!あー、自分が若者だった頃ってこんな感じだったなあ、と大人であればどんな年代でもしみじみすること間違いなしです。

このエリアの面白いのは、自分の子どもに「パパが/ママが子どもの頃はね」と語りたくなってしまうところです!子どもに自分の小さい頃のことを聞いてもらうのってなかなか楽しいですよ。子どもの方はどうかわかりませんが、少なくとも大人の方はノリノリで喋ってしまいます。

親子で楽しめたポイント4:ジオラマがすごすぎる

最後に、これです。ジオラマです。実物大の展示もすごいのですが、ミニチュアやジオラマがとてつもなくリアルであり、なおかつ大量に展示されているのです。これはもう大興奮です。

江戸エリアでは・・・

江戸のジオラマ

俯瞰から

江戸東京博物館

歩いているような感覚。もしくはドローンで撮影したような感覚。

江戸のジオラマ

川側ですね

江戸のジオラマ

やばいくらい小さな人形がいます

江戸のジオラマ

仕事が細かいです

江戸のジオラマ

これもリアル

江戸のジオラマ

こんな感じで人が見ています

江戸のジオラマ

これは江戸城の俯瞰ですね

三越のジオラマ

これは三越のジオラマです。

三越のジオラマ

時々暖簾が下からせり上がってきます。

江戸のジオラマ

川と船はリアリティーばやばい。

江戸のジオラマ

広い部屋ではなくて・・・

江戸のジオラマ

これを横から撮影したものです。めちゃめちゃリアル。

また東京エリアでも・・・

東京のジオラマ

銀座あたりですね。実物はもっとクオリティー高いです。

東京のジオラマ

クオリティーすごいです

東京のジオラマ

子どもはこれをみて焼き鳥食べたいといってました

東京のジオラマ

おっちゃん疲れてる

江戸エリアでは双眼鏡が置いてあって、子供と一緒に盛り上がれます。また東京エリアでは、1時間に数回ずつ、音楽とともにライトアップされて、後ろに係りの人がやってきて生で解説してくれるちょっとしたショーも行われています。これがまためちゃくちゃ面白い。

例えば銀座の古い町並みが朝から夜になるまでの時間を追って紹介され、最後にはミニチュアのガス灯が灯されて終わる、といった結構感動的な流れになっていたりもします。大人も子どもも盛り上がること間違いなしです。

ここで紹介できなかったような体感展示もたくさんありますし、また江戸時代や現代東京についてもっと詳しく知りたい人には、資料展示もかなり豊富にあるので学にもとても良いです。小さな子供をお連れでなければ、4時間と言わず丸一日でもいられるかもしれません。私自身、あと2時間程度であれば余裕で過ごせたと思います。


このボリュームで、大人は入館料600円。割安にもほどがあります。平成29101日~平成30331日までは改修工事のため、一時全館休館するそうなので、その前にぜひ一度足を運んでみてください。

居住中物件を初めて内覧する時に絶対にするべき3つのこと

マンション入り口

こんにちは、ペパローです。

居住中の中古マンションの内覧は緊張しますね。空室の場合と比べて「やり忘れ」が多くなります。売主さんがまだ暮らしているところへ入っていくので、内覧する側も気疲れします。

私も売主さんが住んでいるマンションを初めて見に行った時はど緊張でした。自分なりに精一杯情報を得ようとしましたが、十分な情報を得られないままに終わってしまいました。

居住中物件を初めて内覧する時に絶対にするべき3つのこと

基本的な物件チェックの内容は、空室の場合と同じですが、やはり人が住んでいるのでかなり勝手が異なります。その結果やり忘れが発生することがでてきます。初めて居住中物件を内覧しに行く時には、次の3つのことに注意するとよいでしょう。

1. 承諾を得た上で、遠慮せずに写真を撮りまくる
2. 遠慮せずに質問をしまくる
3. ごみ捨て場の鍵を開けて見せてもらう

1 承諾を得た上で、遠慮せずに写真を撮りまくる

売主さんが住んでいる場合でも、しっかりと室内の写真を撮影させてもらいましょう。ここで遠慮して写真をとっておかないと、あとになって物件について検討する時に、たとえば「トイレに戸棚があったっけ?」のように、細かいけど重要なことがわからなくなって困ることが頻繁にあります。空室になっているマンションであれば気兼ねなく撮影できますが、売主さんがいるとプライベートな部分もどうしても入ってしまうので、遠慮してしまうことがあるかもしれません。

ですが、ぜったいに遠慮してはいけません。私自身、内覧を始めた頃の何回かは撮影したいとは思っていたのですが、気を使って撮影せずに内覧を終えてしまったことがあります。後からかなり後悔しました。特にその物件が気に入った物件だった場合、写真があったほうが、物件を購入するかどうか検討する際に圧倒的に振り返りやすいです。検討者が振り返りやすいというのは、売れる可能性が高くなるわけですから売主にとってもメリットがあることです。両者にとってプラスになるので、遠慮せずに撮影させてもらいましょう。

なお、当然のことですが「写真を撮らせていただいてもいいですか?」と売主さんに必ず断るようにしましょう。あくまで他人の家です。勝手に写真をとってはいけません。

少なくとも私の場合は一度も断られたことはありません。売る気がある売主さんなら、きっと撮影させてもらえるはずです。

撮影しておくとよい箇所

撮影しておくとあとで役に立つ箇所もご紹介しておきます。

基本的には、物件資料やGoogleマップなどの写真には掲載されていないような箇所を中心に撮影しておくとよいでしょう。

たとえば「窓からの景色」などは定番です。窓からの眺めは物件ないに入らないと見ることができないところです。忘れずに撮影しておきましょう。また、その時についでに「ベランダの排水口」も撮影しておくとよいです。汚れ具合から、売主がどれくらい丁寧にその物件を使っていたかがわかることがあります。

また、「トイレの便器や手洗い場の上の戸棚」や「お風呂」なども撮影しておくと、後々便利です。使い勝手について気になった時など、見返せるので役立ちます。プライベートなところだからと、遠慮せずに撮影しておくことを強くお勧めします。

あとは、「部屋の天井」も撮影しておくと役に立ちます。「下がり天井」になっている場所を後から確認するためです。不動産屋さんが出してくる物件情報はうまく撮影してあるので、下がり天井は写っていないことが多いです。天井の高さは快適に暮らすためには重要な要素で、下がり天井は案外圧迫感があるので快適さに影響が出ることが多いです。忘れずに天井もしっかり記録しておくようにしましょう。

2 遠慮せずに質問をしまくる

初めての内覧の場合は、緊張していたりとか何が重要なポイントかがわからないので難しいかもしれませんが、できるだけ居住中の売主さんに物件や環境についてしっかりと質問しておくようにしましょう。

不動産屋さんも物件や周辺環境についてよく知っているはずですが、それは生の声ではありません。実際にその物件に住んだことがある売主さんの声が一番実際に近いものです。売主さんは売りたいので、必ずしもありのままを答えてくれるとは限りませんが、向こうもプロではありませんし、あまり嘘をつくのも不利なので真剣に質問すれば真摯に答えてくれるケースが多いです。

どんな質問をしたらよいかわからない時は、この記事を参考にしてください。

「中古マンション内覧で使える売主への12の質問!」

3 ごみ捨て場の鍵を開けて見せてもらう

居住中物件だと意外と抜けがちなポイントです。

空室物件なら、不動産屋さんにお願いすれば簡単に見せてくれます。それは、内覧のために物件の鍵を不動産屋さんが持っているからです。

ですが居住中の物件の場合は、不動産屋さんは鍵を持っていません。ですから、ごみ捨て場を見せてもらうためには、売主さんにお願いして鍵を開けて見せてもらう必要があるのです。

一般的に言われるように、ごみ捨て場がきれいに使われているかどうかは、住民の質や管理状況を見る上で非常に参考になる情報を得られます。ですから必ず見せてもらうようにしましょう。

ちなみに、万が一内覧の時に見せてもらい忘れた時には、あとで不動産屋さんに依頼して管理人さんに写真をとってもらうことができる場合もあります。ですが、それはリアルな写真であるかどうかわからないものですので、できる限り内覧の時にごみ捨て場は見せてもらっておくことをお勧めいたします。


居住中物件の内覧は気を使いますし、初めてだと緊張もしていますのでうまくいかないことがあるかもしれません。ですが、売主が住んでいる物件を見られるのは、自分がそこで暮らす姿をイメージする上でもチャンスなので、しっかりと活用して、よりよい物件探しができるようにしておくとよいと思います。

飲み会をほぼ全て断って自由な時間を得る

私、飲み会が苦手です。お昼ご飯をみんなで食べたりするのは好きですし、コミュニケーションをとるのも嫌いではありませんが、飲み会となると途端に嫌になります。

仕事の付き合いだからとかつては無理して行っていた時期もありました。

しかしそれが終わって家に帰ってきて、思い出したいわけでもないのにその飲み会のことを思い出して、特に面白い話をしたわけでも聞いたわけでもないと無性に泣きたくなったりします。それくらい苦手です。

飲み会をガンガン断ります

社会人として、職場のコミュニケーションをとることには賛成です。

仕事を円滑に進めるために、仕事と直接関わらないコミュニケーションを取っておくと、やっぱり役に立ちます。でも、それってお昼ご飯や一緒に休憩したりするぐらいのことで私は十分だと思うのです。わざわざ夜の時間を使って、長時間一緒にいなくても仕事は円滑に回せます。

それに、もしも飲みに行かなければ仕事が回らないとか、出世できないとかいう環境であれば、それはそれで諦めたりとか他の環境に移るということも考えます。

それくらい、私は飲み会が嫌いです。

ですから、私はめちゃくちゃ飲み会を断ります。仕事を終えて帰るときに、たまたま同僚とタイミングが同じになって「ペパローさん、今日軽くどうですか?」なんて声をかけられても、「あー、ごめんなさい!今日はちょっとダメなんですよねー。残念です!」と理由にもならない理由を伝えて、断ります。

また、「来週あたり、飲みに行きません?」とか誘われたとしても、「あー、ごめんなさい!今ちょっと家族の調子があんまりよくなくて、家に早めに帰っておきたいんですよね。残念です!」と嘘をついてでも断ります。(ちなみにその時、家族にはこういう理由で行かなかったと伝えておきます。飲み会のことが苦手であると理解を得ているので、こういう理由で断ってきたことも理解してもらえています。)

そして、私は快適な夜の時間を得ました

私は頻繁に飲み会への誘いを断りました。そのうち明らかに嘘の理由で飲み会を断っていることも伝わるようになってきました。

それはわかっていましたが、それでも飲み会は断りました。

その結果、私は安心で快適な夜の時間を手に入れることができました。早く家に帰って、家族と一緒に食事をして、家族と一緒に話をして、家族と同じ時間に眠ります。

また、自分の興味のある本を読み、映画を見て、文章を書き、絵を描き、自由に時間を使います。

人間関係はたしかに人生にとって重要です。しかし全ての人間関係がその人にとって重要かはわかりません。例えば私にとっては家族との関係や、ごく少ない友人との関係は大事ですが、仕事仲間との関係はプライベートな時間においてまで重要なものではありません。

自分の時間は自分で掴み取るしかありません。そのためには、覚悟を決めて、飲み会を断ることも大切なのだと思います。

飲み会を断りまくると、人間関係に影響が出ます。

しかし飲み会を断りまくると、人間関係に影響は出ます。

誘ってくれた人からしたら、断られるのはいい気分ではありません。せっかく誘っても、毎回毎回ガンガンに断ってくるので、それは嫌な気分だろうとさすがにわかります。

でも、一方でもしそこで流されて飲みに行ってしまうと、こちらは楽しめずに辛い気持ちになってしまい、自宅に帰ってから泣きたい気持ちになるのも事実なのです。

ですから、問題はどちらを取るかです。

相手との関係性を大事にしたい、自分が少しぐらい辛くてもそちらを大切にしたい、と思えるのであれば、飲みに行けば良いです。そういう人はどんどん飲み会でのコミュニケーションをしましょう。きっと仕事にも役に立ちます。そういうコミュニケーションが好きな人は少なからずいますから。

反対に、行って辛い目にあう、ちょっとぐらい関係性が悪くなってもいいと思うくらい飲み会が苦手なら、逃げてもいいんです。その時間を使って何か他のことがしたいのであれば、あまりいろいろ考えずに、適当な理由をつけて断ってしまっていいのです。

自分を辛い目にあわせるために、時間を使う必要はないと思います。ムダだなーと思いながら無理に飲み会に付き合う必要はありません。自分が快適な方を選びましょう。自分の快適な生活は、自分の力でもぎ取るようにしましょう。

自分を大事にするために断るのだから、他人から大事にされなくなる覚悟が必要です

大切なのは、覚悟を決めることです。他人が自分から離れていってしまうかもしれないというリスクを理解した上で、断らなければなりません。

せっかく誘ってくれた飲み会を断るということは、相手のことよりも自分のことを大事にすることを意味します。

相手はあなたと楽しい時間を過ごそうとか、コミュニケーションを取ろうとか、そういう気持ちがあって飲みに誘ってくれています。それを、自分が嫌な気持ちにならないようにするために断るということは、つまり相手との楽しい時間(少なくとも相手はそう思っている)よりも、自分の快適な時間を選んだということなのです。

飲み会を断り続けると、他人から大事にされなくなる可能性があります。少なくとも、あの人を誘ってみようと思ってもらえる機会はどんどん減り、最終的にはきっとゼロになります。誘うたびに断るのですから当然です。

実際、私はかなり少ない回数しか飲みに誘われません。誘われても理由をつけて断るので、誘ってくる人は減るばかりです。

軽い気持ちで断るのはやめましょう。ちょっと今日は面倒だけど、その人とは長く付き合いたいと心底思っているのであれば、一緒に行けばいいです。

でも、心の底から飲み会が苦手で、そこに自分の時間を使いたくないと間違いなく言い切れるのであれば、義務感から飲みに行く必要などないと、理解しておくことも重要なのだと思います!

関係性のケアはしましょう

とは言っても、バランスは必要です。飲み会を断るからといって、人間関係に関して必ずしも超ハードボイルドな一匹狼になる必要はないのです。

日常の仕事の中で少し話をしたりだとか、時々ランチを一緒に行ったりだとか、会議の中で楽しく会話をしたりだとか、仕事を円滑に進めるための努力は「勤務時間中」にしっかりとやりましょう。

その上で、「勤務時間外」はハードボイルドに断りまくる。このバランスは大事にするようにしましょう。

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飲み会に誘われたくないなら、逆に「気が利いてない断り方」で誘われない人になろう!

「通勤時間を有意義に過ごす努力」の前にすべきこと

こんにちは、ペパローです。

時間をうまく使うのって難しいですよね。一日24時間しかないのに、睡眠に6時間、仕事に8時間以上、家事とかその他もろもろに2時間、そして通勤に往復2時間・・・引き算するとこれでほとんど一日が終わりです。

この中でどの時間が一番ムダに感じるかといえば、私の場合は圧倒的に「通勤時間」です!日本人が毎朝・毎晩共通してみんなで同じような時間に同じような時間を無駄にしていると考えると、ムダの壮大さが圧倒的ですよね。

電車で通勤するにしても車で通勤するにしても、毎日決まった長さの時間が消えて行きます。通勤時間は「時間を奪われている」感覚にものすごく襲われます・・・。

自宅で寝っ転がって面白くない情報番組を見て時間を潰しているのは、自分が悪いだけなので誰にも文句はいえませんが、なぜでしょう、通勤時間に関しては許せません。

私と同じように通勤時間を無駄だと感じていて、なんとか有意義な時間として使いたいと考えている人がきっと多いのでしょう。通勤時間 有意義で検索する人がたくさんいます。「時間を捨ててしまうことにならないように通勤時間をうまく使いたい」という気持ち、よく分かります。

「ながら」になる通勤時間は、有意義に過ごしにくい

通勤時間をなんとか有意義に過ごせないものかと、かつては私もいろいろ試しました。本を読んでみたり、英語のラジオを聞いてみたり、何かを書いてみたり。いろいろとやってみましたが、結局どれもうまくいきませんでした。

なんでうまく通勤時間を使えないのかなあと考えたのですが、結局通勤時間にやることは全部「ながら作業」になるからという結論に至りました。

まず車通勤なら運転しなくてはなりません。何をやっても「運転しながら」になります。まず本は読めませんし、英語を聞くにもそれほど集中はできません。(スピードラーニングがラジオ広告いっぱいやってるのはこういう理由かもしれませんね!真面目に聞かなくてもいい教材と自分ではうたっているから、ドライバーに響くのでしょうね。)

電車通勤は車よりはまだましですが、電車に乗っていても何もしていないわけではありません。「電車に乗って移動する」ことも立派な行為です。本を読んだって他のことをしたって、それは「ながら作業」です。

私は、あきらめました・・・

いつだったでしょうか。通勤時間のことは、私はもうあきらめました・・・。私には手に負えません。あんなものを使いこなそうったって、上手くいきはしないんです!

他の乗客を見ると、みんなもそうでした。人の目を感じているときは、日経電子版読んだり、英語の記事をみたりしていても、後ろに人がいなくなった途端に老いも若きもスマホでシュッシュやってます。何か丸いキャラをなぞって消してるか、丸い玉を投げて怪獣採集しているか、あとは飴とかを消去しているんです。人に見られる角度の時は、やる気になっても、それがなくなるとダメなんです。

有意義に過ごす努力より、通勤時間を短くする努力をしよう

通勤時間は、鋼の心を持ったパーフェクトヒューマンにしか使いこなせないハイレベルな道具です。普通の人にはつかいこなせません。意味なくスマホの電池を減らして、時間を飲み込まれ、疲れを溜め込む結果にしかなりません。

そうであれば、長い通勤時間と距離を置くしかない。これがもっとも確実に、時間を自分のもとに取り戻すための手段です!

そのために中古マンションに何を求めるか、しっかりと考えていきましょう。私は、「広さ」を捨てました。そして都心近くの駅近物件を買い、時間を取り戻しました。

その時間をどう使うかは本人次第ですが、捨てるにしても活かすにしても自己責任!

中古マンションを早く売りたいなら、売主も「最高の接客」を

こんにちは、ペパローです。

中古マンションを買うとき、購入者は物件の良し悪しだけでその物件を購入するか決めているわけではありません。購入する物件を決定するとき、検討者は「体験」にかなり大きな影響を受けるものです。中でも物件内覧時の「接客」は極めて重要な体験です。

普段の買い物やレストランでの食事でもそれは同じです。接客が良いと気持ちよく買い物できます。店員さんの接客が素晴らしいと、それだけでそこで売られている品物や提供される料理がより良いものに感じられたりするものです。売れる店や人気のレストランは、品物や味がいいだけではなく、たいていの場合は優れた接客も提供しています。相手が自分に素晴らしく接してくれたという「リアルな体験」が、気持ちの良い買い物のためには大切なわけです。

中古マンションの売買でも同じことが言えます。物件を直に見るために内覧に来た時に素晴らしい体験をすれば、そのときに見たその物件の印象もよくなります。

反対にぶっきらぼうだつたり失礼な接客を受けたりすると、普段の買い物でも途端に残念で悲しい気持ちになってしまいますね。まだ品物を買ってないのであれば、その品物を買うのをやめようかなと思うでしょう。あるいは支払いの後に嫌な接客をされると、せっかく買ったものを返品したいという気持ちになってしまうことすらあると思います。そのくらい、店員の態度や雰囲気、対応は買い物前も後も気持ちに影響を与えます。中古マンションでも同じです。

気持ちの良い接客を意識して、より良い条件でより早く売る

個人と個人の間で行われるとはいえど、中古マンションの売買もお金とモノのやり取りがあるれっきとした買い物です。

さて、中古マンションの売買が買い物であるならば、「接客」は誰がするのでしょう?

不動産屋の担当者も当然接客してくれます。内覧時だけでなく、物件探しの際にも買主と頻繁にやり取りする相手ですので検討者にとってとても重要な相手です。ですからどの不動産屋のどの担当者が担当してくれるかは、売主にとっても買主にとっても大切なポイントです。

しかし居住中の物件であれば、不動産屋だけでなく一緒に立ち会っている売主も接客にあたっていると考えるのが自然です。やりとりは不動産屋さんが主にやってくれるから、という理由で売主は立っているだけでも構わないなどとは考えてはいけません。

そもそも中古マンションの買い手が居住中の物件を内覧に来るとき、買い手は物件のことだけを見ているわけではありません。売主さんが思っているよりもずっと、購入検討者は売主さんのことを見ています。

物件そのものに関する情報は、ネットで前もって調べられます。物件検索サイトで写真や画像を見れば間取りや内観もわかりますし、Googleマップを使えば周辺環境もかなりの部分が前もって調べられます。

ではネットで調べられない情報は何でしょうか。検討者は何を求めてわざわざ内覧しに来ているのでしょうか。

一つは写真ではない生の物件を見るためです。写真からだけでは内観の細かな様子は分かりません。建具がどの程度傷んでいるか、水周りはどのような状態か、外観の状態はどうか、ごみ捨て場は綺麗に使われているか。そういった実際に見に来なければ得られない情報が山のようにあります。内覧に来るもっとも大きな目的はこれでしょう。

しかし内覧者の狙いはこれだけではありません。居住中物件の内覧者には、別の狙いもあることがほとんどです。それが売主に関する情報です。

内覧に来る人は売主さんが思っている以上に、今住んでいる売主さんのことを見ています。今の住人はどのような雰囲気の人で、どのような暮らしをしているかがわかれば、その物件の特徴もつかめるからです。

また、自分がその物件を購入したとしたら、どのような暮らしになるのかシミュレーションするのにも、前の住人の暮らしを見るのにはとても役立ちます。ですから、売主のことをしっかり見て、内覧者によってはいろいろと質問をして、可能な限りたくさんの役立つ情報を得ようとしているのです。
そのような気持ちで内覧者がやってきていたとき、売主があまり積極的でない態度で接してきたらどうでしょうか。

例えば質問に対して、あまり協力的な態度で回答してくれなかったり、あるいは内覧中にずっと不機嫌な様子でいたとしたらどうでしょう。真剣に検討するためにやってきた内覧者は、売主のそのような「接客態度」を見て、物件が気に入っていたとしても気持ちが離れてしまうかもしれません。

売主さんは、自分の様子が内覧者にそのように大きな影響を与えているという自覚はないかもしれません。物件を売ってくれるのは不動産屋さんであって、自分はただそこに一緒にいるだけでよいと考えている売主さんも実際たくさんいらっしゃいます。また、大切なのは物件の状態であって、売主ではないと考える人も多いでしょう。
ですが、買い手の側に立って考えてみると、実際はそうではないことがわかります。内覧では物件のことが分かるだけではダメですし、それに物件のことを知るためには売主からの生の情報を求めている検討者は多くいるわけですから、内覧の際は売主は買主の注目を集めています。その状態で感じが悪い対応をしていたら、前向きに物件購入を検討してもらうことは当然ながらできません。

中古マンションを購入するときの代金の大半は、買主から売主に行くわけです。自分が稼いだ大金が売主のところに行くわけですから、当然その相手のことを買い手は大いに気にします。簡単に言えば、嫌な人にはお金を払いたくはないわけです。そのことを十分に認識しておく必要が、売主にはあると思います。

丁寧で前向きな対応を

接客といってもプロの営業マンのように振る舞う必要はありません。売主はその道のプロではありません。何度もマンションを売ったことがある売主のほうが珍しいですし、手練れな感じではかえって引かれるかもしれません。

まずは前向きかつ丁寧に対応することを心がけましょう。

マンションの良い面に目を向けて、その良い面を内覧者に嘘をつくことなく控えめに伝えてあげる。それだけで買主にとっての印象はずいぶん変わるのではないかと思います。

狭い中古マンション買うとき、ギリギリ何平米以上なら暮らせるのか?

こんにちは、ペパローです。

私は狭い中古マンションを購入しました。駅近の物件に住んで、時間を有効に使えるようにするためです。57平米の2LDK3人暮らしなので、広さに余裕はありません。というか、はっきり狭いです。

狭いので色々と工夫が必要です。たとえばリビングにはソファーは置いていません。ソファーがあるとテレビを見たり映画を見たり、音楽を聴いたりする時に気持ちよく過ごせる事は知っていますが、ソファーは小さなものでも圧迫感があります。狭いリビングに置くと、余計狭くなってしまいます。ですからソファーは置かない事にしています。

紙の本もほとんど置きません。できるだけ電子書籍にするようにしています。大きな本棚を置くと、それだけでもかなりのスペースを取るからです。スマートフォンやKindleを使って小説は読みます。ビジネス書などは紙の方が読みやすいので普通の本で読みますが、なるべく手元には置かないようにすぐ手放すようにしています。

このようにいろいろと工夫が必要ですが、工夫すればなんとか3人でも暮らしていけます。それほどギリギリの暮らしというわけでもありません。また、私のマンションには地下にトランクルームがありまして、大きなものではないのですが普段は使わないものは家の中に置いておく必要はありません。これも広くなくてもやっていけている理由かもしれません。

どのくらいまでの広さ(狭さ)なら暮らせるのか

さて、狭い家に住んで時間を手に入れることをポリシーとしていた私ですが、どこまで狭い家なら暮らせるかについてはずいぶん悩みました。

私の家族は3人です。子供部屋と夫婦の寝室、それにリビングと3部屋は必要です。

当初は、70平米以上で探していました。3LDK70平米以上という極めて一般的な条件です。しかし、価格を自分の予算に合わせると古すぎたり駅から離れすぎたりするので、早々に条件を60平米以上に変更しました。それでも重要ポイントの駅近にはならなかったので、結局50平米以上で探すようになりました。

ただし、50平米以上に設定すると住宅ローン減税の面で注意が必要です。中古マンションを購入して住宅ローン減税を受けようとすると、「50平米以上」かつ「築25年以内」でなければなりません。注意が必要なのは、ここでいう「50平米以上」は登記簿上の面積であることです。中古マンションの物件情報では、たいていの場合「壁芯面積」が使われています。壁芯とは文字通り、壁の中間点を基準として測るものです。一方で登記簿上では多くの場合「内のり面積」が使用されています。

壁芯と内のりの違いはこのリンクをみるとわかります。Googleの画像検索結果です。

したがって、壁芯面積で50平米ちょうどだったとすると、内のり面積は50平米を下回ってしまいます。そうなると住宅ローン減税を受けられなくなってしまいます。

狭い住宅を検討している時点で、私自身もそうでしたが経済的な制約があるはずです。つまり安い物件を購入したい人こそが、狭い住宅を検討しているはずです。そんな中で住宅ローン減税を受けられなくなってしまうのは大問題です。したがって、住宅ローン減税を受けられる条件に当てはまる物件を選ばなければなりません。

私が購入した物件の面積として紹介している57平米も、壁芯面積でした。登記簿上の内のり面積はというと、53~54平米程度です。なんとか住宅ローン減税を受けられる大きさです。

住宅ローン減税を受けられるかどうかを基準にして考えると、内のり面積で50平米を上回るには53~54平米は壁芯面積が必要になると思われます。もちろん部屋の構造によって壁芯と内のりの面積さは異なりますので、必ず不動産屋さんに確認するようにしてください。

住宅ローン減税の観点からいうと、最低でも53平米程度は必要になりそうです。ではこれで問題なく暮らせるかというと、かなりギリギリです。ものを持つという事に関しては、相当諦める覚悟が必要です。

住宅ローン減税を受けられる物件であるかが一つの目安か

したがって、物理的にも経済的にも、50平米台中盤ぐらいが限界値なのではないかと思います。内のり面積を50平米以上にすることを考えると、55平米以上ぐらいで検索してみるのが安全なのではないかと思います。

狭い家には正直にいってそれほどメリットがあるわけではなく、むしろたくさんのデメリットがあります。

狭い家に住むメリットは「価格が安いこと」しかない

しかし、価格が安いという唯一かつ最大の長所を生かすことによって、駅が近くなったり交通の便が良いエリアに物件を持てる可能性が高くなり、結果としてより多くの自由な時間を手に入れられる可能性があります。

自由で幸せな暮らしを実現するために、狭い物件も候補に入れて物件探しをされることをお勧めします。

あえて狭い家を買って、私が得たもの

こんにちは、ペパローです。

地区20年、57平米の中古マンションを購入しました。控えめに言っても「狭い」物件です。手入れは行き届いているのでそれほど古さは感じさせませんが、築20年は築20年です。

古くて狭い物件なので、周辺の物件と比較して安価です。新築物件と比較すると3-4割程度は安いです。

広さと新しさの代わりに、私が得たもの

私は古くて狭い中古マンションを買いましたが、広い家や新しい家を否定するつもりは全くありません。事実、狭い家よりは広い家のほうが絶対にいいです。(広すぎる家は別ですが。)狭い家で快適に暮らすためには、ある程度の割り切りが必要です。例えば我が家にはソファーがありません。リビングにソファーを置くと、圧迫感がありすぎて快適に暮らせないからです。紙の本や、CD、ブルーレイなど物理的な保存メディアもほとんどありません。本棚などを可能な限り減らすためです。

ミニマリストではありませんが、生活に必要なもの以外は極力持たないようにしています。そうしなければ快適に暮らせません。その点は狭い家は明らかに広い家より劣っています。

また、新しい家もいいと思います。購入時に中古マンションは実物を見られるというメリットがありますが、新築物件に住むことは気持ちいいだろうと思います。

では、なぜ私たちが狭くて古い中古マンションを買ったかというと、広さと新しさを買う代わりに時間を買いたかったからです。

私の買ったマンションは駅から徒歩3分の距離にあります。もっと近くても良いのですが、かなりの駅近物件です。駅徒歩3分は、10分以内の物件のおよそ10パーセント程度しかありませんので、駅近レベルは高いです。

また、都心からも離れていません。品川の職場までドアツードアで30分で着きます。東京地域の平均通勤時間はおよそ1時間ですので、そのおよそ半分で通勤できます。単純計算で1日往復で1時間、月におよそ20時間ほど平均よりも通勤に使う時間が短くて済む計算です。1日6時間眠るとしたら、月に1日ちょっと分の活動可能な時間を手に入れた計算です。

通勤時間も活用できる、という人もいるが・・・

毎日1時間以上かけて通勤する人も都市部にはたくさんいます。私の知人に何人も片道1時間半かけて通勤している人がいます。そういう人たちに話を聞くと、様々な意見があるようです。

ある人は「電車に乗っているのが好きだから苦にならない」といいます。またある人は「通勤時間時間は勉強や読書に使っているから有益だ」といいます。またある人は「1人になれる時間として大切」といいます。

そのような面もあるのかもしれません。でも個人的に一番共感できたのは「毎日片道1.5時間かけて通勤しているが、大事な人生の一部をクシャクシャにして捨てている感覚しかない」という意見でした。その人は初めこそ読書したり英語を聞いてみたりと工夫されたようなのですが、ラッシュは激しいし、仕事も忙しくて疲れているしで、結局ゲームをしたり映像を見たり、座れたら睡眠時間に当てたりするだけになったそうです。

それはその人の意志が弱いだけだ、という厳しい意見もあるでしょうが、わたしもきっと同じになるだろうと思います。片道1時間半を集中して過ごすのは難しいことです。同じ時間を有益に過ごしたいなら、落ち着いた環境で勉強なり読書なりしたほうがよほど効率的なはずです。

「電車に乗っているのが好きだから苦にならない」という意見は、これはわたしには本当かどうか分かりません。私の場合は電車は嫌いですが車に乗るのが好きです。長時間のドライブは苦になりません。そんな感覚なのかもしれません。とはいえ毎日同じ路線に乗ることになるので、本当にそれは楽しいのかと疑問はあります。

「1人になる時間が欲しい」も扱いが難しいところです。どうしても1人になりたいなら、勤め先や自宅近くのカフェや喫茶店、あるいはもっとラフに漫画喫茶などで時間を過ごしたほうが有意義で安らぐような気がします。お金がなければ公園という手もあるでしょうか。何れにしても、ストレスが高い環境の代名詞のような日本の鉄道で1人の時間を過ごすのは、豊かな生活とは距離があるように思います。

時間を捨てるのが嫌いな人は、広さを捨てて時間を手に入れよう

私は時間を捨てるのが嫌いでした。とはいっても、私はそれほどまでに効率を重視する人間でもありません。テレビだって見ますし、ゲームもします。ぼーっとしていることや、昼寝もします。問題は、その時間は自分が自由に過ごせる無駄か時間だったかどうか、だと思っています。

つまらない情報番組を見て時間を無駄にしたとしても、それを途中でやめて絵を描くこともできたはずです。それをしなかったのは自分の責任です。通勤時間はそうではありません。途中でやめて好きなことにその時間を使うことはできません。家に帰り着くまで、時にはスマホを見ることすらできずに電車に揺られていなければなりません。これが私は強烈に無駄に感じ、嫌いなのです。

我が家は夫婦ともにこの考え方を持っていました。その点で幸運だったのかもしれません。子どもが1人しかおらず、2LDKで暮らせることもある意味ではよかったです。ですが、もしもう1人子どもがいて、3LDKを買う必要があったとしても、できるだけ狭い中古マンションを選び、浮いたお金で時間を買ったことは確かです。

何を優先するかは、その人次第です。時間より広さを取る人、広さより新しさを取る人もいるでしょう。全部手に入れられる人は・・・うらやましい笑。

それぞれ考えかたは違うでしょうか、それでも時間を自分のもとに取り戻し、自分の意思で時間を役立てたり、あるいは自分の意思で時間を無駄にしたりすることが、幸せに暮らすために大切なことだと私は思うのです。

 

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狭い家に住むメリットなんて「価格が安いこと」しかない

 

狭い家はやっぱり不便。しかしそれを補う大きなメリットもある。

夫婦と息子の3人で、57平米の2LDKに暮らしてます。はっきり言って狭いです。子供部屋と夫婦の寝室とLDKだけ。

「あえて狭い家に住む」というような本もありますね。潔い感じで、なんかかっこいい!

しかし実際のところどうなのかというと、いいところと悪いところがはっきり分かれます。いや、はっきり分かれるというのは語弊があるな。明確なメリットがあるけれど、その一個しかメリットはない、というほうが正確かもしれません。

狭い家が持つ唯一かつ超大きいメリット。それは、価格が安いことこれにつきます。

広い家より狭い家の方が、入手コストも維持コストも安くすみます。土地が狭くて良いですし、建築材料も少なくて済みます。作るのに必要な作業も、小さいのですから大きな家より少なくて済みます。

これはとても大きなメリットです。

ではこれ以外に、狭い家に住むことがもたらす直接的なメリットがあるかといえば、私は見つけられません・・・。他にはには思い当たらないのです。

コスト以外の「狭い家ならではのメリット」も時々語られますが、本当にそう感じてるのかなあと思ってしまいます。

たとえば次のようなメリットがあるという人がいます。

「家族と身近な距離でいられること」

逆に言えば、狭い家でなければ家族と身近な距離でいられない、という意見ですね。このような意見が出てくるのは、「比較している広い家の設定」がおかしいからではないかと思います。

たとえば、250平米の9DKの家と、55平米の2LDKを比較したとします。確かにこんな広い家であれば、どこに家族がいるか分からないし、近くにいる感じがしないということもあるでしょう。

ちなみに「250平米の9DK」というのは、私の義理の両親の家のスペックです。田舎の広い家で、キッチンが私の自宅のリビングより広いです。庭も広いですし、蔵もあり、テニスコートの反面くらいの広さの倉庫もありますし、トイレやキッチンがついた”離れ”まであります。

これぐらい広い家になると、実際誰がどこにいるか分かりません。里帰りしたときに、気をぬくと1人で居間にぽつんとなって、他の人がどこにいるか全く分からないということは毎年恒例のことです。

広い家の図

確かに広すぎる家は考えものではある

しかしたとえば「3LDK80平米」の、少し広めのマンションではどうでしょうか?

誰がどこにいるかわからないなんてことがあるでしょうか?普通に考えればありません。あったとすればそれは家族の関係性の問題です。

リビングにいなければ、残りの3部屋にいるに決まっているわけですから、この程度の広さで子供がどこにいるか分からなかったり、閉じこもったりすることがあるならば、それは家の問題ではなくその家族の暮らし方や関係性に問題があるはずです。

加えて「家族の存在をとても近くに感じられる」ということも、そもそもそれはメリットなのか?とも思います。

たとえばリビングで夫婦がゆっくりしていたとして、隣の部屋で子供がなんかしてるな、と感じられるのはメリットか。逆もそうです。近すぎる場所に親がいることが、子どもにとって嬉しいことか?毎日のことですから、実際にはお互いにとって不便なだけです。

だから「家族のことを身近に感じられる」ことがメリットになるのは、あまりにも広すぎる家と比較した場合のみの話で、普通の広さの住宅であればその程度のメリットは十分に享受できるのです。

またはこんなのも見かけます。

「狭い方が、持ち物が増えすぎない」

物は言いようだなあと感心しますが、これも違うかなあと。単純に家が狭いからものをたくさん持てないだけの話です。ある程度の広さがあったってものは減らせます。

というか日本の一般的な住宅に暮らしている限り、ものを持ちすぎないようにある程度は注意していないと、家の中はすぐにもので溢れてしまいます。

狭い家より適度な広さの家であれば、ものをちょっと多めに持てるけれど、ものを減らしてスッキリ暮らすこともできるので、狭い家に暮らすよりちょっとでも広い家に住んだ方が選択できていいです。

だから、「狭い家はものを持たずにいられる」のではなくて、「狭い家はものを持たずにいないと、とても快適には暮らせない」が正しいです。

あとは、「掃除が楽」というのも聞きますね。でも80平米3LDKってそんなに掃除が大変でしょうか。将来夫婦だけとか1人になったときに広い家は掃除が大変と言いますが、たしかに私の田舎の家のような広さなら大変ですが、それでも空き部屋にしておいて時々風を入れ替えたり掃除機かけたりするのは、そこまで難しいことではありません。だから掃除が楽なのを狭い家ならではのメリットというには、苦しいと思います。

唯一の強み「価格が安い」だけで、狭い家は選ぶに十分に値する

さて、狭い家の文句ばかりを言うようですが、私自身が狭い家に住んでいます。

狭い家そのものが便利かというと、慣れもあるのでなんとかやれていますが、やっぱり決して便利とはいえません。

広々としたリビングや、自分の部屋で過ごす時間とか、庭で子供と遊んだり、何もない畳の部屋でゴロンとしてみたり、広い家ならできる羨ましいところはたくさんあります。

ですが、それでもそれなりに狭い家に満足しています。

それは、価格が安いことから生じるメリットがあるからです。

価格が安いからこそ、都心の便利なエリアに近いところで暮らせます。通勤時間が短く、日々の疲労は軽いです。近くに公園のある、気持ちの良い場所で暮らせます。納得できる教育環境で子供を学校に通わせられます。そこまでの収入がなくても、必要であれば私立の学校にも通わせられます。

これらは狭い家そのもののメリットではありません。家が安くて価格が安いことが生み出したメリットです。

限られた資金のなかで、自分が最大限気持ちよく暮らすために、狭い家けれども価格が安い家選ぶことによって、自分が満足できる「住宅環境」を選ぶという選択肢です。

広くてなおかつ住宅環境も納得できる家を得られるなら、それに越したことはありません。狭い家か、適度に広い家かであれば、適度に広い家のほうが絶対いいです。(広すぎる家は、人によっては手に余る可能性があります。が、都市部ではそんな物件はめったにありませんね。)

でも、狭い家を選ぶという選択肢を、ありもしないたくさんのメリットで飾る必要はないと思うのです。単純に「価格が安くて入手しやすい」でいいのです。その先に、たくさんのメリットがあるわけですから。

忙しくて中古マンション内覧できないときは、Googleマップを活用しよう

こんにちは、ペパローです。

中古マンションを選ぶときは、できるだけ多くの物件を内覧するのが良いと思っています。特に居住中の物件を内覧できれば、それが物件そのものや周辺環境を知り、そこに暮らした時の自分の未来の姿をイメージするにはもっとも適した方法です。(関連記事:居住中の物件を積極的に内覧しよう!

しかし内覧には時間と手間がかかります。不動産屋に申し込んで、売主と時間を調整し、当日も足を運んで・・・と、忙しい方には何度も内覧するのは難しいかもしれません。

Googleマップを最大限活用する

そんな方は、Googleマップを最大限活用するとよいと思います。しっかり活用すれば、物件の中は無理でもマンションの外観や周辺環境をバーチャルに、それでもなかなかしっかりと確認することが可能にになります。

1. 距離計測
2. ストリートビュー
3. 3Dマップ

それぞれについて、具体的にどう使うと便利かをご紹介しましょう。

  1. 距離計測

駅からどのくらいの距離かは物件資料にも出ていますが、あくまで目安の距離です。マンションの正面玄関から駅の改札近くの入り口まで、どの道を通ればどのくらいの距離になるかを正確に測りたいときは、Googleマップの距離計測機能を使うのがよいです。

まず、通常通りにGoogleマップを開きます。そして、距離計測を開始したい点で右クリックします。するとこのようなメニューが開きます。

Googleマップ距離計測

マップ上で右クリックするとこのようなメニューが表示されます。

それから、通りたい道を交差点や曲がる地点をつなぐようにして順にクリックしていきます。

Googleマップ距離計測

直線の場合は交差点をつないていきます。

こうすると、自分が駅に行く時に使う道や、近所のスーパーに行くまでのの距離を正確に知ることが可能です。

もし最短距離を知りたいときは、「ルート検索機能」を使いましょう。先ほどと同じように右クリックして、「ここからのルート」をクリックします。

Googleマップルート検索

先ほどと同様に右クリックして、「ここからのルート」を選択します。

つづいて、目的地を一度だけクリックします。するとGoogleマップが自動的に最短ルートを探して、距離とかかる時間を表示してくれます。自分なりのルートで行きたいという場合でなければ、「ここからのルートを検索」の方が使いやすいかもしれません。

Googleマップ ここからのルート検索

「ここからのルート」であれば、自動的にルートが検索され、かかる時間も表示されます。

2. ストリートビュー

中古マンションの内覧の時には、私は必ず周辺を歩いてみることにしていました。周辺に危ない道路はないか、周囲の雰囲気は悪くないか、通行しづらい坂道などはないか、歩道はきちんと整備されているか・・・など、さまざまなことについて調べることが可能です。

ストリートビューを使えば、バーチャルでこのようなことを調べられます。

右下にあるオレンジ色の人の形をしたアイコンをドラッグします。

Googleマップストリートビュー

右下のオレンジ色の人をドラッグして・・・

マップ上にオレンジ色の人を持ってくると、ストリートビューを見られる道路は青色に表示されますので、オレンジ色の人をその道路のところで放します。

Googleマップストリートビュー

水色の線が書いてある道路の上にオレンジ色の人を落とします。

すると、見たい道路のストリートビューを閲覧できます。画像をドラッグすれば、360度見ることができます。

これでたくさんのことを知ることができます。車の交通量が多ければ、ストリートビューでも車がたくさん写っているはずです。また、車の速度が早ければ、スピード感のあるように車が写っています。

たとえば次のような画像です。こんなに狭い道なのに、重なるように自動車が走っています。見るからに交通量が多そうな道です。ちなみにここの道は私自身が実際に歩いてみました。事前にストリートビューで見て、交通量が多そうだなと予想していましたが、歩いてみるとその予想通りかなりの車が走っていました。

Googleマップでたくさんの車

狭い道なのにたくさんの車が行き交っていたり・・・また、次の写真も同じ道ですが、交通量が多いだけでなくスピードを出している車もたくさんいました。このオレンジの写真の感じから、結構スピードが出ていることがイメージできるかと思います。

Googleマップで速そうな車

スピード感のある車だったり・・・

このように、ストリートビューで周辺をバーチャルで「歩いて」見るだけでも、かなりの情報を得ることが可能です。内覧ができない時だけでなく、内覧後に振り返ってみるときにも役立つと思います。今となってはGoogleマップの基本的な機能の一つですが、しっかりと活用するようにしましょう。

3. 3Dマップ

最後に3Dマップ機能を紹介します。

まず、左下のアイコンをクリックして、マップを航空写真モードに切り替えます。航空写真モードに切り替わったら、右側にある「3D」ボタンをクリックするか、Ctrlボタン(マックならCommandボタン)を押しながら、マウスで地図をドラッグします。すると、次のように3Dマップが表示されるようになります。

3Dマップに切り替えられます。

Ctrlを押しながらマウスで画面を上下にドラッグすると、角度が変えられます。

近寄ってみることもできます。

さらに左右にドラッグすると、見る方角を変えることも可能です。

ぐりぐり回すこともできます。

こうすると、見たい物件の周りに高い建物がないか、マンションに日陰を作るような角度に他のマンションがないか、といったことがわかります。実際にその地域に行かずともこのようなことがわかるのは、本当に便利です。

これを使うと、内覧に行かずにバーチャルに「部屋からの眺望」を体験することも可能です。

たとえば次のような感じです。この建物の最上階が物件のある場所だったと仮定しましょう。

この建物の屋上からの眺めを知るために近づいていきます。

少しずつ近いづいていきます・・・

どんどん近づきます。

さらに近づきます・・・。

ここまでくるとイメージできますね。

いかがでしょうか。もっと近づけば、まるで屋上に立っているような画面にすることも可能です。この機能を使うと、内覧に行かなくても、その物件から外を見た時にどのような眺めを見られるかを知ることができるのです。まさにバーチャル内覧です。

 


いかがでしょうか?忙しくて内覧にいけない場合には、Googleマップをしっかり活用するのが良いと思います。また、この機能は以前内覧した物件を振り返る時にもたいへん役立ちます。

ツールをしっかり活用して、効率的な物件探しができるとよいですね。

中古マンション内覧を効率的に!売主への12の質問!

居住中物件の内覧で、役に立つ情報を集めよう!

こんにちは、ペパローです。

中古マンションならではメリットは、購入する前に今まさにその物件に住んでいる人に直接会って話を聞くことができることです。これは中古マンションの内覧ならではの強みです。新築物件の場合は、実際にその物件に住んだらどんな良さがあるか、またはどんな不便なことがあるかを誰かに聞くことはできません。しかし中古物件であれば、何年もそこで暮らした人と会って話せる。このチャンスは絶対に生かすべきです。

私も何件も内覧をしましたが、最終的に購入した物件は居住中の状態で内覧させていただいた物件でした。空室の状態で見ると広々としてすっきり見えますが、そこで自分が暮らした時のイメージを持ちにくいという欠点があります。居住中であれば暮らしている様子をイメージしやすい環境で物件を見られるので、申し込みを行うときも、あるいは契約するときも、かなり安心して進めることができました。

しかしです。せっかくの中古マンションのメリットである「居住中物件の内覧」を避けてしまう、という中古マンション購入検討者が少なくないそうです。内覧予約は空室の方から埋まっていく傾向があるという話もあるようです。

確かに気持ちはわかります。売主は物件を見てもらいたがっているとはいえ、初対面の他人の家に上がり込むのは多少ためらわれます。また、私のように若干潔癖性なところがある人にとっては、それがどれだけ清潔な家であろうとも率直に言って足を踏み入れることはあまり気持ちの良いものではありません。ですから、空室物件から内覧したくなる気持ちもわかります。ですが、大切なのは自分が求める物件に出会うことです。他人の家に上がるのは気がひけるとか、ちょっと居心地が悪いとか、いい気分ではないとか、そんなことを言っている場合ではありません!居住中だからといって避けてしまわず、良さそうな条件の物件が見つかったら、それが居住中物件であっても必ず内覧に行くべきだと思います。

そもそも居住中の物件を見られるということこそが、繰り返しになりますが中古物件の最も大きなメリットの一つでもあるのです。古さと引き換えに、住んでみてどうだったかを知っている人と会って話ができるのですから、この機会は絶対に生かすべきでしょう。

もし気になっている物件があり、それが居住中なので迷っているという方がいるのであれば、いますぐ内覧を申し込みましょう。

いざ内覧へ!でも何を質問したらよいかと不安・・・

さあ居住中物件に申し込みましたか?はい、問題はここからです。

そもそも居住中の物件を見に行くというだけでも、かなりの収穫があるはずです。使用中の家具があり、荷物があり、そこで暮らしている人もいるので、どのように暮らせる物件かのイメージがかなりしやすくなるからです。どの程度の大きさのテーブルを置くと便利そうか。どのくらいの荷物を収納できそうか。こういったことが分かるだけでも物件選びにはかなり役立ちます。しかし、それだけでは居住中の内覧の良さを100パーセント活用できているとは言えません。

そうです。居住中の売主から、生の情報を引き出さなければならないのです。そしてこれが難しい!

普段から人にインタビューをしていたり、会話で情報を引き出す仕事をしていたり、コミュニケーション能力が高い人であれば特に困ることはないのかもしれません。相手の気持ちをほぐしながら、こちらか知りたいことをしっかりと引き出すことは彼らにとってはそれほど難しいことではないでしょう。しかしながら、そんなことができる人はそうそういません。

しかも売主はたいていの場合は初対面の相手ですし、その人もプロの売り手ではなく初めて家を売る普通の人です。話をするのが上手い人であるとも限りません。

では、どのようにすれば役に立つ情報を得られるようになるかというと、基本的には場数をこなすしかありません。場数をこなして、何回も物件に足を運び、初対面の売主に頑張って質問するという経験を積んで慣れていくことが、有益な情報を得るための近道なのだと思います。

とはいえ誰だってさっさと情報を得られるようになりたいのは当たり前です。そこで、質問リストを作ってみました。ほとんどが私が実際に内覧の際に使ってみた質問です。どれも役に立つ情報を引き出すことに成功した質問ばかりです。

内覧前日や当日の朝にざっと目を通していただいて、聞きたい質問を頭に入れておくと安心です。もしかしたら印刷するなりスマホでこの画面を見るなりして、チェックしながら売主と話をしてみるのも良いかもしれません。皆さんが素晴らしい物件に出会えることを祈っています!

(細かいことはいいからとりあえず質問リストが見たい、という方はこちらから。このページ末尾のリストに飛びます。)

「内覧での質問リスト」・・・の前に。

売主から情報を得やすくするためのコツがあります。それは何かというと、少し売主をいい気持ちにさせておくことです。売主も人ですし、内覧や販売に当たって先方も緊張していることも多いです。こちらに対して好感を持ってもらい、短い時間とはいえいい関係を築いておくことが、売主から情報を引き出しやすくするための秘訣です。

例えば「使いやすそうな間取りですね」とか「眺めがいいお部屋ですね」のように物件そのものを褒めてみるのも良いでしょう。あるいは、「素敵にお住まいですね」「おしゃれなテーブルをお使いですね」などと住まい方についてつぶやいてみるのもよいでしょう。あるいは夫婦で見に行っているなら「いいマンションだね〜」と小声で話をしてみるのもよいでしょう。

はじめは勇気がいることですが、素直にいいと感じた部分について口に出すのであれば大丈夫です。ここで嘘をついてはいけません。本当に自分が感じたことだけを言いましょう。このときどこも褒める部分がない物件は、やめておいたほうが無難かもしれません。

売主も人間です。褒められるといい気分になります。こうして少しでも売主の心をほぐしておくことが内覧では実は有効だったりします。さらに申し込み後に交渉する際にも、売主に好感を持たれておいて損することはありません。ベタベタな手法でも、こういった努力は怠らないようにしましょう。

内覧で売主から役立つ情報を引き出すための質問リスト

では改めて、質問リストです。

1 「お引越しされるのはどうしてですか?」

なぜその物件を手放すことになったのか、確認しておきましょう。目的は、近隣トラブルが理由ではないかを知ることです。ただし、近隣トラブルが原因の場合は、売主はそれをそのまま伝えてはくれないと思います。不利になってしまうからです。そこで、回答が自然な理由になっているかどうかに着目するとよいです。たとえば、「子どもが一人増えて手狭になったから」とか「子ども夫婦と一緒に暮らすことになったから」といった回答であればそれほど疑わなくてもよいと思います。

問題は「近所に引っ越すことになったから」といった曖昧で答えになっていない回答の場合です。例えば上記の回答であれば、「近所に引っ越す」と言っているだけで、引越しをする理由になっていません。もし今住んでいる物件が良いものであれば、突然手放すことにはならないはずです。もしかすると同じ物件に住む住民とのトラブルがあったり・・・という可能性がないわけではありません。

ですから、このような回答だった場合はもう一歩踏み込んで質問してみましょう。もちろん人に言えないような理由である場合もあるので、踏み込み過ぎは禁物ですが、何かトラブルを抱えているのであれば次にそこで暮らすかもしれないわけですから知っておく必要があります。しっかりと情報収集するようにしましょう。

2「住んでいて一番便利に感じるところはどこですか?」

こういったストレートかつスタンダードな質問もしっかり活用しましょう。売主は用意していた回答を返してくるかもしれませんが、それも検討の参考になる「生の声」です。

また、この質問に回答するには物件の長所を挙げていけばよいので、売主にとっても答えやすいはずです。おしゃべりな売主さんであれば、どんどん情報を提供してくれるでしょう。

間取り図や物件資料からだけではわからない、住んでいる人だけが知っている情報が出てくる場合もありますから、毎回使える質問の一つだと言えると思います。

3「出勤されるとき、どの駅をお使いですか?」

物件の周りに複数の駅がある場合に、特に有効な質問です。

私がこの質問を売主にしたときは「朝会社に行くときは一番近くの駅から電車に乗ります。でも帰りは隣の駅で降ります」という話をしてくれました。なぜ行きと帰りとで使う駅が違うのか不思議だったのでその理由を尋ねたところ「隣駅の近くにあるスーパーが遅い時間まで開いていて便利なんです」ということでした。このことから、隣駅も十分生活に利用できるエリアであることが分かり、検討するに当たってたいへん役に立つ情報になりました。

このような回答以外にも、もしかしたら季節や時間帯によって使い分けている人もいるかもしれませんし、実は最寄駅より少し離れた駅の方が便利といった情報も得られるかもしれません。

駅のリアルな利用状況を知ることは、その物件を検討するにあたりたいへん有益です。特に複数駅を使用できそうな物件の内覧で、ぜひ使ってみてほしい質問です。

4「お隣にはどのような方がお住まいか、ご存知ですか?」

戸建でもマンションでも、近隣に住む人がどんな人かを知っておくことは大切です。本当は隣の部屋の人を訪ねて話をすることができればベストなのですが、さすがにそれは売主さんや住民の皆さんに迷惑がかかるかもしれないので、売主さんに必ず質問するようにしていました。

「小学生のお子さんがいる4人家族です」とか「お年を召した女性と息子さんの2人家族です」とか、かなり具体的な話を聞くことができます。ちなみにこのとき売主は近隣の方について、悪くいうことはまずありません。悪く言ったところで、自分にとって何一つ得がないからです。ですから、質問する側は「家族構成から騒音がありそうかな」というような起こりそうな問題を事前に認識しておくのに役立てるための情報を得ることを意識すると良いと思います。

5「理事会にはどの程度の頻度で参加されますか?」

管理組合にどれくらい熱心に参加していたかも聞いていた方が良いでしょう。その上で、組合の雰囲気がどんな感じかとか、どの程度忙しいか、みんな熱心にマンションの未来について考えていそうか、といったことを知っておくと後々便利です。

議事録等を見せてもらえればいずれは分かることではありますが、どのように管理組合が運営されているかについて早めに知っておいて損はありません。

6「住んでいて、ちょっと不便かも・・・と感じた部分はありますか?」

私の場合は、この質問は帰りがけに思い出した感じでするようにしていました。いきなり不便なところを聞くのも失礼ですし、身構えられてしまうとほしい情報が聞き出せなくなってしまうからです。

この質問で、ある物件ではかなり西日がきついことを教えてもらえたり、玄関入口の庇が少し短くて家を出るときに濡れやすいことを教えてもらったりしました。

私はネガディブなことも知っておきたい方なのでこの質問は必ずするようにしていましたが、一方でちょっと注意が必要な質問でもありました。念のために聞いておくつもりで質問したにもかかわらず、不便な点を教えてもらうと案外それが気になってしまうものだからです。たとえば西日が強くてもきちんと対応すれば大丈夫なものなのに、あの家を買うと西日の対応が必要なんだよな・・・と無駄に引っかかってしまったりしました。

ネガティブな要素は知っておいた方がいいですが、あまりそれにとらわれすぎないように気をつけつつ、この質問を活用していただくのが良いと思います。

7「次はどのような家をお探しなのですか?」

これも役に立つ質問です。次に探している家の特徴がわかれば、今の家に対する不満が見えてくるからです。

たとえば、私が内覧した中では「ペットが飼える家に住もうと思っています」と答えてくれた売主さんがいらっしゃいました。そのご夫婦はお子さんがおらず、確かに昔飼っていた猫の写真があったりして、その理由は事実のようでした。そのことから、この物件そのものや隣人トラブルで家を売ろうとしている可能性は低いことが分かりますし、将来ペットを飼いたくなった時には困るかもしれない物件だ、ということもリアリティーを感じながら理解することができます。今はペットが欲しくなくても、いずれは欲しくなるかもしれないといったことも考えておくべきだ、という考えを持つことができるようになるわけです。

8「ご家族構成をお教えいただけますか?」

内覧に行くと、必ずしも売主一家全員で対応してもらえるとは限りません。お子さんを含めて全員が御在宅の場合もあれば、どなたか一人だけ家に残り、他の方は外出しているというケースもありました。内覧の時にいる人だけが暮らしているとは限らないので、そこにいらっしゃる人数で暮らしていると勝手に考えず、必ず売主の家族構成は聞いておきましょう。

自分の家族がその家に暮らした時にどのくらいの家具や荷物の量になるかを計算するために、今住んでいる売主の家族構成を知っておくことが必須です。その人数を元に、自分の家族がその家に住んだ場合の家具のシミュレーションを行っておけば、後々購入した場合にイメージと違うというトラブルを避けられるからです。

念のため、内覧の際には必ず家族構成については確認するように気をつけましょう。

9「お子さんはどちらの学校に通っていますか?」

もしお子さんをお持ちで、これから小学校に通うといったタイミングであれば、学校についてもできれば確認しておくべきです。私立か公立か、公立ならその学区の学校の評判はどうか、越境通学はしているか、その地域の一般的な子どもたちはどうしないるか、といったことについてももしかしたら教えてもらえるかもしれません。

ただし、子どもに関することです。売主によっては答えたがらないかとしれません。質問する前にあらかじめ「もし差し支えなければお教え頂きたいのですが・・・」と断っておくようにしたほうがよいでしょう。もしあまり売主が答えたくなさそうであれば、しつこく聞かないようにしたほうが賢明です。

10「マンションの近くのお気に入りの場所はどこですか?」

単純な質問ですが、結構重要です。周辺の気持ちの良い場所や、楽しく過ごせる場所を教えてもらうのは、とても楽しい気分にさせてくれます。マンション選びは神経を使いますし、これからローンを背負ったり、リスクのことを考えたりするとどうしても疲れてしまいます。

そんなとき、家の周りに楽しく過ごせたり、気持ちよくいられたりする場所がを知ったりすると、自然と気分が上がりますし、このようなポジティブな情報を集めておくと、申し込みをしたり契約したりする際に気持ちよく進められますから、案外手に入れておくと役立つものだったりします。

11「お買い物はどちらでなさいますか?」

ベーシックな質問ですが、ぜひ確認しておきましょう。特に今まで住んだことがないエリアであれば、こういった基本的な情報をしっかりと得ておくことは重要です。

売主に教えてもらったスーパーや商店街には、是非一度足を運んでみましょう。その地域の人たちの暮らしぶりを知るのに、日常的な買い物ができる店を見ておくことは有効です。販売されている商品の価格や種類はどうか。買い物客の年齢層はどうか、服装はどうか。トータルな雰囲気は嫌な感じがしないか。こういったことをしっかりチェックしておきましょう。

12「下のフロアやお隣に音が漏れないように、何か工夫をされていますか?」

これはすこしずるい質問です。騒音に関して知りたいのは主に「上下両隣の音がこちらに聞こえてくるか?」と「こちらの音が上下両隣に漏れないか?」の2点です。

このとき、「よその音がこちらに響きますか?」と聞いてしまうと、たいていの場合は「ほとんど気になりませんでしたよ」という回答が帰ってきてしまいます。売主は積極的にネガティブな点を強調したくありませんので、当然です。

そこで、私の場合は「下のフロアやお隣に音が漏れないように、何か工夫をされていますか?」という聞き方をしていました。そうすると、カーペットを常に敷くようにしているとか、椅子の足に吸音素材を貼っているとか、そういう情報をくださるケースがあるのです。

もし音を出さないように気を使っているのであれば、裏を返せば多少の音漏れがあることになります。しかも、もしもその物件を購入した場合にはそのような工夫をする必要があるかもしれないという参考にできるわけです。

本当に聞きたいことを知るために、少し角度を変えて質問してみるのは気がひけるかもしれませんが、高い金額で購入するかもしれないマンションです。知るべきことはしっかりと知れるように工夫することも大切だと思います。


以上が、私が実際に内覧時に使った質問です。他にもいろいろと質問はしたので、思い出した時に随時追加していきたいと思います。

今後、居住中の物件を内覧する時には、このリストやその他の質問を十分活用して、マンション選びに役立つ情報をしっかり手に入れていただければと思います。

最後に上に記した質問リストを箇条書きにしておきます。内覧時にスマホで見ながらご質問される際などに、ご活用ください!


内覧で売主から情報を引き出すための質問リスト(まとめ)

  1. 「お引越しされるのはどうしてですか?」
  2. 「住んでいて一番便利に感じるところはどこですか?」
  3. 「出勤されるとき、どの駅をお使いですか?」
  4. 「お隣にはどのような方がお住まいか、ご存知ですか?」
  5. 「理事会にはどの程度の頻度で参加されますか?」
  6. 「住んでいて、ちょっと不便かも・・・と感じた部分はありますか?」
  7. 「次はどのような家をお探しなのですか?」
  8. 「ご家族構成をお教えいただけますか?」
  9. 「お子さんはどちらの学校に通っていますか?」
  10. 「マンションの近くのお気に入りの場所はどこですか?」
  11. 「お買い物はどちらでなさいますか?」
  12. 「下のフロアやお隣に音が漏れないように、何か工夫をされていますか?」

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