あえて狭い家を買って、私が得たもの

こんにちは、ペパローです。

地区20年、57平米の中古マンションを購入しました。控えめに言っても「狭い」物件です。手入れは行き届いているのでそれほど古さは感じさせませんが、築20年は築20年です。

古くて狭い物件なので、周辺の物件と比較して安価です。新築物件と比較すると3-4割程度は安いです。

広さと新しさの代わりに、私が得たもの

私は古くて狭い中古マンションを買いましたが、広い家や新しい家を否定するつもりは全くありません。事実、狭い家よりは広い家のほうが絶対にいいです。(広すぎる家は別ですが。)狭い家で快適に暮らすためには、ある程度の割り切りが必要です。例えば我が家にはソファーがありません。リビングにソファーを置くと、圧迫感がありすぎて快適に暮らせないからです。紙の本や、CD、ブルーレイなど物理的な保存メディアもほとんどありません。本棚などを可能な限り減らすためです。

ミニマリストではありませんが、生活に必要なもの以外は極力持たないようにしています。そうしなければ快適に暮らせません。その点は狭い家は明らかに広い家より劣っています。

また、新しい家もいいと思います。購入時に中古マンションは実物を見られるというメリットがありますが、新築物件に住むことは気持ちいいだろうと思います。

では、なぜ私たちが狭くて古い中古マンションを買ったかというと、広さと新しさを買う代わりに時間を買いたかったからです。

私の買ったマンションは駅から徒歩3分の距離にあります。もっと近くても良いのですが、かなりの駅近物件です。駅徒歩3分は、10分以内の物件のおよそ10パーセント程度しかありませんので、駅近レベルは高いです。

また、都心からも離れていません。品川の職場までドアツードアで30分で着きます。東京地域の平均通勤時間はおよそ1時間ですので、そのおよそ半分で通勤できます。単純計算で1日往復で1時間、月におよそ20時間ほど平均よりも通勤に使う時間が短くて済む計算です。1日6時間眠るとしたら、月に1日ちょっと分の活動可能な時間を手に入れた計算です。

通勤時間も活用できる、という人もいるが・・・

毎日1時間以上かけて通勤する人も都市部にはたくさんいます。私の知人に何人も片道1時間半かけて通勤している人がいます。そういう人たちに話を聞くと、様々な意見があるようです。

ある人は「電車に乗っているのが好きだから苦にならない」といいます。またある人は「通勤時間時間は勉強や読書に使っているから有益だ」といいます。またある人は「1人になれる時間として大切」といいます。

そのような面もあるのかもしれません。でも個人的に一番共感できたのは「毎日片道1.5時間かけて通勤しているが、大事な人生の一部をクシャクシャにして捨てている感覚しかない」という意見でした。その人は初めこそ読書したり英語を聞いてみたりと工夫されたようなのですが、ラッシュは激しいし、仕事も忙しくて疲れているしで、結局ゲームをしたり映像を見たり、座れたら睡眠時間に当てたりするだけになったそうです。

それはその人の意志が弱いだけだ、という厳しい意見もあるでしょうが、わたしもきっと同じになるだろうと思います。片道1時間半を集中して過ごすのは難しいことです。同じ時間を有益に過ごしたいなら、落ち着いた環境で勉強なり読書なりしたほうがよほど効率的なはずです。

「電車に乗っているのが好きだから苦にならない」という意見は、これはわたしには本当かどうか分かりません。私の場合は電車は嫌いですが車に乗るのが好きです。長時間のドライブは苦になりません。そんな感覚なのかもしれません。とはいえ毎日同じ路線に乗ることになるので、本当にそれは楽しいのかと疑問はあります。

「1人になる時間が欲しい」も扱いが難しいところです。どうしても1人になりたいなら、勤め先や自宅近くのカフェや喫茶店、あるいはもっとラフに漫画喫茶などで時間を過ごしたほうが有意義で安らぐような気がします。お金がなければ公園という手もあるでしょうか。何れにしても、ストレスが高い環境の代名詞のような日本の鉄道で1人の時間を過ごすのは、豊かな生活とは距離があるように思います。

時間を捨てるのが嫌いな人は、広さを捨てて時間を手に入れよう

私は時間を捨てるのが嫌いでした。とはいっても、私はそれほどまでに効率を重視する人間でもありません。テレビだって見ますし、ゲームもします。ぼーっとしていることや、昼寝もします。問題は、その時間は自分が自由に過ごせる無駄か時間だったかどうか、だと思っています。

つまらない情報番組を見て時間を無駄にしたとしても、それを途中でやめて絵を描くこともできたはずです。それをしなかったのは自分の責任です。通勤時間はそうではありません。途中でやめて好きなことにその時間を使うことはできません。家に帰り着くまで、時にはスマホを見ることすらできずに電車に揺られていなければなりません。これが私は強烈に無駄に感じ、嫌いなのです。

我が家は夫婦ともにこの考え方を持っていました。その点で幸運だったのかもしれません。子どもが1人しかおらず、2LDKで暮らせることもある意味ではよかったです。ですが、もしもう1人子どもがいて、3LDKを買う必要があったとしても、できるだけ狭い中古マンションを選び、浮いたお金で時間を買ったことは確かです。

何を優先するかは、その人次第です。時間より広さを取る人、広さより新しさを取る人もいるでしょう。全部手に入れられる人は・・・うらやましい笑。

それぞれ考えかたは違うでしょうか、それでも時間を自分のもとに取り戻し、自分の意思で時間を役立てたり、あるいは自分の意思で時間を無駄にしたりすることが、幸せに暮らすために大切なことだと私は思うのです。

 

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狭い家に住むメリットなんて「価格が安いこと」しかない

 

狭い家はやっぱり不便。しかしそれを補う大きなメリットもある。

夫婦と息子の3人で、57平米の2LDKに暮らしてます。はっきり言って狭いです。子供部屋と夫婦の寝室とLDKだけ。

「あえて狭い家に住む」というような本もありますね。潔い感じで、なんかかっこいい!

しかし実際のところどうなのかというと、いいところと悪いところがはっきり分かれます。いや、はっきり分かれるというのは語弊があるな。明確なメリットがあるけれど、その一個しかメリットはない、というほうが正確かもしれません。

狭い家が持つ唯一かつ超大きいメリット。それは、価格が安いことこれにつきます。

広い家より狭い家の方が、入手コストも維持コストも安くすみます。土地が狭くて良いですし、建築材料も少なくて済みます。作るのに必要な作業も、小さいのですから大きな家より少なくて済みます。

これはとても大きなメリットです。

ではこれ以外に、狭い家に住むことがもたらす直接的なメリットがあるかといえば、私は見つけられません・・・。他にはには思い当たらないのです。

コスト以外の「狭い家ならではのメリット」も時々語られますが、本当にそう感じてるのかなあと思ってしまいます。

たとえば次のようなメリットがあるという人がいます。

「家族と身近な距離でいられること」

逆に言えば、狭い家でなければ家族と身近な距離でいられない、という意見ですね。このような意見が出てくるのは、「比較している広い家の設定」がおかしいからではないかと思います。

たとえば、250平米の9DKの家と、55平米の2LDKを比較したとします。確かにこんな広い家であれば、どこに家族がいるか分からないし、近くにいる感じがしないということもあるでしょう。

ちなみに「250平米の9DK」というのは、私の義理の両親の家のスペックです。田舎の広い家で、キッチンが私の自宅のリビングより広いです。庭も広いですし、蔵もあり、テニスコートの反面くらいの広さの倉庫もありますし、トイレやキッチンがついた”離れ”まであります。

これぐらい広い家になると、実際誰がどこにいるか分かりません。里帰りしたときに、気をぬくと1人で居間にぽつんとなって、他の人がどこにいるか全く分からないということは毎年恒例のことです。

広い家の図

確かに広すぎる家は考えものではある

しかしたとえば「3LDK80平米」の、少し広めのマンションではどうでしょうか?

誰がどこにいるかわからないなんてことがあるでしょうか?普通に考えればありません。あったとすればそれは家族の関係性の問題です。

リビングにいなければ、残りの3部屋にいるに決まっているわけですから、この程度の広さで子供がどこにいるか分からなかったり、閉じこもったりすることがあるならば、それは家の問題ではなくその家族の暮らし方や関係性に問題があるはずです。

加えて「家族の存在をとても近くに感じられる」ということも、そもそもそれはメリットなのか?とも思います。

たとえばリビングで夫婦がゆっくりしていたとして、隣の部屋で子供がなんかしてるな、と感じられるのはメリットか。逆もそうです。近すぎる場所に親がいることが、子どもにとって嬉しいことか?毎日のことですから、実際にはお互いにとって不便なだけです。

だから「家族のことを身近に感じられる」ことがメリットになるのは、あまりにも広すぎる家と比較した場合のみの話で、普通の広さの住宅であればその程度のメリットは十分に享受できるのです。

またはこんなのも見かけます。

「狭い方が、持ち物が増えすぎない」

物は言いようだなあと感心しますが、これも違うかなあと。単純に家が狭いからものをたくさん持てないだけの話です。ある程度の広さがあったってものは減らせます。

というか日本の一般的な住宅に暮らしている限り、ものを持ちすぎないようにある程度は注意していないと、家の中はすぐにもので溢れてしまいます。

狭い家より適度な広さの家であれば、ものをちょっと多めに持てるけれど、ものを減らしてスッキリ暮らすこともできるので、狭い家に暮らすよりちょっとでも広い家に住んだ方が選択できていいです。

だから、「狭い家はものを持たずにいられる」のではなくて、「狭い家はものを持たずにいないと、とても快適には暮らせない」が正しいです。

あとは、「掃除が楽」というのも聞きますね。でも80平米3LDKってそんなに掃除が大変でしょうか。将来夫婦だけとか1人になったときに広い家は掃除が大変と言いますが、たしかに私の田舎の家のような広さなら大変ですが、それでも空き部屋にしておいて時々風を入れ替えたり掃除機かけたりするのは、そこまで難しいことではありません。だから掃除が楽なのを狭い家ならではのメリットというには、苦しいと思います。

唯一の強み「価格が安い」だけで、狭い家は選ぶに十分に値する

さて、狭い家の文句ばかりを言うようですが、私自身が狭い家に住んでいます。

狭い家そのものが便利かというと、慣れもあるのでなんとかやれていますが、やっぱり決して便利とはいえません。

広々としたリビングや、自分の部屋で過ごす時間とか、庭で子供と遊んだり、何もない畳の部屋でゴロンとしてみたり、広い家ならできる羨ましいところはたくさんあります。

ですが、それでもそれなりに狭い家に満足しています。

それは、価格が安いことから生じるメリットがあるからです。

価格が安いからこそ、都心の便利なエリアに近いところで暮らせます。通勤時間が短く、日々の疲労は軽いです。近くに公園のある、気持ちの良い場所で暮らせます。納得できる教育環境で子供を学校に通わせられます。そこまでの収入がなくても、必要であれば私立の学校にも通わせられます。

これらは狭い家そのもののメリットではありません。家が安くて価格が安いことが生み出したメリットです。

限られた資金のなかで、自分が最大限気持ちよく暮らすために、狭い家けれども価格が安い家選ぶことによって、自分が満足できる「住宅環境」を選ぶという選択肢です。

広くてなおかつ住宅環境も納得できる家を得られるなら、それに越したことはありません。狭い家か、適度に広い家かであれば、適度に広い家のほうが絶対いいです。(広すぎる家は、人によっては手に余る可能性があります。が、都市部ではそんな物件はめったにありませんね。)

でも、狭い家を選ぶという選択肢を、ありもしないたくさんのメリットで飾る必要はないと思うのです。単純に「価格が安くて入手しやすい」でいいのです。その先に、たくさんのメリットがあるわけですから。

忙しくて中古マンション内覧できないときは、Googleマップを活用しよう

こんにちは、ペパローです。

中古マンションを選ぶときは、できるだけ多くの物件を内覧するのが良いと思っています。特に居住中の物件を内覧できれば、それが物件そのものや周辺環境を知り、そこに暮らした時の自分の未来の姿をイメージするにはもっとも適した方法です。(関連記事:居住中の物件を積極的に内覧しよう!

しかし内覧には時間と手間がかかります。不動産屋に申し込んで、売主と時間を調整し、当日も足を運んで・・・と、忙しい方には何度も内覧するのは難しいかもしれません。

Googleマップを最大限活用する

そんな方は、Googleマップを最大限活用するとよいと思います。しっかり活用すれば、物件の中は無理でもマンションの外観や周辺環境をバーチャルに、それでもなかなかしっかりと確認することが可能にになります。

1. 距離計測
2. ストリートビュー
3. 3Dマップ

それぞれについて、具体的にどう使うと便利かをご紹介しましょう。

  1. 距離計測

駅からどのくらいの距離かは物件資料にも出ていますが、あくまで目安の距離です。マンションの正面玄関から駅の改札近くの入り口まで、どの道を通ればどのくらいの距離になるかを正確に測りたいときは、Googleマップの距離計測機能を使うのがよいです。

まず、通常通りにGoogleマップを開きます。そして、距離計測を開始したい点で右クリックします。するとこのようなメニューが開きます。

Googleマップ距離計測

マップ上で右クリックするとこのようなメニューが表示されます。

それから、通りたい道を交差点や曲がる地点をつなぐようにして順にクリックしていきます。

Googleマップ距離計測

直線の場合は交差点をつないていきます。

こうすると、自分が駅に行く時に使う道や、近所のスーパーに行くまでのの距離を正確に知ることが可能です。

もし最短距離を知りたいときは、「ルート検索機能」を使いましょう。先ほどと同じように右クリックして、「ここからのルート」をクリックします。

Googleマップルート検索

先ほどと同様に右クリックして、「ここからのルート」を選択します。

つづいて、目的地を一度だけクリックします。するとGoogleマップが自動的に最短ルートを探して、距離とかかる時間を表示してくれます。自分なりのルートで行きたいという場合でなければ、「ここからのルートを検索」の方が使いやすいかもしれません。

Googleマップ ここからのルート検索

「ここからのルート」であれば、自動的にルートが検索され、かかる時間も表示されます。

2. ストリートビュー

中古マンションの内覧の時には、私は必ず周辺を歩いてみることにしていました。周辺に危ない道路はないか、周囲の雰囲気は悪くないか、通行しづらい坂道などはないか、歩道はきちんと整備されているか・・・など、さまざまなことについて調べることが可能です。

ストリートビューを使えば、バーチャルでこのようなことを調べられます。

右下にあるオレンジ色の人の形をしたアイコンをドラッグします。

Googleマップストリートビュー

右下のオレンジ色の人をドラッグして・・・

マップ上にオレンジ色の人を持ってくると、ストリートビューを見られる道路は青色に表示されますので、オレンジ色の人をその道路のところで放します。

Googleマップストリートビュー

水色の線が書いてある道路の上にオレンジ色の人を落とします。

すると、見たい道路のストリートビューを閲覧できます。画像をドラッグすれば、360度見ることができます。

これでたくさんのことを知ることができます。車の交通量が多ければ、ストリートビューでも車がたくさん写っているはずです。また、車の速度が早ければ、スピード感のあるように車が写っています。

たとえば次のような画像です。こんなに狭い道なのに、重なるように自動車が走っています。見るからに交通量が多そうな道です。ちなみにここの道は私自身が実際に歩いてみました。事前にストリートビューで見て、交通量が多そうだなと予想していましたが、歩いてみるとその予想通りかなりの車が走っていました。

Googleマップでたくさんの車

狭い道なのにたくさんの車が行き交っていたり・・・また、次の写真も同じ道ですが、交通量が多いだけでなくスピードを出している車もたくさんいました。このオレンジの写真の感じから、結構スピードが出ていることがイメージできるかと思います。

Googleマップで速そうな車

スピード感のある車だったり・・・

このように、ストリートビューで周辺をバーチャルで「歩いて」見るだけでも、かなりの情報を得ることが可能です。内覧ができない時だけでなく、内覧後に振り返ってみるときにも役立つと思います。今となってはGoogleマップの基本的な機能の一つですが、しっかりと活用するようにしましょう。

3. 3Dマップ

最後に3Dマップ機能を紹介します。

まず、左下のアイコンをクリックして、マップを航空写真モードに切り替えます。航空写真モードに切り替わったら、右側にある「3D」ボタンをクリックするか、Ctrlボタン(マックならCommandボタン)を押しながら、マウスで地図をドラッグします。すると、次のように3Dマップが表示されるようになります。

3Dマップに切り替えられます。

Ctrlを押しながらマウスで画面を上下にドラッグすると、角度が変えられます。

近寄ってみることもできます。

さらに左右にドラッグすると、見る方角を変えることも可能です。

ぐりぐり回すこともできます。

こうすると、見たい物件の周りに高い建物がないか、マンションに日陰を作るような角度に他のマンションがないか、といったことがわかります。実際にその地域に行かずともこのようなことがわかるのは、本当に便利です。

これを使うと、内覧に行かずにバーチャルに「部屋からの眺望」を体験することも可能です。

たとえば次のような感じです。この建物の最上階が物件のある場所だったと仮定しましょう。

この建物の屋上からの眺めを知るために近づいていきます。

少しずつ近いづいていきます・・・

どんどん近づきます。

さらに近づきます・・・。

ここまでくるとイメージできますね。

いかがでしょうか。もっと近づけば、まるで屋上に立っているような画面にすることも可能です。この機能を使うと、内覧に行かなくても、その物件から外を見た時にどのような眺めを見られるかを知ることができるのです。まさにバーチャル内覧です。

 


いかがでしょうか?忙しくて内覧にいけない場合には、Googleマップをしっかり活用するのが良いと思います。また、この機能は以前内覧した物件を振り返る時にもたいへん役立ちます。

ツールをしっかり活用して、効率的な物件探しができるとよいですね。

中古マンション内覧を効率的に!売主への12の質問!

居住中物件の内覧で、役に立つ情報を集めよう!

こんにちは、ペパローです。

中古マンションならではメリットは、購入する前に今まさにその物件に住んでいる人に直接会って話を聞くことができることです。これは中古マンションの内覧ならではの強みです。新築物件の場合は、実際にその物件に住んだらどんな良さがあるか、またはどんな不便なことがあるかを誰かに聞くことはできません。しかし中古物件であれば、何年もそこで暮らした人と会って話せる。このチャンスは絶対に生かすべきです。

私も何件も内覧をしましたが、最終的に購入した物件は居住中の状態で内覧させていただいた物件でした。空室の状態で見ると広々としてすっきり見えますが、そこで自分が暮らした時のイメージを持ちにくいという欠点があります。居住中であれば暮らしている様子をイメージしやすい環境で物件を見られるので、申し込みを行うときも、あるいは契約するときも、かなり安心して進めることができました。

しかしです。せっかくの中古マンションのメリットである「居住中物件の内覧」を避けてしまう、という中古マンション購入検討者が少なくないそうです。内覧予約は空室の方から埋まっていく傾向があるという話もあるようです。

確かに気持ちはわかります。売主は物件を見てもらいたがっているとはいえ、初対面の他人の家に上がり込むのは多少ためらわれます。また、私のように若干潔癖性なところがある人にとっては、それがどれだけ清潔な家であろうとも率直に言って足を踏み入れることはあまり気持ちの良いものではありません。ですから、空室物件から内覧したくなる気持ちもわかります。ですが、大切なのは自分が求める物件に出会うことです。他人の家に上がるのは気がひけるとか、ちょっと居心地が悪いとか、いい気分ではないとか、そんなことを言っている場合ではありません!居住中だからといって避けてしまわず、良さそうな条件の物件が見つかったら、それが居住中物件であっても必ず内覧に行くべきだと思います。

そもそも居住中の物件を見られるということこそが、繰り返しになりますが中古物件の最も大きなメリットの一つでもあるのです。古さと引き換えに、住んでみてどうだったかを知っている人と会って話ができるのですから、この機会は絶対に生かすべきでしょう。

もし気になっている物件があり、それが居住中なので迷っているという方がいるのであれば、いますぐ内覧を申し込みましょう。

いざ内覧へ!でも何を質問したらよいかと不安・・・

さあ居住中物件に申し込みましたか?はい、問題はここからです。

そもそも居住中の物件を見に行くというだけでも、かなりの収穫があるはずです。使用中の家具があり、荷物があり、そこで暮らしている人もいるので、どのように暮らせる物件かのイメージがかなりしやすくなるからです。どの程度の大きさのテーブルを置くと便利そうか。どのくらいの荷物を収納できそうか。こういったことが分かるだけでも物件選びにはかなり役立ちます。しかし、それだけでは居住中の内覧の良さを100パーセント活用できているとは言えません。

そうです。居住中の売主から、生の情報を引き出さなければならないのです。そしてこれが難しい!

普段から人にインタビューをしていたり、会話で情報を引き出す仕事をしていたり、コミュニケーション能力が高い人であれば特に困ることはないのかもしれません。相手の気持ちをほぐしながら、こちらか知りたいことをしっかりと引き出すことは彼らにとってはそれほど難しいことではないでしょう。しかしながら、そんなことができる人はそうそういません。

しかも売主はたいていの場合は初対面の相手ですし、その人もプロの売り手ではなく初めて家を売る普通の人です。話をするのが上手い人であるとも限りません。

では、どのようにすれば役に立つ情報を得られるようになるかというと、基本的には場数をこなすしかありません。場数をこなして、何回も物件に足を運び、初対面の売主に頑張って質問するという経験を積んで慣れていくことが、有益な情報を得るための近道なのだと思います。

とはいえ誰だってさっさと情報を得られるようになりたいのは当たり前です。そこで、質問リストを作ってみました。ほとんどが私が実際に内覧の際に使ってみた質問です。どれも役に立つ情報を引き出すことに成功した質問ばかりです。

内覧前日や当日の朝にざっと目を通していただいて、聞きたい質問を頭に入れておくと安心です。もしかしたら印刷するなりスマホでこの画面を見るなりして、チェックしながら売主と話をしてみるのも良いかもしれません。皆さんが素晴らしい物件に出会えることを祈っています!

(細かいことはいいからとりあえず質問リストが見たい、という方はこちらから。このページ末尾のリストに飛びます。)

「内覧での質問リスト」・・・の前に。

売主から情報を得やすくするためのコツがあります。それは何かというと、少し売主をいい気持ちにさせておくことです。売主も人ですし、内覧や販売に当たって先方も緊張していることも多いです。こちらに対して好感を持ってもらい、短い時間とはいえいい関係を築いておくことが、売主から情報を引き出しやすくするための秘訣です。

例えば「使いやすそうな間取りですね」とか「眺めがいいお部屋ですね」のように物件そのものを褒めてみるのも良いでしょう。あるいは、「素敵にお住まいですね」「おしゃれなテーブルをお使いですね」などと住まい方についてつぶやいてみるのもよいでしょう。あるいは夫婦で見に行っているなら「いいマンションだね〜」と小声で話をしてみるのもよいでしょう。

はじめは勇気がいることですが、素直にいいと感じた部分について口に出すのであれば大丈夫です。ここで嘘をついてはいけません。本当に自分が感じたことだけを言いましょう。このときどこも褒める部分がない物件は、やめておいたほうが無難かもしれません。

売主も人間です。褒められるといい気分になります。こうして少しでも売主の心をほぐしておくことが内覧では実は有効だったりします。さらに申し込み後に交渉する際にも、売主に好感を持たれておいて損することはありません。ベタベタな手法でも、こういった努力は怠らないようにしましょう。

内覧で売主から役立つ情報を引き出すための質問リスト

では改めて、質問リストです。

1 「お引越しされるのはどうしてですか?」

なぜその物件を手放すことになったのか、確認しておきましょう。目的は、近隣トラブルが理由ではないかを知ることです。ただし、近隣トラブルが原因の場合は、売主はそれをそのまま伝えてはくれないと思います。不利になってしまうからです。そこで、回答が自然な理由になっているかどうかに着目するとよいです。たとえば、「子どもが一人増えて手狭になったから」とか「子ども夫婦と一緒に暮らすことになったから」といった回答であればそれほど疑わなくてもよいと思います。

問題は「近所に引っ越すことになったから」といった曖昧で答えになっていない回答の場合です。例えば上記の回答であれば、「近所に引っ越す」と言っているだけで、引越しをする理由になっていません。もし今住んでいる物件が良いものであれば、突然手放すことにはならないはずです。もしかすると同じ物件に住む住民とのトラブルがあったり・・・という可能性がないわけではありません。

ですから、このような回答だった場合はもう一歩踏み込んで質問してみましょう。もちろん人に言えないような理由である場合もあるので、踏み込み過ぎは禁物ですが、何かトラブルを抱えているのであれば次にそこで暮らすかもしれないわけですから知っておく必要があります。しっかりと情報収集するようにしましょう。

2「住んでいて一番便利に感じるところはどこですか?」

こういったストレートかつスタンダードな質問もしっかり活用しましょう。売主は用意していた回答を返してくるかもしれませんが、それも検討の参考になる「生の声」です。

また、この質問に回答するには物件の長所を挙げていけばよいので、売主にとっても答えやすいはずです。おしゃべりな売主さんであれば、どんどん情報を提供してくれるでしょう。

間取り図や物件資料からだけではわからない、住んでいる人だけが知っている情報が出てくる場合もありますから、毎回使える質問の一つだと言えると思います。

3「出勤されるとき、どの駅をお使いですか?」

物件の周りに複数の駅がある場合に、特に有効な質問です。

私がこの質問を売主にしたときは「朝会社に行くときは一番近くの駅から電車に乗ります。でも帰りは隣の駅で降ります」という話をしてくれました。なぜ行きと帰りとで使う駅が違うのか不思議だったのでその理由を尋ねたところ「隣駅の近くにあるスーパーが遅い時間まで開いていて便利なんです」ということでした。このことから、隣駅も十分生活に利用できるエリアであることが分かり、検討するに当たってたいへん役に立つ情報になりました。

このような回答以外にも、もしかしたら季節や時間帯によって使い分けている人もいるかもしれませんし、実は最寄駅より少し離れた駅の方が便利といった情報も得られるかもしれません。

駅のリアルな利用状況を知ることは、その物件を検討するにあたりたいへん有益です。特に複数駅を使用できそうな物件の内覧で、ぜひ使ってみてほしい質問です。

4「お隣にはどのような方がお住まいか、ご存知ですか?」

戸建でもマンションでも、近隣に住む人がどんな人かを知っておくことは大切です。本当は隣の部屋の人を訪ねて話をすることができればベストなのですが、さすがにそれは売主さんや住民の皆さんに迷惑がかかるかもしれないので、売主さんに必ず質問するようにしていました。

「小学生のお子さんがいる4人家族です」とか「お年を召した女性と息子さんの2人家族です」とか、かなり具体的な話を聞くことができます。ちなみにこのとき売主は近隣の方について、悪くいうことはまずありません。悪く言ったところで、自分にとって何一つ得がないからです。ですから、質問する側は「家族構成から騒音がありそうかな」というような起こりそうな問題を事前に認識しておくのに役立てるための情報を得ることを意識すると良いと思います。

5「理事会にはどの程度の頻度で参加されますか?」

管理組合にどれくらい熱心に参加していたかも聞いていた方が良いでしょう。その上で、組合の雰囲気がどんな感じかとか、どの程度忙しいか、みんな熱心にマンションの未来について考えていそうか、といったことを知っておくと後々便利です。

議事録等を見せてもらえればいずれは分かることではありますが、どのように管理組合が運営されているかについて早めに知っておいて損はありません。

6「住んでいて、ちょっと不便かも・・・と感じた部分はありますか?」

私の場合は、この質問は帰りがけに思い出した感じでするようにしていました。いきなり不便なところを聞くのも失礼ですし、身構えられてしまうとほしい情報が聞き出せなくなってしまうからです。

この質問で、ある物件ではかなり西日がきついことを教えてもらえたり、玄関入口の庇が少し短くて家を出るときに濡れやすいことを教えてもらったりしました。

私はネガディブなことも知っておきたい方なのでこの質問は必ずするようにしていましたが、一方でちょっと注意が必要な質問でもありました。念のために聞いておくつもりで質問したにもかかわらず、不便な点を教えてもらうと案外それが気になってしまうものだからです。たとえば西日が強くてもきちんと対応すれば大丈夫なものなのに、あの家を買うと西日の対応が必要なんだよな・・・と無駄に引っかかってしまったりしました。

ネガティブな要素は知っておいた方がいいですが、あまりそれにとらわれすぎないように気をつけつつ、この質問を活用していただくのが良いと思います。

7「次はどのような家をお探しなのですか?」

これも役に立つ質問です。次に探している家の特徴がわかれば、今の家に対する不満が見えてくるからです。

たとえば、私が内覧した中では「ペットが飼える家に住もうと思っています」と答えてくれた売主さんがいらっしゃいました。そのご夫婦はお子さんがおらず、確かに昔飼っていた猫の写真があったりして、その理由は事実のようでした。そのことから、この物件そのものや隣人トラブルで家を売ろうとしている可能性は低いことが分かりますし、将来ペットを飼いたくなった時には困るかもしれない物件だ、ということもリアリティーを感じながら理解することができます。今はペットが欲しくなくても、いずれは欲しくなるかもしれないといったことも考えておくべきだ、という考えを持つことができるようになるわけです。

8「ご家族構成をお教えいただけますか?」

内覧に行くと、必ずしも売主一家全員で対応してもらえるとは限りません。お子さんを含めて全員が御在宅の場合もあれば、どなたか一人だけ家に残り、他の方は外出しているというケースもありました。内覧の時にいる人だけが暮らしているとは限らないので、そこにいらっしゃる人数で暮らしていると勝手に考えず、必ず売主の家族構成は聞いておきましょう。

自分の家族がその家に暮らした時にどのくらいの家具や荷物の量になるかを計算するために、今住んでいる売主の家族構成を知っておくことが必須です。その人数を元に、自分の家族がその家に住んだ場合の家具のシミュレーションを行っておけば、後々購入した場合にイメージと違うというトラブルを避けられるからです。

念のため、内覧の際には必ず家族構成については確認するように気をつけましょう。

9「お子さんはどちらの学校に通っていますか?」

もしお子さんをお持ちで、これから小学校に通うといったタイミングであれば、学校についてもできれば確認しておくべきです。私立か公立か、公立ならその学区の学校の評判はどうか、越境通学はしているか、その地域の一般的な子どもたちはどうしないるか、といったことについてももしかしたら教えてもらえるかもしれません。

ただし、子どもに関することです。売主によっては答えたがらないかとしれません。質問する前にあらかじめ「もし差し支えなければお教え頂きたいのですが・・・」と断っておくようにしたほうがよいでしょう。もしあまり売主が答えたくなさそうであれば、しつこく聞かないようにしたほうが賢明です。

10「マンションの近くのお気に入りの場所はどこですか?」

単純な質問ですが、結構重要です。周辺の気持ちの良い場所や、楽しく過ごせる場所を教えてもらうのは、とても楽しい気分にさせてくれます。マンション選びは神経を使いますし、これからローンを背負ったり、リスクのことを考えたりするとどうしても疲れてしまいます。

そんなとき、家の周りに楽しく過ごせたり、気持ちよくいられたりする場所がを知ったりすると、自然と気分が上がりますし、このようなポジティブな情報を集めておくと、申し込みをしたり契約したりする際に気持ちよく進められますから、案外手に入れておくと役立つものだったりします。

11「お買い物はどちらでなさいますか?」

ベーシックな質問ですが、ぜひ確認しておきましょう。特に今まで住んだことがないエリアであれば、こういった基本的な情報をしっかりと得ておくことは重要です。

売主に教えてもらったスーパーや商店街には、是非一度足を運んでみましょう。その地域の人たちの暮らしぶりを知るのに、日常的な買い物ができる店を見ておくことは有効です。販売されている商品の価格や種類はどうか。買い物客の年齢層はどうか、服装はどうか。トータルな雰囲気は嫌な感じがしないか。こういったことをしっかりチェックしておきましょう。

12「下のフロアやお隣に音が漏れないように、何か工夫をされていますか?」

これはすこしずるい質問です。騒音に関して知りたいのは主に「上下両隣の音がこちらに聞こえてくるか?」と「こちらの音が上下両隣に漏れないか?」の2点です。

このとき、「よその音がこちらに響きますか?」と聞いてしまうと、たいていの場合は「ほとんど気になりませんでしたよ」という回答が帰ってきてしまいます。売主は積極的にネガティブな点を強調したくありませんので、当然です。

そこで、私の場合は「下のフロアやお隣に音が漏れないように、何か工夫をされていますか?」という聞き方をしていました。そうすると、カーペットを常に敷くようにしているとか、椅子の足に吸音素材を貼っているとか、そういう情報をくださるケースがあるのです。

もし音を出さないように気を使っているのであれば、裏を返せば多少の音漏れがあることになります。しかも、もしもその物件を購入した場合にはそのような工夫をする必要があるかもしれないという参考にできるわけです。

本当に聞きたいことを知るために、少し角度を変えて質問してみるのは気がひけるかもしれませんが、高い金額で購入するかもしれないマンションです。知るべきことはしっかりと知れるように工夫することも大切だと思います。


以上が、私が実際に内覧時に使った質問です。他にもいろいろと質問はしたので、思い出した時に随時追加していきたいと思います。

今後、居住中の物件を内覧する時には、このリストやその他の質問を十分活用して、マンション選びに役立つ情報をしっかり手に入れていただければと思います。

最後に上に記した質問リストを箇条書きにしておきます。内覧時にスマホで見ながらご質問される際などに、ご活用ください!


内覧で売主から情報を引き出すための質問リスト(まとめ)

  1. 「お引越しされるのはどうしてですか?」
  2. 「住んでいて一番便利に感じるところはどこですか?」
  3. 「出勤されるとき、どの駅をお使いですか?」
  4. 「お隣にはどのような方がお住まいか、ご存知ですか?」
  5. 「理事会にはどの程度の頻度で参加されますか?」
  6. 「住んでいて、ちょっと不便かも・・・と感じた部分はありますか?」
  7. 「次はどのような家をお探しなのですか?」
  8. 「ご家族構成をお教えいただけますか?」
  9. 「お子さんはどちらの学校に通っていますか?」
  10. 「マンションの近くのお気に入りの場所はどこですか?」
  11. 「お買い物はどちらでなさいますか?」
  12. 「下のフロアやお隣に音が漏れないように、何か工夫をされていますか?」

おすすめ記事です

居住中物件は、積極的に内覧しよう!

【中古マンション】居住中の内覧の4つのメリット

こんにちは、ペパローです。

中古マンションを探す上で、居住中物件を避けてしまっていませんか?もしそうだとしたら、とてももったいないことをしているかもしれません!

知らない人のお宅に上り込むのは気が引けるという理由で、居住中物件の内覧は抵抗がある方もいるかと思いますが、居住中の中古マンションの内覧にはメリットがたくさんあります!むしろ内覧は居住中のタイミングに積極的にいくことをお勧めします。

空室になっている物件では得られない情報が、居住中物件にはたくさん詰まっています。その物件の良い面を知るにも悪い面を知るにも、有益な情報ばかりで、メリットが詰まっています。

メリット1: 住むときのイメージがしやすくなる

何も家具が置かれていない部屋は広く見えます。賃貸物件を借りた時は広く見えたのに、実際に家具を置いてみると想像していたよりも狭かった、という経験は誰にでもあるでしょう。

中古マンション選びの際は、居住中に内覧することによって、このようなイメージとのズレをある程度防ぐことができます。一般的な条件で物件を探している方ならば、居住中の家族と似たような家族構成である場合が多いはずです。たとえば3LDKの物件であれば子育て中の4人家族であったり、2LDKであれば夫婦二人であったりと、パターンがあります。したがって、居住中物件を内覧することで自分と似た家族構成の一家が暮らしたときの暮らしぶりを感じることができるのです
どんなサイズのダイニングテーブルを置いているか。収納から少なくて、ものがあふれてはいないか。どの部屋を子供部屋として使っているか。居住中の時点で内覧することによってこのようなことを確認することが可能です。

もちろん売主が内覧を受け入れる際は、リアルな状態ではなくいつもよりも綺麗に整えていたり飾っていたりしている可能性が高いです。国によっては有利な条件で販売するために、内覧向けに住宅をコーディネートするサービスがあるくらいですから、売主も内覧時に部屋をいつもより美しく見せようと気を使っているはずです。ですから居住中物件の様子は日常のそれから差し引いて考えるべきではありますが、仮にいつもより多少飾っている状態であったとしても住んだときのイメージすることは十分可能です。

入居中の内覧で、その物件での暮らしをイメージして、それが自分の求める暮らしに近づけられるものかどうか、しっかり吟味しましょう。

メリット2: 汚い使い方をしていないか把握できる

次の重要な理由は、前の住人が汚い使い方をしていなかったか把握することです。もっと端的に、ゴミ屋敷ではなかったかをチェックするためという言い方もできます。

ある不動産屋から聞いた話です。ゴミ屋敷になってしまっている物件が売りに出されることが時々あるそうなのですが、そういったケースでは一度家具やモノをすべて撤去して徹底的にクリーニングするのだそうです。また、カビが発生していたり、虫だらけになってしまっていたりするケースもあるそうで、そこまでひどい物件の場合は全面リフォームを入れる場合もあるとのことでした。つまりそのままではとても住める状態ではない物件もなかには存在するということですね。

居住中物件の内覧であれば、まず住んでいる状態を見せてもらえている時点でゴミ屋敷であった可能性は相当抑えられます。仮に内覧時ほどにはいつもは綺麗でなかったとしても、内覧時の状態からある程度は推測できますし、使い方が悪ければどうしてもアラが目立つはずです。

購入後に安心して暮らせる物件であることを確認するためにも、居住中に内覧をすることは大変役に立つと言えます。

メリット3: 住んだ経験がある人の話を直に聞ける

住宅はひとつひとつ条件が異なります。また、内覧をどれだけじっくり行ったところで、10分や20分もあれば終了します。しかし実際に暮らすとなれば、もっとずっと長い時間そこにいることになるわけですから、部屋の様子を内覧時間だけで知ろうとすることには無理があります。

そこで役に立つのが、先の住人の声です。

数年、長ければ数十年その家で暮らしてきた人のもつ情報は貴重です。どこが便利な点で、どこが不便な点が、一番よく知っているのは住人です。不動産屋も情報はしっかり持っているでしょうが、それは客観的な情報にすぎません。もっとも情報として貴重なのは生の経験を下敷きにした情報です。

しかし難しい面もあります。売主はその物件を早くより良い条件で売りたいので、悪い面をあえて見せようとはしてきません。内覧の時だけ整頓することに加えて、自ら使いにくい点やもっとこうだったら良かったのにと実は心では思っていることを教えてくれる人はそうはいません。売り手側の作戦として、多少ネガティブな情報を入れてきたとしても、それを上回るポジティブ要素を伝えてくるはずですし、そのような場合に教えてもらえるネガティブ要素は致命的なものではないことがほとんどです。

だから、売主にどのような質問を投げかけるか、が内覧時には極めて重要です。私も何度も居住中物件の内覧をしましたが、どういった質問をすれば自分が戻る情報を得られるかと随分悩みました。

ちなみに、案外効果的だったなと思った質問は「暮らしやすそうに見える物件ですが、実はここは不便かなあと感じた場所って何かありますか?」という直球の質問でした。こんなストレートな質問は想定していない売主の方が多かったようで、ポロっと気になっていたことを言ってくれる人もいました。試してみる価値はあると思います。

おすすめ記事:
中古マンション内覧で使える売主への12の質問!

メリット4: 前の住人のタイプを知れる

最後はこれです。自分の前に暮らしていた人が、どんなタイプの人かを知るには、内覧がベストなチャンスです。

中古マンションを購入する時、買うのは物件であって、売主との関係性を買うわけではありません。だから、売主の人間性やその人がどんなタイプの人であるかは、本質的には重要なことではありません。ですが、中古マンションは個人間の売買のケースがほとんどです。少なくとも私は、例えば店員の態度が悪い店で食べた食事は、それがいくら美味しくても後味が悪くなります。これと同じで、いくら物件が良くても、売主が好きになれない人であると、後々まで影響を受けてしまうかもしれません。

当然ながら、全く同じ条件のマンションは二つとないわけですから、購入すべきマンションが出てきたらそれを買うしかないわけですが、それでも大きな金額の買い物なので可能な限り気持ちよく買えるのが一番です。

あくまで安心して買うために、というレベルではありますが、売主がどんな人かを知っておくことは申し込みをする際や契約する際にも役に立つのではないかと思います。


他人の家に上り込むのは気が引けますが、売主は一人でも多くの人に物件を見てもらいたいと考えていますから、遠慮する必要はありません。あくまでよその家に伺うのですから、失礼なことはしないようにしつつも、どんどん売主や不動産屋に質問しまくって情報収集にやくだてましょう!

中古マンション選びで地盤を調べたい時に使えるサイト4選!

こんにちは、ペパローです。

地盤を重視して中古マンションをするのであれば、地質を少しでも詳しく調べておくことが大切です。地質や地盤、あるいは液状化の可能性を調べるのに使えるサイトを3つ紹介します。

1 地質図Navi

地質図Navi

中古マンションを探している時、一番お世話になったサイトです。自分が見たい場所の土地が、どういった地盤かを簡単に調べることができます。

例えば上記画像のエリアであれば、「後期更新世(Q3)の中位段丘堆積物 説明: 川沿いのやや高い所に分布している約15万年前~7万年前に形成された段丘層」とあります。比較的古い地盤にあたり、安定した地盤であることがわかります。普通の地図と同じ感覚で各地の地盤を調べることができるので、気になる物件が出てきた時にはその都度このサイトで検索すると便利です。また、一般的には安定している地盤だと言われていても、昔はその近くに川が流れていたために一部だけ軟弱な地盤であるケースもあります。その意味でも、必ず一度は調べておくと良いのではないかと思います。

地質図Navi

2 地盤サポートマップ

地盤サポートマップ

このサイトも使えるサイトです。LIXILグループのジャパンホームシールド(株)という会社のサービスです。ジャパンホームシールドが解析したデータをもとに、各地の地盤の強度が公開されています。「地質図Navi」と違って、ピンポイントでデータが存在しない場合がありますが、一方で解析データによる内容ですのでぴったりの情報が見つかればかなり参考にできると思います。

地盤サポートマップ

3 液状化予測マップ

液状化予測マップ

最後に、これは関東のみになってしまいますが東京都建設局が公開している「液状化予測マップ」です。

各地の液状化予測マップを閲覧することができます。物件のあるエリアの液状化予測図が見られるので、これも重宝する情報です。

液状化予測マップ

4 朝日新聞「揺れやすい地盤」

このサービスも評判が良いものです。朝日新聞が出している地盤チェックサイトで、住所を入れると該当するエリアのデータが得られます。丁目まで分析可能でかなり細かく知ることが可能です。揺れやすさキャプチャー

揺れやすさの目安や、地形の種類も調べられます。簡単に欲しい情報が得られるという意味ではとても便利です。

朝日新聞「揺れやすい地盤」


ここで紹介したものの他にも有料でデータが公開されているサービス等がありますが、上記の3つは無料で利用できるものですので、まずはこう言ったもので基本的な情報を得るのがよいでしょう。さらに詳しく地盤を知るには、マンションの管理事務所で地質調査データを見せてもらうのが確実ですが必ずしも見せてもらえるとは限りませんし、そういったことに時間を使っていると残念ながら人気物件はすぐに売れてしまうのが実情です。全く情報を持たないままに物件申し込みをするわけにはいきませんので、ここで紹介したようなサイトをうまく活用して情報収集を進めましょう。

駅近って何分以下なの?上位10%以内に入るのは「●分以下」物件!

こんにちは、パペロットです。

家を買っても、売らなければならなくなることはありえます。

そんな場合に備えて選ぶべき家は、ずばり「多くの人が欲しいと思うような物件」です。

特に都市部のマンションであれば、特に大切なのは「駅からの距離」です。「駅近」こそ正義!交通面で便利なマンションは、やっぱりいつも強いのです。

ところで駅近って徒歩何分から?

ところで「駅近」って何分からなのでしょうか?どうやら人によって定義が異なるようです。

一部で根強いのは、駅徒歩10分(800メートル)以内であれば駅近だ、という意見です。

ところがその一方で、最近では条件がぐっとシビアになってきているという意見も存在します。つまり10分なんて駅近でもなんでもない!という意見です。

私自身もそう感じます。駅徒歩10分以上になると結構遠いなあ、と感じます。9分と10分の間の差は大きいですよね。「9,980円!」がなーんか安く感じる例の効果でしょうか。

いずれにせよ、駅近と名乗るには、最低でも10分以内であることは必須条件でしょう。

とはいえ中古マンションの売れ筋を見る限りでは、駅近の概念は一般的に言われているよりも結構シビアです。バブル期や新築信仰が今よりはるかに強かった時代ならともかく、中古物件の流通も進み始めた昨今では駅から10分を切る物件を探すことはそれほど難しくなくなってきました。

それでも駅近は大事!となると問題は、「じゃあ何分からが本当に駅近と考えていいの?」ということですね。

駅徒歩7分で10分圏内物件の上位50%に入れる!

私は「7分」が分岐点だと感じています。

物件検索サイトでも7分が絞り込み項目として記載されている場合もありますが、物件の売れ筋を見て得た感覚的にも「7分以内」の物件と「8分以上」の物件とでは売れるまでのスピードがまるで異なる印象を持っています。

その理由は、物件の数、です。駅徒歩7分で、10分圏内物件の上位50%に入れるのです。

駅を中心として同心円を描いた時、1分から10分までの10のエリアに区切った場合、駅に近いエリアから順に面積が広くなります。仮に駅から10分以内であればどのエリアもマンションの密度が変わらないとした時に、単純計算で最も物件の件数が少ないのが徒歩1分のエリア、最も物件数が多いのが徒歩10分のエリアということになります。

仮にマンションの戸数密度を東京23区の中間的な数値である2000/キロ平米(参考ページ:http://1manken.hatenablog.com/entry/20100202)として計算してみると、次のようなグラフになります。

駅からの距離ごとの物件数

駅近となんとか呼べそうな10分以内の物件の中で、「駅徒歩7分」であれば上位50パーセントに入ることができます。

しかしたった1分遠いだけの「8分」の物件であれば下位50パーセントに入ってしまうことになります。物件を大量に見ている際、この「1分の差」を、マンション選びをしている人は敏感に察知しているのではないかと思っています。たかが1分の差ですが、上位グループに入るか下位グループに入るかの違いはとても大きいです。

さらに!「5分」を切ると上位25パーセントに入ることができます。

こうなるとなかなかの強みです。さらに「3分」を切ると上位10パーセントとなりますので、文句なしに駅近物件と言えるでしょう。

この数値は、私自身の実感とも一致します。

上位グループに入る「駅徒歩7分」が一つの重要な分岐点。可能なら上位25パーセントに入る「5分以内」が理想的です。当然いろいろな尺度の元で物件は選ばれるべきですが、「転売しやすいように他の人も欲しがりそうな物件を選ぶ」のであれば、できる限り駅から近い物件を選ぼうとする姿勢をキープすることを個人的にはお勧めいたします。

ルーフバルコニーつきマンションが売りやすいのはなぜ?

こんにちは、パペロットです。

ルーフバルコニー、いいですよね。役に立たないかもしれなくても欲しくなってしまう、魅力たっぷりの設備です。

こういった付加価値のある設備を持つマンションは、強いです。似たような物件でも、魅力的な付加価値をもつ設備があるだけで、売れ行きが大きく変わります。中古マンションの買い手としても、そのような物件は転売しやすい可能性が高いため、安心して購入できるメリットがあります。

マンションの付加価値といっても様々な種類がありますが、特に私はルーフバルコニーに魅力を感じます。

略して「ルーバル」と呼ばれることもあるこのルーフバルコニーですが、特に日照権の問題でマンションの中上層階あたりが段を作るように削られている「段々マンション」でよく見られます。下の階の部屋の屋上に当たる部分を大きめのバルコニーとして使えるというものですね。これがあるだけで、体感としては物件価値を駅徒歩3分程度近い物件と張り合うくらいに引き上げる効果があると私は考えています。

駅徒歩何分が売れ筋?「7分以内」が分岐点か

私が過去に一度申し込みをして、条件が折り合わなかったので結局購入には至らなかった物件があるのですが、それがまさにルーフバルコニー付きの中古マンションでした。駅からの距離は8分程度とそれほど駅近という感じではなかったものの、ルーフバルコニー付きなら転売しやすいはずだと考えて申し込みを行いました。事実、私が申し込みを入れた日が内覧開始初日でしたが、その日のうちに4組が内覧し、しかも同日中に私を含め2組が申し込みを行いました。私たちの方が一歩早い申し込みでしたが、交渉の中で辞退した結果、おそらく2組目に申し込んでいた一家が購入に至ったらしく、翌週には物件情報は検索サイト等から消えていました。つまり内覧開始初日で即完売、ということです。

ルーフバルコニーが売りやすいのはなぜ?

なぜルーフバルコニーつき物件は人気が出るのでしょうか?その理由は「見た目のわかりやすさ」と「希少性」にあると考えています。

一口に付加価値といっても、見ただけで魅力が伝わるものとそうでないものとがあります。ルーフバルコニーは「見てすぐにその魅力が伝わる付加価値」のとてもわかりやすい例のひとつです。

都市部のマンションに共通する課題は、「広さ」、「日当たり」、「眺望」です。その全てにメリットがあるのがルーフバルコニーです。ルーフバルコニーはたいていの場合は倉庫を置いたりすることはできませんが、それでもテーブルと椅子を置いてゆっくりしたり、あるいはもっと現実的に洗濯物干しスペースとして使ってみたりと、マンションの広さの問題を補うのにたいへん有効です。ルーフバルコニーがある方角としては北向きが多いですが、それでもその一部はしっかりと日が当たることが多いです。加えて、ルーフバルコニーがあるために、仮に近くに建物があったとしても圧迫感はありませんし、ルーフバルコニーからの眺めがそもそも良いケースもたくさんあります。つまり、広さ、日当たり、眺望の問題を一気にカバーしてくれるのです。そして何より重要なのが、ルーフバルコニーの良さは、一目見ただけでどんな人にでも伝わる、ということです。それが天気の良い日だったりすればなおさらです。

正直なところ日常生活を送る上では、洗濯物が乾きやすいことと見晴らしが良くなることを除けば、ルーフバルコニーはそれほど役に立つものではないでしょう。夏は蒸し暑く、冬は寒いので、毎日外でおいしいコーヒーを・・・というわけにもいきません。気候が良い春や秋も、人によっては花粉症の季節です。できれば中に閉じこもって暮らしたい人も多いはずです。それでも、誰にでもわかりやすい魅力的な付加価値を持っている、というその一点だけで特に売りやすさの面でルーフバルコニーは高い価値を持つのです。

その上ルーフバルコニーは希少性も備えています。真四角のマンションでは、最上階以外では一般的にはそれほど広いバルコニーは手に入れられません。いわゆる段々マンションの一部の部屋にしかつけられないものです。つまり絶対数が少ないのです。その一方で、ルーフバルコニーに対する需要は少なくありません。供給を需要が上回れば当然それはその物件の売れ行きにポジティブな影響を与えることになります。

スーモで検索したところ、東京都内の中古マンションでルーフバルコニーつきの物件は、記事作成時現在で22,448件中、たったの605件しかありません!およそ2.7パーセントです。

魅力的であり、なおかつ数が少ないとなれば、パワフルな売りポイントになるのは当然です。

なにしろ全体の数パーセントしかないものですから、ルーフバルコニーつきのマンションは滅多に出てくるではありませんので、ルーバルつきピンポイントで狙うことは個人的にはオススメしません。しかし、たまたま出てきた物件にルーフバルコニーがついているとしたら、そしてその物件がよほど悪い条件のものでないとしたら、のんびりしていると他の誰かが買ってしまう可能性はかなり高いのではないかと思います。

 

これにあてはまるなら家は買うべき!2つの条件とは?

こんにちは。パペロットです。

住宅を購入すべきか、それとも賃貸でいくべきか。悩ましい問題です。

私自身もずいぶん購入するか、賃貸し続けるかで悩みました。購入すれば比較的暮らしやすい住宅が手に入りますが、ローンを背負う上に簡単には引っ越せないデメリットもあります。

一方で賃貸は気軽に引っ越せるメリットがありますが、都合よくぴったりな賃貸物件が見つかるかどうかはわかりません。真剣に考えれば考えるほど、どちらが自分にあっているのかわからなくなってしまう問題です。

しかしながら、私としては一定の条件に合う人であれば、賃貸ではなく購入したほうがよいのではないかと考えています。私自身がまさにこの条件にあてはまりますが、購入したことで実際に気楽に暮らせるようになりました。

私が考える「購入」がマッチする人の条件とは?

購入したほうがよいと私が考える人の条件は次のようなものです。

  1. 住宅のことであれこれ悩み続けたくない
  2. 転売しやすそうな物件で満足できる

大きくまとめるとこの二つです。それぞれ簡単に説明します。

住宅のことであれこれ悩み続けたくない

私が賃貸か購入かを考えている時の一番大きな悩みが、住宅検討のことにあまり時間をかけたくないということでした。住宅はあくまで暮らしのための道具です。十分に検討を重ねることは大切ですが、とはいえ「道具」のことに時間を使いすぎるのは本末転倒です。

暮らすための「道具」ではなく、その目的である「暮らし」に時間をかけたいと私は考えていました。

そう考えた結果、私は実は一度「一生賃貸で行く!」とはっきりと決めたことがありました。購入してしまうと、自分の生活に常に購入した物件やローンがついて回り、住宅のことについて考え続けなければならなくなってしまいます。

一方で、賃貸でいくことにすれば、ローンのことで頭を悩ませる必要もないし、いざ問題が発生した時には引っ越すという手もあります。つまり、一生賃貸にすることで「暮らし」のためにより多くの時間を使えるようになるはずだと予想したのです。

ところが、実際は全く違っていました。

賃貸でいくと決めたら、もう賃貸物件のことしか考えなくていいはずなのに、実際には購入についても継続して検討してしまっていたのです。その理由は、賃貸派ならではの「身軽さ」です。

賃貸の身軽さは、第一には賃貸物件から賃貸物件への身軽さです。隣人トラブルがあったり、その他の問題があったとしても、いつでも移り住めることが強みです。それと同時に、賃貸には「賃貸から購入」という身軽さも備えています。したがって、賃貸の場合はいつでも移り住めるだけでなく、いつでも購入派に回れるという身軽さもあるわけです。これが曲者でした。

一生賃貸でいくと決めたつもりでありながら、次に引っ越す賃貸物件だけでなく、実は私は並行して購入物件についても検討し続けることになってしまったのです。SUUMOHomesのような物件検索サイトを見る際、賃貸物件を見るだけでなく、そのとき探していた中古マンションの情報も常にチェックしていました。つまり、「一生賃貸派」になりきっておらず、言ってみれば「一生購入検討派」になっていたのです。

一生賃貸派の問題の一つは、ここにあると思っています。当然ローンの問題や、その他のリスクの問題も重要なポイントですが、時間をどのように使うかも同じくらい重要な問題です。住宅はあくまで暮らしのための道具です。大切なのは「暮らし」の部分です。「道具」ではありません。暮らしのためにより多くの時間を費やせるようにすべきです。

こうして「一生購入検討派」に自分がなってしまってことに気づいた時、私は思い切って「購入派」に鞍替えしました。そしてその後中古マンションを購入します。その結果、始めこそローンのことについてしっかりと考えましたが、固定金利にしたためその後は住宅やローンのことについてそれほど考える必要はありません。どのようにすればよりよい暮らしになるかについて、時間をたっぷり使えるようになりました。

さて、上で挙げた「住宅のことであれこれ悩み続けたくない」という条件の話に戻ります。「一生賃貸派」になりきれない私のような人は、きっと少なくないでしょう。そもそも、賃貸か購入かで悩む人は、賃貸と購入それぞれのメリットやデメリットについて十分認識している方であるはずです。であれば、賃貸派と決めたとしても、頭の中には購入のほうがよいかもしれないという思いが消えずに残ってしまうのではないでしょうか。そのとき、住宅についていろいろと思いを巡らせることに価値を感じられる人であれば、「いずれは購入しようかな・・・」と考え続けることも楽しいかもしれません。ですが、私のように住宅のことを考えることに時間を使いたくない人にとっては、これはきっと苦痛です。住宅ではなく「暮らし」に時間を大切に使うことが重要なのに、そうすることができないのですから。

時間を有益に使うため。私が「住宅のことであれこれ悩み続けたくない」という人に対して、住宅の購入をおすすめする理由です。

転売しやすそうな物件で満足できる

もう一つの条件についても説明します。「転売しやすそうな物件で満足できる」というのは、つまり「他の人も欲しいと感じる物件と、自分が欲しい物件が似ているかどうか」ということです。これは購入した場合の「簡単には引っ越せない」というデメリットを少しでも和らげるためです。

賃貸か購入かで悩んでいて、購入に二の足を踏む人は、おそらく「買ってしまったら身軽さがなくなってしまう」ことがその大きな理由なのではないかと思います。私自身がそうでした。賃貸物件は、質があまりよい物件がないというデメリットがある代わりに、いつでも住む場所を変えられるという大きなメリットがあります。購入のメリットデメリットはほぼその裏返し。

だからと言って、賃貸のほうが良いと言いきれないのは、先ほど述べた通りです。暮らしにかける時間を確保するためには、実は賃貸の方がかえって不自由になってしまうケースもあるのです。しかしながら購入してしまって不安を感じ続けるのは避けるべきです。その対策としては、できるだけ転売しやすそうな物件を選ぶ、ということです。

当然ながら、世の中には「必ず売れる物件」はありません。どれだけ良い条件の物件であっても、天災や経済情勢によってその物件の価値が損なわれてしまう可能性はあります。ですが、売れる可能性が高い物件を選ぶことは可能です。可能な限りそのような物件を選ぶことが重要です。

したがって、自分が欲しい物件が、他の人が欲しがりそうにない物件である場合は、転売できないリスクが高くなるので購入すべきではない可能性が高いです。反対に、誰もが欲しがるような物件(駅近、都市部、普通の間取り、古すぎない・・・等)で満足できるのであれば、転売できる可能性が高いので、購入しても良いのではないかと考えます。

大切なのは「道具」ではなく「暮らし」

住宅はあくまで「暮らしのための道具」です。時間をかけるべきは「道具」ではなく「暮らし」です。そのためにも、住宅を買おうか借りようかと考えることに価値を感じない人で、しかも購入したい物件が特殊なものではなくむしろ誰もが欲しいという物件である人は、購入することをおすすめしたいです。