いろいろ

北海道旅行(小樽、富良野、帯広)小1の子どもと行った行程&感想

ポプラファーム サンタのヒゲ

4泊5日で北海道に行ってきました。夫婦と小学一年生の息子の3人旅です。

3人とも北海道には行ったことがなく、全員にとって今回がはじめての北海道旅行になります。どこに行っても、何をしても、何を食べてもすべて初めて。

なのでまずは何となくしたいことや、食べたいものを決めることからスタートしました。

全員の意見を合わせるとこんな感じです。

  • 旬のおいしいものを食べたい。7月なので、ウニとメロン食べたい。(夫婦共通)
  • 旬のものを見たい。7月なのでラベンダー畑。(夫婦共通)
  • 「北海道!」って感じの景色を見たい。(私)
  • メロンに乗っかったソフトクリーム食べたい。ポプラファームのサンタのヒゲ。(息子)
  • いろんなお菓子食べたい。(全員)
  • 基本、何か食べたい家族です。
  • 予定プランと実際の旅行

    さて、したいことや食べたいものは出揃いました。これを元に、ざっくり予定を組んでいきます。

    しかし予定はあくまで予定。プランした通りにはいきませんし、現地の状況に合わせて時には大きくプランを変えた方がうまくいくこともあります。実際、私たちの旅行も予定と実際とでは色々と違っていきました。

    では、1日目から5日目までのそれぞれの予定と実際の旅行とを比べてみましょう。

    1日目(予定)

    昼の便で羽田空港発、14時半ごろ新千歳空港に到着。ワールドネットレンタカーで車を借りてすぐ小樽に向かう。若鶏時代なるとで晩御飯食べて夜の小樽見る。ホステルカナルビューに泊まる。

    1日目(実際)

    昼の便で東京から新千歳空港に行くが、飛行機の到着は40分遅れ。

    急いでワールドネットレンタカーの乗り場に行くが、空港から移動するバスも渋滞でさらに15分ロス。しかし、本当は3日目で食べる予定だった六花亭のサクサクパイが空港で買えることを発見して買っていたので、車に乗るなりサクサクパイ食べる。美味しくて感動しながら、小樽へ。

    六花亭のサクサクパイ

    六花亭のサクサクパイ。新千歳空港でも買える。北海道でも4箇所でしか買えないと店員さんに教えていただいた。

    小樽についてとりあえず晩御飯。若鶏時代なるとで若鶏半身揚げを食べる。子どもはザンギ定食。半身揚げの揚げ方は素晴らしいが、肉のにおいがちょっと気になる。正直、そこまで美味しくもない。まあ名物なので。

    若鶏時代なると本店

    小樽にある若鶏時代なると本店。

    若鶏時代なるとの若鶏半身揚げ定食

    小樽 若鶏時代なるとの若鶏半身揚げ定食。パリパリしていて揚げ方は最高だが、肉質がいまいち。匂いが気になった。

    それからホステルカナルビューへ。部屋が予想以上に狭いのにガッカリする。民泊っぽい感じのホテル?チェックインからチェックアウトまでホテルの人とは誰も会わず。全てメールに記載されているキーコードで済ませられる。便利だけどやや不安。

    カステルカナルビュー

    カステルカナルビューの室内。若干狭い。

    ホテルでちょっとテレビを見たら、たまたま次の日に行く予定の積丹と富良野の特集番組をやっていた。積丹では、まさに狙っている「食堂うしお」が登場。番組では、海鮮丼とアワビ食べるお姉さん。そして富良野へ行く別のお姉さん。(この番組を見たことが、後の私たちの行動に大きく影響を与えることに。)夜、水を買いに近くのコンビニに向かいつつ、時間があるので運河へ。色々見て帰って寝る。

    夜の小樽運河

    夜の小樽運河。きれい。

    2日目(予定)

    早朝、小樽から積丹に行って、水中展望船ニューしゃこたん号に乗る。そのまま積丹の「うしお」でウニ丼とかいくら丼とかをランチに食べる。午後、余市に行って蒸留所見てから小樽に戻る。ポプラファーム小樽店でサンタのヒゲたべてから、どこかで晩御飯。グランドパーク小樽に宿泊。

    2日目(実際)

    早朝、小樽から積丹へ。思ったより早く出発できたのと、朝食が少なくてお腹も空いていたのと、何より前日にテレビでうしおを見たのでウニ丼を食べたい気持ちが最高潮に。そこで急遽うしおで朝食をとることに予定を変更。

    ぴったり開店時間の8:30に到着。数組が並んでいたが、一巡目で問題なく入店できた。それぞれウニイクラ丼、海鮮丼、甘エビ定食を注文。それに加えてテレビで見たアワビの刺身を食べる。イクラが美味しくて感動した。

    積丹の食堂うしお

    積丹の食堂うしお。早朝からお客さんが並ぶ。ウニが美味しい。

    食堂うしおのウニいくら丼

    食堂うしおのウニいくら丼。海老の味噌汁はクーポンでいただいた。

    食堂うしおの海鮮丼

    食堂うしおの海鮮丼。こちらも海老の味噌汁はクーポンでいただいた。

    食堂うしおのアワビの刺身

    食堂うしおのアワビの刺身。コリコリしてた。

    朝食後、うしおから神威岬が近いので行ってみるも、霧が濃くて何も見えない。車から降りることもなく素通り。続いて水中展望船に行く予定だったが、天気が悪いのでこれも取りやめ。余市蒸留所に電話してツアー時間を早めてもらえるか確認すると、運がいいことに空いていたので11:30の回に変更させてもらう。

    余市蒸留所

    余市蒸留所。見学ツアーに参加したが、天気はギリギリ曇り。

    余市蒸留所の建物

    余市蒸留所内の建物。何の建物だったかは覚えていない。たしか貯蔵庫だったような気がする。

    余市蒸留所のたる

    余市蒸留所のたる。ウイスキーの匂いが漂ってくる。ドライバーには辛い。

    蒸留所見学後、小樽に戻ってポプラファーム。たまたま席が空いていたので、サンタのヒゲを3人でシェアする。予想より美味しい。

    ポプラファーム サンタのヒゲ

    ポプラファーム サンタのヒゲ。小樽店で。

    続いてかま栄で揚げかまぼこ食べる。全く期待してなかったパンロールがやたら美味しくて驚いた。

    かま栄のパンロール

    かま栄のパンロール。勝手に低く予想していたのでやたら美味しいのにびっくり。

    続いてルタオ、北菓楼、六花亭と試食しながら歩いて、結局ルタオで生ドゥーブルフロマージュを外のベンチで手づかみで食べる。通販で買った冷凍のドゥーブルフロマージュの方が個人的には好みだった。

    それからグランドパーク小樽に移動。マウンテンビューの予定が、オーシャンビューに変更されていた。ヨットハーバーが目の前に見える部屋で、景色が良くて最高。

    グランドパーク小樽 オーシャンビュー側

    グランドパーク小樽 オーシャンビュー側の眺め。目の前にヨットハーバーがある。気持ちい。

    グランドパーク小樽 オーシャンビュー側

    グランドパーク小樽オーシャンビュー側の夜の眺め。最高だった。

    ホテルに併設されているショッピングモール内の回転寿司屋、魚一心で晩御飯食べる。クオリティがイマイチで逆に驚いた。富山の回転寿司の方が美味しい。ホテルには大浴場はないので、同じく併設モールのコナミスポーツクラブで入浴。そして就寝。

    3日目(予定)

    ホテルで朝食。小樽から支笏湖か、富良野へ。そこで観光してからランチ。その後、帯広に移動。六花亭の本店でサクサクパイ食べる。その後晩御飯。ホテル日航ノースランド帯広に宿泊。

    3日目(実際)

    6:30からホテルでブッフェ。なかなか美味しい。特に身欠きニシンのお茶漬けがよかった。二杯も食べてしまった。あと牛乳がとんでもなく甘くて美味しいのでびっくりした。初日のテレビの影響で、支笏湖はやめて富良野へ行くことに。途中セイコーマートで北海道メロンソフトを食べる。美味しい。続いて富良野マルシェという富良野名物が並ぶ店へ。時期が良く、数週間しか食べられないという生のハスカップを食べる。美味しい。

    富良野マルシェ 生ハスカップ

    [caption id="attachment_813" align="alignnone" width="644"] 1年のうち、2週間ぐらいしか生では食べられないらしい。

    富良野小麦を使ったパンを買って食べる。美味しい。ラベンダー畑で有名な富田ファームへ。天気も良く、いい感じで花を見る。富田ファームでラベンダーソフトクリーム食べる。美味しい。

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    /R1114545-644×483.jpg” alt=”富良野 富田ファーム” width=”644″ height=”483″ /> 富良野の富田ファーム。ラベンダーがいい感じに咲いていた。[/caption]

    富良野 富田ファーム
    六花亭帯広本店
    富良野 富田ファーム。他の花も咲いている。
    続いて帯広に移動して、またも回転寿司のなごやか亭で晩御飯。北海道の回転寿司といえばなごやか亭と聞いていたが、こちらも期待はずれ。全部半端だった。残念。六花亭本店へ行く。アイスバターサンド食べる。おいしい。

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    9.jpg” alt=”ジンギスカン白樺 ラム2人前” width=”644″ height=”859″ /> ラム2人前。あとでもう1人前追加した。これで1400円。

    ジンギスカン白樺 哀川翔のサイン

    ジンギスカン白樺 哀川翔のサイン。ちゃんと毎回サインが同じ。超来てる。

    そこからナイタイ高原牧場へ。道中の道がまさに北海道!って感じのまっすぐな一本道。感動した。ナイタイ高原牧場もすごい。めちゃめちゃ広いし、夏なのに涼しい。ただ、思っていたよりも頂上の売店がさみしい感じでそれはガッカリ。牧場の売店でソフトクリーム食べる。美味しい。


    ナイタイ高原牧場の牛

    牛が水飲んでる。かわいいんだ、牛が。

    帰りにトカトカというパン屋でパンを買い、さらにソフトクリームをまた食べる。イマイチ。


    十勝のパン屋 トカトカ

    トカトカの店内。奥にあるのがラウンドパン。まあまあ美味しい。

    晩御飯はお腹空いていなかったが「とん田」で豚丼。バラロース盛りみたいなやつを2つ注文して3人で分ける。それでも多いくらいたっぷりサイズだった。味は美味しいが、想像通りといえば想像通り。あー、でもやっぱり美味しかったな。


    帯広 とん田の豚丼

    とん田の豚丼。バラロースの合盛り。880円。安い。うまい。早い。

    それから森のスパリゾートホテルへ。買い物のために近くの地元スーパーダイイチへ。試しにメロンとさくらんぼ、北海道の刺身用ホタテと生エビを買ってみる。ホテルに持ち帰り食べると、これがまた美味しいのに驚いた。回転寿司よりはだいぶん美味しい。地元スーパーの力はすごかった。ホテルに温泉が付いているので、この日はホテルで入浴。寝る。

    5日目(予定)

    ホテルで朝食。帯広から新千歳空港に移動。もし2日目に支笏湖ではなく富良野に行っているなら、最終日に支笏湖目指す。ちょっとだけ見てから、空港に行って、15時の便で東京に帰る。

    5日目(実際)

    ホテルで朝食。森のスパリゾートというだけあって隣が林。すると窓辺にエゾリスを見つける。可愛くて嬉しい。

    森のスパリゾートホテル帯広

    森のスパリゾートホテル帯広 裏が森みたいになっていて、リスが住んでいる。朝食で運が良ければ見える。

    その後でもう一度温泉へ。さっさと上がってチェックアウト。8:30ごろホテルを出て、高速に乗って支笏湖へ。結構ギリギリだったが、途中夕張近くのサービスエリアで夕張メロンを1カット食べる。350円。これがまためちゃくちゃ美味しい。調子に乗って茹でコーンも買う。300円。またも美味しい。なんなんだ北海道。

    83″ /> 夕張メロン 高速道路のサービスエリアでたべた。1カット350円。美味しい。


    ホワイトコーン

    同じく夕張近くのサービスエリアで買ったホワイトコーン。シャキシャキで美味しい。

    そこからまた高速で移動再開して、なんとか昼前に支笏湖到着。それまで曇っていたのに、着いたら晴れた。かなり運がいい。車を停めてちょっとだけ湖の周りで遊ぶ。犬がサーフィン的なのに載っている。おしゃれ。

    ” /> 支笏湖で犬がボードに乗っていた。犬自身が望んで乗っていると私は信じている。


    支笏湖の釣り客

    支笏湖の桟橋。釣りをしている人がいる。マスとかが釣れるらしい。

    急いで空港へ。レンタカーを返却。空港で買い物する。お土産にルタオのクッキーとか買う。キノヤ的な店でソフトクリーム食べる。美味しい。かま栄でパンロールをまた買って食べる。美味しい。さらに六花亭のサクサクパイをまたも買って食べる。美味しい。飛行機は20分遅れて出発するが、そんなに大きなトラブルもなく羽田へ。タクシーで自宅へ帰る。

    思ったこと

    予定は立てつつも、必要に応じて変更しまくりの旅でした。結果的にはそれがよかったです。天気はずっと晴れるわけではないし、行っている最中に気分が変わることもありますから、ガンガン変更することが良い旅につながりますね。

    一方で、あまりにも詰め込みすぎるのはだめ。若干今回は詰め込みがすぎました。この辺は次回の学びになりました。

    リニューアル後の安倍礼司、雰囲気が27時間テレビっぽいイシュー

    リニューアル後の安倍礼司。いろんな反応を受けながらも、新しいフォーマットで放送が続いています。

    だんだん慣れてきたという声もあれば、反対にやっぱり馴染めなかったという声もあります。制作陣の狙い通りかどうかは私には分かりません。(ちなみに私はまだ馴染めません)

    さて、ふと新しい安倍礼司を昼ご飯を食べながらラジコで聞いていたところ、ふと雰囲気がフジテレビの以前の27時間テレビに似ているぞ、ということに気づきました。

    なんなのこの変なコーナー?っていうパートで始まる

    かつての27時間テレビは、なんでこんなコーナー見なきゃいけないの?というパートで始まります。

    例えば、各地方局の社員がカラオケで高得点を競うゲームをするので各局の参加者を順に紹介していったりとか。このコーナーどうして見なきゃいけないの?はやくお笑いの人たちだしてよ、とブツブツ言いつつも見るあれです。

    それと同じ空気を、神保町で生きる人たちの物語を聞いていて感じたのでした。

    作ってる本人は面白いでしょ?なんかいい感じでしょ?と思ってるらしいけど、受け取り側は「さっさと本編に入って!」と思っている。ここに共通点を感じたのでした。

    最初のコーナーのせいで中身が薄く感じる

    最初のコーナーがあるせいで、私には中身を薄く感じられます。なぜなら、安倍礼司メンバー待ちになってしまうからです。

    といいつつ、実は最初の神保町街角スケッチ(いま適当に名付けました)は、だんだん面白くなってきてます。

    例えば2018年7月15日分などは、とても安倍礼司っぽくて面白い内容でした。具体的には、ワールドカップの時期だからなんでもサッカーに例える先輩社員と、サッカーについて知らないからそれを理解しない後輩社員のやりとり、という感じです。

    なつかしの安倍礼司な感じ、とでもいいましょうか。楽しめる内容でした。仮に先輩社員を安倍礼司が演じて、後輩社員をアンジュがやったりすると、ものすごく安倍礼司だったと思います。

    ところが実際の演者は神保町の人々です。

    私、神保町のファンだったわけじゃないんですよね。安倍礼司の世界のファンだったんです。だから、神保町の人が喋ってても盛り上がらないのです。

    なので、神保町街角スケッチコーナーは、いくらそれが面白くても安倍礼司メンバー待ちになってしまうことは避けられないのです。

    最初のコーナー、話は面白くなっていているので、個人的には安倍礼司の演者が別の人の役柄でやってくれてもいいと思います。それくらいの変更で、楽しめるかもなあという気がしてきています。

    カロリーメイトを崩さずに袋を開ける(ちなみにビスコも同じ)

    カロリーメイトの袋を開けるとき、カロリーメイト本体が袋に当たって必ず崩れるので困っていた。たいてい端っこが欠けてしまっていて、残念な気持ちになる。

    なんとしても崩さずに完全な状態で食べたい。その強い想いのもと、2週間に渡る研究を経て、とうとう本体を崩すことなく袋を開ける方法を見つけたので、ここに紹介する。

    ちなみに、以下のようなサイトはもちろん見た。

    カロリーメイトの開け方革命。ついに私はたどり着いた。

    この方法も何度か試したが、ほとんど成功しなかった。本当に毎回このやりかたでこの人は無事に開けられているのか、疑問だ。

    今回私が編み出した小技を使うことで、上記の方法と比べてカロリーメイト崩壊率が10分の1程度に下がる(パペロト調べ)。3日の練習の末、私は現在では崩れてないカロリーメイトをほぼ確実に口に運べるようになった。ぜひ試していただきたい。

    方法:開け口の重なっているところの片方だけを切り裂いて開ける

    方法はいたって簡単だ。

    オープンと印刷されている箇所を下に引き裂いて開けるのは同じ。

    ただ一つ違うのは、重なっている二枚をつまむのではなくて、二枚を開きわけて一枚だけをつまんで下に引き裂くことだけだ。

    まず、箱から取り出す。

    そして袋の端の二枚重なっているところを・・・

    矢印のように左右に軽く引っ張って、開き分ける。

    そして開いたうちの片方だけをつまんで、ゆっくり引き裂く。

    するとこの通り。

    オープンと書いてあるところをただ引っ張ると、そろ引っ張った箇所が内側に巻き込まれて、カロリーメイト本体を傷つけてしまう。

    それを防ぐために、切り裂く部分を狭くして、本体を傷つけてしまっていた部分を減らすことによって、崩壊リスクを下げるのだ。

    ぜひこの小技、試してみていただきたい。

    そして、全く崩れていないカロリーメイトをしっかりと味わっていただきたい。崩れていても崩れていなくても、その味が全く変わらないことに、きっと驚くはずだ。

    ちなみに、ビスコも全く同じ方法でうまく開けられる。試してみてほしい。

    リニューアルした安倍礼司が面白くない!その理由を考える

    2018年5月にリニューアルした安倍礼司が面白くありません。

    私はそれほど長年のファンというわけではありませんが、そんな私にとっても、新しくなった安倍礼司は実につまらなく感じます。

    なぜ新しい安倍礼司は、こんなにもつまらないのか。その理由を考えてみます。

    結論:既存リスナーを楽しませるつもりが、制作陣に全くないから

    まず結論から始めます。

    新しい安倍礼司が、少なくとも既存リスナーにとって楽しい番組ではなくなってしまったのは、制作陣に既存リスナーを楽しませようというつもりがまるっきりないからです。

    昔から聞いてくれている人にちゃんと楽しんでもらおう、というリニューアルであればもっとポジティブな評価を得られたでしょうが、すでにファンになってくれたリスナーのことも楽しませよう、既存リスナーの視点に立ってコンテンツを考えてみよう、という番組づくりでは全くありません。

    既存リスナーに楽しんでもらうためのコンテンツではないのですから、聞いていて楽しくないのは当然です。

    では具体的にどのあたりが既存リスナー視点ではないのか、確認してみましょう。

    1 既存リスナーが好きだった名物コーナーや名物キャラクターが出なくなった

    安倍礼司には名物コーナーや名物キャラクターがたくさんいます。

    まず一番目立つのは、刈谷勇です。

    安倍礼司ファンの中にも、刈谷というキャラクターが好きな人もいれば嫌いな人もいると思いますが、印象に残るキャラクターであるという点については異論はないでしょう。

    アクが強く、でも要所要所で大切な役割を果たすキャラクターであり、主人公安倍礼司についで重要なキャラクターの一人でした。

    今回のリニューアルに伴って、というか、リニューアルと刈谷の退場のどちらが主でどちらが従かはわかりませんが、いずれにせよリニューアルのタイミングで刈谷はいなくなりました。

    名物キャラクターである刈谷が出ないのは、既存リスナーが喜ぶことがないのはわかりきったはなしで、このあたりからもきぞんりすなーじゅうしのリニューアルではないことはわかります。

    また、姫川皐月の登場機会がずっとなかったのも気になります。

    このキャラクターが妄想を繰り広げるという妄想劇場なるコーナーも、名物コーナーの一つでした。

    刈谷というキャラクター同様、好き嫌いはあるでしょうが、安倍礼司という番組を盛り上げる名物コーナーの一つだったことはまちがいありません。

    それが少なくとも5月の間は一度もなし。

    既存リスナーに馴染みのあるコーナーやキャラクターを残して楽しめるようにしてあげる、ということは制作陣のなかでは優先されていないようです。

    2 馴染みの既存キャラも変わった

    馴染みのキャラクターがやたら変わっていることも重要ポイントです。

    たとえば安倍礼司の息子である安倍えいた。彼は小学生の子供という設定ですが、声は子役が演じていました。

    それが大人の声優に変わっています。

    また、変わったのは声だけでなくて、その口調も変わってしまいました。えいたは「でござる」という語尾で喋るという設定になっていて、聞いているこっちもどうしてこのつまらない語尾にこだわるのかと思っている面はありながらも、それを受け入れておりました。

    なんかこだわりがあったはずのこの「ござる」という語尾は、しかしリニューアルを機にあっさり使われなくなり、えいたは普通に喋れる男の子にすっかり変わってしまったのです。

    頑張ってあの語尾を受け入れたのに、急に戻ってしまったので、私はついていけていません。

    また、その妹については、リニューアル前は一度も声として登場したことはありませんでしたが、リニューアル後は声がつくようになりました。まあ、でもそれは問題ないでしょう。今まで喋らなかったことの方が不自然でしたので。

    ちがう問題点は、安倍礼司の妻の安倍優です。

    子供のことが大好きな元気一杯の母親、という設定だったはずが、こどももおいていえをでていってしまい、そのまま何週間も戻ってこない、という無茶苦茶な人になってしまいました。

    彼女も安倍礼司に何年もで続けている重要な役柄。既存リスナーにとってはとても馴染み深いキャラクターです。

    それが急に性格が変わってしまって、考え方も行動もおかしくなってしまったとあっては、既存リスナーがついていけなくなるのは当然です。

    これまでのファンが馴染み気に入っていたキャラクターが、容赦無く変更させられているのが今回のリニューアルということになれば、そういう古くからのファンやリスナーが楽しめなくなってしまうのはとても自然なことです。

    3 馴染みの構成がなくなる

    最後は馴染みの構成ではなくなってしまったことです。

    たとえば、40台前後の人が懐かしく聞けるような90年代から00年代ぐらいの曲を流すのが安倍礼司の特徴的な構成の一つでしたが、それはバッサリなくなりました。

    いきなりグリムスパンキーとかかけられても、いい曲だけどそれは求めてないなあ、と既存ファンは感じます。

    また、これまでの1時間をたっぷり使った一話完結タイプの構成ではなくなってしまったのも、ポイントです。三話からなるオムニバス形式みたいになり、しかもそのうち一話は知らない人たちの会話です。ちょっとついていけません。

    おまけにその三部構成は、その週で必ずケリがつくわけではなくて、少なくとも第3部は継続的に話が続いているような状態。しかも明るい話ではなく微妙に暗い話。

    既存ファンが喜ぶ要素が見当たりません。

    制作陣は今後どうするのか

    このように具体的にみて行くと、結論としては既存リスナーは全く大切にされていないなあ、と思うわけです。

    そうなると、問題はこの先どうなるか、でしょう。

    色々な予想がされています。

    一度リニューアルと打ち出したのだから、きっとこのまま突き進むだろう。あるいは、刈谷がいなくなったりしたのには、なんらかの裏側での問題があったのだろうから、そう簡単には戻すことはできないだろう。そんな「このまま進むだろう」という説。

    あるいは、これだけ批判的な評価があるのだから、いずれは戻さざるを得ないだろう、という説。

    どうなるのでしょうか。

    制作陣は、既存リスナーのことを一度忘れて、新しい構成にチャレンジしたわけなので、そう簡単にやっぱり元に戻します、という選択はできないだろうと思います。

    それなりに成功するだろうという読みがあってのリニューアルでしょうし。たった一ヶ月でも度に戻したりすれば、色々な人からもお叱りを受けるはず。

    となると、なかなかこれまでのみんなが好きだった安倍礼司に戻るとは思えません。

    とはいえ、色々な声がすでに制作側には届いているはずですし、いったいどのような動きがこれからあるのか、要注目です。

    ジュール・ヴェルヌ読むならとりあえずこの3冊!

    フランスのSF作家、ジュール・ヴェルヌ。和訳されていないものを含めると、80作品くらいは残している多作の作家だ。ちなみに80作品というのはうろ覚えなので違ってたら後で訂正する。でも確かそんなもん。

    名作も多いが、読んでてダレる微妙な作品がちょこちょこあるので、とりあえずヴェルヌ読んでみるならこれを是非、というのを3作品集めてみた。

    長ったらしい博物情報みたいなのがちょくちょく挟み込まれるのがときに鬱陶しいが、教育小説としての歴史もあるので大目に見てやってほしい。

    1. 80日間世界一周

    初めてヴェルヌを読むなら、私的おすすめ第一位は圧倒的に80日間世界一周だ。

    なにしろ、ストーリーがちゃんと面白くて、キャラクターも立っているので読み進めやすい。

    とはいえもう100年以上も前に書かれた作品だから、様々な国の描写はかなり怪しいというか、嘘や誤りが多い。

    多分ヨーロッパの記述以外はほとんど正しいところはないと言っても間違いではないと思う。たぶん。

    それでも、当時はこのように言われていた、という情報として読むと、これもまた面白いはず。

    何よりこの作品の魅力は、繰り返すけどストーリーとキャラクターだ。主人公であるフィリアス・フォッグがとにかく私は好きで、この人の描写を読んでいると思わず笑ってしまう。

    晩年のヴェルヌ作品はどうもだんだんと暗いテーマになりがちだったが、まだこのころの作品は明るくて生き生きしていて読んでいて楽しい。

    まずは、とりあえず楽しいこの「80日間」を読んでから、ヴェルヌの世界に入り込んで行ってもらいたい。

    2. 海底二万マイル

    次にオススメしたいのは、海底二万マイルだ。日本語タイトルはいろんなバージョンがあって、海底二万里とか言われたりもするが、まあどれでもいい。

    2番目にオススメしておきながら言うのもなんだが、そんなに好きな作品というわけでもない。ちょっと思い入れがあるのと、とりあえず読んでおいていただかないとならないと思うので、これを2番目にせざるを得なかった。

    ただ、ちゃんと面白いから安心してほしい。

    有名なノーチラス号が出てくるこの作品。独特の雰囲気があって、やはりよい。パイレーツオブカリビアンの二作目のイカタコ船長は、きっとこの作品にインスパイアされたんだろうなと明らかにわかるくらい、あんな感じの話だ。

    個人的に好きなのは、何ページにも渡って描かれるお魚情報だ。

    小説を読んでいたつもりが、いつの間にか図鑑を読まされているというマジック。意味がわからないと思うが、ほんとにそんな感じだから仕方ない。

    ここがまさに教育小説として書かれたことの一つの側面なんだけれども、とはいえヴェルヌは情報の収集家なので、確実に楽しみながらお魚インフォメーションの列挙をやっている。

    その熱が伝わってくるから、興味なくても魚の紹介を読んでしまう。

    この不思議な感覚を楽しめると、ますますこの作品を楽しんでもらえると思う。

    ちなみに1番目を80日間世界一周にして、2番目を海底二万マイルにしたのは、こっちはちょっとだけ内容がくらいから。

    まずは楽しい気持ちになる作品を読み、そのあとで少しだけくらいテイストの海底二万マイルを読んでいただくのが良いおもう。

    3. 神秘の島

    さて、最後はこれ。神秘の島だ。

    80日間世界一周や海底二万マイルと比べると、かなり知名度が落ちる作品だが、私的にはヴェルヌの最高傑作だと思っている。

    いわゆるロビンソンクルーソーもので、島に漂流する人たちの話だが、相当楽しい物語だ。

    クルーソーものは、そもそもその設定が楽しいから、どうあっても読んでて楽しいのだが、こちらはちょっと他の趣向も凝らしてあるので!ヴェルヌ好きはかなり興奮する。

    これもまた登場キャラクターが素晴らしい作品で、このメンバーなら一緒に島に漂流してみたいなあと思わせる。

    また、舞台となる島そのものも魅力的だ。

    岩波書店の大型版だと、表紙裏に大きな地図が付いてくる。これをみながら読むとなお楽しいのでオススメだ。

    以上、ヴェルヌを読むならとりあえずこの3冊として紹介した。

    他にも楽しい作品はあるが、でもこの3冊を繰り返し読むだけでも満足感はあるはず。是非試しに読んでみてほしい。

    「飲み会を断る人の心理がわからない」というあなたへ

    飲み会を断る人っていますよね!せっかく誘っているのに、なんだかんだと理由をつけてこない人。

    私はまさにその「飲み会を断る人」です。

    きっと飲み会を断らない人や、積極的に飲み会に人を誘う人にとっては、なぜそんなに飲み会を断るのかがわからないだろうなあ、と思うのです。

    何がそんなに嫌なのか。せっかく誘われているのに、どうして来ないのか。意味がわからない・・・と思っている人はたくさんいるはずです。

    そこで、飲み会を断る人の一人として、断る時に考えていることや、断る理由を紹介してみようと思います。

    早く家に帰りたい

    私が飲み会を断る時に感じているのは、これです。とにかく早く家に帰りたい。家で過ごす時間がとても大切なのです。

    それは家族と過ごす時間が大切ということか、というと実はちょっと違います。

    たしかに家族との時間は大切です。夫婦の時間、子供との時間、これらが人生の優先順位のそうとううえにいちしていることは間違いありません。

    ですが、一人暮らしをしていたときから、私の場合はさっさと家に帰りたいなあと思っていました。だから家族との時間を大切にしたいということだけではないのです。

    ポイントは「私が内向的な人間である」ということなのだろうと思っています。

    内向的な人と外向的な人とでは、ストレスの発散方法が見事に異なっているそうです。

    外向的な人は、休みの日や自由な時間に他人と会って一緒に時間を過ごすことが何よりもストレス発散になるのだと聞きました。

    私はこれを知った時に本当にびっくりしました。世の中にそんな人がいたのかと!

    一方、内向的な人はというと、自由な時間に他人とは合わず、自分の世界の中で時間をゆっくりと過ごすことがストレス発散につながると言われています。まさに私はこのタイプです。

    この違いが、飲み会を断る人と断らない人の大きな分岐点になっているように思います。

    つまり私のように飲み会を断りがちな人は、仕事が終わったり、何か用事があった後で、飲み会を通じて他の人と時間を共有したいという気持ちが全くないわけです。

    むしろそのような時間の使い方をすると、疲弊してしまって翌日に悪影響が出たりするのです。

    そのため、自由な時間はさっさと家に帰りたい。そして明日以降のために気持ちを落ち着けたり、ストレスから自分を解放したいという気持ちが強くなり、結果として飲み会を断ることになってしまうのです。

    その人のことが好きではない

    ところが、もっとろくでなしな理由の場合も実際はあります。身もふたもないとも言えます。

    つまり「誘ってきた人のことが好きではない」というケースです。

    この場合は、おそらくですが飲み会が好きない人も嫌いな人も関係ないようではないかと思います。飲み会が好きな人でも、この人とは時間を一緒に過ごしたくないという気持ちはあるでしょう。飲み会が嫌いならなおさらです。なぜ嫌いな人と嫌いな飲み会にいかねばならないのだと怒りさえ湧いてくるでしょう。

    もし積極的に人を飲み会に誘う人で、誘ってもみんなあまりこないなあという場合は、残念ながら自分自身があまりすかれていない可能性を疑う必要があるかと思います。とても残念な話ですが。

    でもまあ仕方がありません。飲み会が好きなら、誘いまくって一緒に行くしかないのですから、そういう人は引き続き積極的に行ってください!そして断られてもへこたれないようにがんばってください!

    話に入れないのが辛い

    さて、飲み会は好きではありませんが、稀にどうしても断れない飲み会も存在します。

    どうしても断れない飲み会なので、どうしても行くしかありません。

    そうして参加した飲み会が、いつも楽しければ良いのですが、大抵の場合あまり私の場合は楽しめません。

    その理由の一つが、話に上手く入れないこと。

    それなりに調子も合わせますし、周囲からみるとそこそこ楽しくやっているように見えているのかもしれないのですが、当人は結構辛いのです。

    なぜなら話に上手く入れている感覚が持てないからです。

    盛り上げ上手な感じの人がいて、わーっとその人を中心に盛り上がっているとき、やっぱりその話題の中心にいる人がその場の主役になるわけで、それ以外の人たちは脇役です。

    脇役でも楽しくやれる場合もあるのですが、その主役になる人が数人いて、順番に主役が後退して行くと、どういうわけかプライドが低い私でもちょっと羨ましいような気持ちが出てきます。

    すると話にもっと加わりたいし、たまには主役になったりすると気持ちがいいのかなあと思いますが、いざそのバトンが手元にやってくると、その期待に答えられなくて残念な結果になったり、あるいは上手く行っても結局なんだこれはみたいなことになりがちなのです。

    私は内向的な人間ですが、それと同時に目立ちたがりな部分も持ち合わせています。タチが悪いです。

    飲み会には行きたくない。しかしどうしてもいかなければならない場合は、それなりに中心にいたい。こういう気持ちがあるのだと思います。

    だから、そもそも飲み会に行きたくないし、行ったとしても楽しめないからますます行きたくない。この悪循環になります。

    これからも私は飲み会を断ります

    少なくとも、私はいきたくないのみかいについては今後も積極的に断っていこうと思っています。

    仕事上で必要な付き合いは別の場面で作ることにして、ストレスから解放されるためにはどうしても必要な自分の時間や内向的な人向けのストレス発散法で持って自分のバランスを保って行くつもりです。

    GPS bot、サーバー混雑で不具合。「安心」を売るサービスでこれは困る (2022年4月12日また不具合)

    2022/4/12

    またエラーだ。今日は子供が自宅に帰ってきて、もう寝るかなという時間になって学校出発と自宅到着のアラートが同時に届いた。

    うちの子供はもう高学年で、昔ほどにはどこにいるかと心配しなくなってきた。だから今日のエラーに気づいたのも、遅れて連絡が来てからだったが、これが今年初めて使う小学校1年生だったり、さらに小さい子供だったりしたら気が気ではない。

    Bsizeのサイトがどんな様子か見てみたが、全く触れられていない。ニュースには朝日新聞や高島屋とのコラボレーションなどの記事しかない。今回の不具合についてのものと思しき情報は見当たらない。

    私自身は結構なBsize BoTファンだと思っている。何年も使用してきて、このようにブログ記事を書いたりもする。素晴らしい製品だと思っている。この価格で、位置情報がわかるサービスを提供してくれるのはとてもありがたい。

    だからこそ、こういう不具合があった際にはきっちりコミュニケーションをしてもらいたい。ファンが増えて、ユーザーが増えて、そういうサイクルができることが元のファンにとっても安心してサービスを継続使用するメリットとなって戻ってくる。

    (一年使っての感想を末尾に追記。2019/5/14)

    BsizeのGPS botを使っている。2ヶ月ほど問題なく使えてきたが、ここにきて不具合が発生した。

    私の使っている端末では、2018年5月7日と8日に続けてサーバー混雑のために通知がこない事象が発生。7日は朝に子供がbotを持って出かけたが、自宅を出たという通知がこず、そのまま午後になって、ようやくその頃になって家を出たという通知がきた。

    その後、アプリ上でもサーバーが混み合っていますという表示が出るようになった。おそらく「サーバーが混み合っているから表示が正しくできません」というエクスキューズなのだろうと思うが、いまいち安心感は感じなかった。

    夕方頃からは、サーバーの問題も解決されました的なメッセージが表示され、それからは問題なく使えた。

    ところが翌8日になると、またも通知がこない。それから2時間ぐらい経った頃だったか、ようやく目的地に着いたという通知が来て、遅れて家を出たという通知も届いた。つまり順序が逆になりつつ大幅な遅れ通知、ということになる。

    Bsize botのサービスについては、心の底から応援している。

    キッズケータイぐらいしかGPSで子供の居場所を知らせるサービスがない中で、不必要な機能を省いた端末を売りつつも、月額500円程度で見守れるサービスは他にはない。

    私のニーズにはぴったりだし、小さな子供を持つ親にとってはかなり魅力的でありなおかつ実用的な素晴らしいサービスだと思っている。

    これからも継続してもらいたいし、そのためにも継続的に使用するつもりだ。その応援の意味も込めて、微力なれどもこんなブログを書いて応援している。

    だからこそ思う。

    「安心」を売っているサービスで、このような不具合は起こして欲しくない。

    不具合が起きているときに、何度かBsizeのサイトを訪れてみた。公式なアナウンスがあるかもしれないと思ったからだ。

    しかしトップページには何のニュース項目もない。不具合発生中、といったメッセージはどこにも見当たらない。

    Bsizeは個別のメール問い合わせにはかなり早く対応するような体制を整えているようだ。問い合わせには素早い対応をしてくれる。実は今回も最初に問題が発生したときに問い合わせをしてみた。即返信があり、サーバー混雑の問題であり対応中であるが早々に解決できそうである旨を伝えられた。この対応は素晴らしかったと思う。

    だが、いちいち問い合わせなければ情報が得られないのでは、安心はできない。せめてサイトを見に行ったら情報が発信されているとか、あるいはアプリ上でどのような問題が起きていて、それがいつ頃解消されるのか、また今後中長期的にはどのような対応を行う予定なのか、といった利用者を安心させる情報をぜひ出して欲しいところだ。

    利用者は、Bsize botという小さな端末が欲しくて購入したわけではない。子供を安心して家から送り出せる、という体験が欲しくてサービスを利用している。

    その肝である「安心」が損なわれ、そのことに対する十分なケアがなければ、利用者はきっと離れてしまうことになる。

    私は継続的にこのサービスを使うつもりだ。同じようなニーズがある人には、このサービスを紹介することも続けたいと思う。

    それは、Bsize botが素晴らしいサービスであり、続けて提供され続けることが社会に良い影響を与えると考えているから。

    だからこそ、Bsizeにも頑張って欲しいと思っている。少人数で運営しているサービスなのだろうとわかってはいる。その中で、とても迅速な対応をしてくれてもいる。

    だが、何か問題が発生した後で、その問題のありかとその問題に今後どのように対応する予定なのかについて、きちんと情報発信をしてくれなければ、利用者は安心できない。この点について、なんとか改善して行ってもらいたい。

     追記:概ね良好だし、とてもよいサービス

    このサービスを使い始めてから一年が経った。早いものである。つまりうちの子も一年大きくなったということだ。親も子もよく頑張った。

    さて、botであるが、昨年データに問題があった時から後も実は何度か不具合が生じたことがあった。本体が移動しているのにアプリ上では全く動いていないとか、学校を出た瞬間に自宅にワープしてきたりとか。

    一度は再び問い合わせをしてみたりしたことがあるが、その度に大変素早い回答をカスタマーサポートはしてくれる。ポイント高いです、こういうところは。

    また、そもそも不具合そのものもそれほど頻繁には発生したなかった。

    結論として、月額数百円と初期投資数千円の価値は十分以上にあったと間違いなく思う。これがないと不安で仕方がない。プライバシーの問題さえなければ、大人にだってもたせておくといいかもしれないと思う。

    ますます利用者が増えて、安心して外出させられる親や家族が増えて、結果としてbsizeが儲かってくれるといいと思います。いい仕事をした人たちには、是非報われてもらいたい。

    キッズケータイは格安SIMでは使えないから、Bsize-bot

    息子がそろそろ小学生になる。幼稚園と違って、一人で登校することになる。親としては信じられない気分だ。

    さて、あの小さかった息子が一人でちゃんと学校に行けるのか。ちゃんと帰ってくるのか。どこかに行ってしまったり、誰かについて行ってしまったりしないか。不安は尽きない。

    そこでキッズケータイを持たせようかと考えた。

    キッズケータイについて調べてみて初めて知ったこと

    キッズケータイというのがあることは知っていたが、それがなんだかは全く知らない。なんか子供向けのケータイなんだろなー、ぐらい。これではダメなので、まずは調べなければならない。

    キッズケータイは、どうもスマホではないらしい。いわゆるガラケーっぽいやつだ。しかもかなり小さい。

    もう10年以上も前に人気だった携帯電話の機種にpre-miniというのがあった。あんな感じの大きさで、だけどテンキーは付いていない。

    たとえばドコモのだと、ちいさなえきしょうがめんがついていて、その下に円形のボタンが付いている。上下左右に1から4の番号が振られている。たぶん番号ごとに電話番号を登録できるのだろう。

    だから本当にケータイで、スマホっぽさはない。文字入力もできない。できるのはほぼ電話の受発信だけっぽい。

    なるほどこれなら親が安心して子供に持たせられそうだ。

    月額費用もかなり安く抑えられている。もちろんこの価格設定は、子供が小学生から中学生になって高校生や大学生になる頃まで使い続けてもらって、将来的にしっかり儲けてやろうという考え方からの設定だろうから、長期的に考える必要はあるが、目の前でかかる費用が安く済むのはよいことだ。

    それならキッズケータイで決まりだろう。安心して持たせられるし、機能もいい感じに制限されているし、価格も悪くない。

    小学生の息子が生意気にもケータイかー。

    なんて思っていた。

    キッズケータイは3大キャリアにしかない

    ところが、である。キッズケータイは3大キャリアにしか用意されていないのだ。いわゆる格安SIMでは、キッズケータイは使えない。売られていないのだ。

    私は昨年IIJmioに切り替えたばかりだ。バッチリ格安SIMである。

    サイトをくまなく見て見たが、キッズケータイについては書かれていない。つまりIIJではキッズケータイは使えない。なんだってー。

    もう心はキッズケータイで決まっていた。そこでこの事実発覚なので、ちょっと困ってしまった。

    他の候補を調べて見ると、格安SIMでも子供が使うことを視野に入れた格安スマホを用意しているところはあるらしい。

    しかしなあ。小学一年生が格安とはいえスマホを持つべきなのか?デジタルネイティブな世代とは言っても、親の抵抗感がすごいぞ?と悩ましい。

    悩んで、やっぱスマホはないでしょう、という結論に夫婦で至った。こういう親の自分の経験に基づいた判断が子供の将来や可能性を奪うのかもしれないが、不安なものは仕方がない。危険もあるからやむを得ない判断だ。

    さーて、困った。と思っていた。

    Bsize Botという救世主

    そこに救世主が現れたのだ。その名をBsize Botという。

    Bsize Botのいいところと気になるところ(追記:通知がこない&解消方法)

    キッズケータイでも、スマホでもない。ただの四角い小さな箱だが、これが私のニーズをバッチリ救ってくれた。

    キャリアケータイじゃなくてもいい。スマホのような必要のない高機能ではない。初期費用も運用費用もお手頃。

    でありながら、子供がどこにいるかはバッチリわかる。

    現代のお守り、な感じ。すばらしい。

    見つけて早々に我が家では購入した。習い事に行く様子がわかったり、家に帰ってきたことがわかったり、とても便利に使えている。

    キッズケータイを使いたいけど、格安SIMだからだめ・・・と悩んでいる方。Bsize Botをおすすめします。

    飲み会はイヤ!でも人間関係は大切にしたい!そんなわがままを両立させる方法

    飲み会を断りたいですか?面倒ですか?あんまり楽しめませんか?

    私も全く同じ。できることなら飲み会には出たくない。というか全然飲みに行っていない。好きじゃないものは仕方がない。楽しくないことは遠ざけて、本当に楽しめることに集中するように徹底的にやりたいと思っている。

    仕事はきちんと進めたいし、人間関係は大切だと思っている

    ところで、私は仕事は嫌いではない。仕事は第一には生活費を稼ぐため、という意識を持つようにしているけれども、だからといって手は抜かない。

    というよりもむしろ、毎日何時間も仕事に費やしているので、価値のある仕事をして評価されたいし、仕事を通じてできれば社会に良い影響を与えたい。

    だから、会社の飲み会はズバズバ断りまくりたいが、しかしその一方で仕事の成果は出したいし、評価も得たい。

    この両立がとっても難しい。

    仕事をうまく進める上で、大切なのは人間関係だ。結局これに尽きる。自分のスキルとか、姿勢とか、あるいは職場によっては長時間頑張るみたいなことがまだ評価につながる場面もあるが、すべては基本に「あの人はなんかいいよね」という個人に対する好意がないとダメだ。

    好意的に受け入れられていないと、仕事で成果を出しにくいし、その成果の評価も得にくい。

    つまり、社内・社外の人々と良好な関係を築いていなければダメ、ということだ。

    飲み会は、人間関係を築くにはぴったりな場合が多い

    さて、飲み会で人間関係を築く人は多い。残念ながらこれは事実らしい。

    私みたいに飲みに行くのが好きでない人間にはなかなか受け入れられないが、実際そうらしい。

    そもそも外交的な人たちは、他人とワイワイ話したり交わったりすることで、ストレスを発散するという。内向的な人はそれとは反対で、一人きりでいる時間をたっぷり持つことで、ストレスを発散するという。

    内向的な人、なんと不利なことか。外交的な人はラッキーだなーと思う。しかしこれは変えられないものなので仕方がない。

    そうすると、飲み会が嫌いだったり、あるいは内向的な人たちが人間関係を築こうとすると次の二択を迫られることになる。

    1. 無理してでも飲み会に行く
    2. 飲み会以外の方法で人間関係を築く

    私は1は諦めた。だって、嫌なのだから。嫌いなことはできるだけ遠ざけるというポリシーを持ったからには、無理していっても仕方ない。

    私自身も楽しめないし、それに加えて内向的な人は実は飲み会でそんなに良好な人間関係を築けない。楽しそうに見えないし、事実楽しくないから、お互いにハッピーな関係になりにくい。

    したがって、選択肢は必然的に2の「飲み会以外の方法で人間関係を築く」だけが残る。

    ではどうすればいいのか。考えられるのは次の4つぐらいかなーと思っている。実践できているものもあれば、めんどくさくて十分には行えていないものもある。でも多少意識して取り入れるだけでも、なんとか常人ぐらいのところまではいけそうだと感じている。

    方法1:ランチを活用する

    飲み会がダメなら、ランチを使うという手がある。

    内向レベルにもよるが、夜の時間を2時間以上も飲み会に使うのは嫌だが、ランチの1時間ならそんなに苦にならない、という人はぜひランチの時間を活用すべきだ。

    飲み会で二次会くらいまでやって、濃密な時間を年に2回過ごすのも良いが、例えば月に一度、合計年に12回ぐらいランチに行って話をすれば、結構それなりの人間関係を作ることはできる。負担で言えば、むしろ確実にランチの方が低い。いわばコスパがいい。

    月に一度と言わず、もっと頻繁に行くことができれば、もっと効果的だ。

    私は過去に、同じチームの人とほぼ毎日のようにランチに行っていた。それを3年ほど続けた。結果として、そのチームのメンバーとであれば、夜に飲みに行ってもそんなに負担を感じないくらいの関係性になれた。

    別に飲み会に行くことを目的にする必要は全くないし、むしろ苦ではないけれどもその飲み会がないならないでそれも良いので弊害的な面もあるが、それを含めてもメリットの方が大きい。

    いずれにせよ、ランチは時間が短い代わりに数が稼げるという素晴らしいメリットがある。

    もう一つの大きなメリットは、酒が入らないことだ。酒が入るのは、良い面もあれば悪い面もある。特に飲みまくって記憶を失うタイプの人と、私のように下戸の人間が一緒に行くと、それが素敵な経験になることはまあ少ない。

    相手は覚えていないのに、こちらはしっかり覚えているし、その覚えている光景も美しいものであるケースは相当レアだ。

    ランチなら、こういうことはない。1時間から長くても1時間半、シラフの普通の状態でお互いに話をすることができる。そこにはアルコールによる面倒はない。

    少ない負担で回数を重ねられる上に、アルコールが入ることによるリスクが少ない。ランチは飲み会嫌いの人にとっては、絶対活用すべきツールだ。

    方法2:会議を活用する

    続いては、仕事に直結させて会議を十分に活用する方法だ。

    実はランチですら時々面倒になってしまう私は、この方法を特に活用するようにしている。

    会議の開始前、会議中、会議終了後の3つのパートを意識して、私は活用している。

    まず会議前。

    私の場合、ちょっと早めに会議室に入るようにしている。できれば一番のりが良い。そうすると、二番目に来た人が一人きりできた場合、数分であっても二人きりの時間が作れる。

    しかもこちらは一番最初に入っているので、その会議室は一瞬だけ「私の場」の空気になっている。これが大きい。

    ここで、私は二番目に入ってきた人を、優しく温かく迎え入れる。それはもう極端なほどに。

    これはあまり関係性が深くない人に対して行うととても効果的だ。相手も人間である。よほど社交的な強気な人でない限り、初対面の人がいる会議は多少は入りにくいものだ。

    そこで優しく受け入れてくれたというファーストインプレッションを受けると、なかなか意外とこれが効果を発揮するのだ。ぜひ試していただきたい。

    続いて会議中。

    会議中は、きちんと話している人の意見に耳を傾けつつも、自分の意見は明確に述べる。これだけだ。

    当たり前だが、この当たり前ができていない人はめちゃくちゃ多い。それをうまく使う。

    自分の話を聞いてくれる人だ。しかも自分の意見を明確に言える人だ。そういう信頼できる印象を会議中に十分に作り上げる。

    基本中の基本ではあるが、それをしっかりとやることが実は仕事における人間関係を作り上げる上では相当重要である。

    飲み会を通じてでなければ築けない関係性も残念ながらあるが、反対に飲み会では築けない関係性を会議を通じて築けることもまた事実だ。

    飲み会嫌いの人は、実はこのような正攻法の人間関係を築くこともまた重視しなければならない。

    続いて会議後。ここではメールが活用できる。

    例えば誰かから議事録が送られてきた場合。そしてそのメールに誰も返信していない場合。こういう時に率先して返信をする。

    そしてその返信の中に、きちんと感謝の気持ちを込める。感謝の気持ちは嘘をついてはいけない。本当にこの部分はありがたいと思えることにだけ、嘘のないように触れるようにする。

    だから、素早くまとめてくれたことだったり、そもそも議事録を作ってくれたことだったり、そういうことに触れることが多くなるが、それでよい。むしろそれくらいでいいと思っている。

    ついでに私は、これは効果的かどうかはわかっていないけれども、そういう返信をする時に時々全返信ではなく個別返信をあえて使うようにしている。

    一対一のコミュニケーションに持ち込むことが、私のような内向的なタイプには有利だからだ。ラジオは一対一のコミュニケーションを感じさせるから芸人たちが好んで使うというが、そんな感覚に近い。飲み会でどっぷりコミュニケーションしない代わりに、場面場面で一対一のコミュニケーションを取り入れられるように工夫する必要があると思っている。

    だから、もしかしたら鬱陶しいと思われているかもしれないが、仕事に影響の出ない範囲で一対一のメールを多く送るように心がけている。

    方法3:トイレを活用する

    トイレも活用できる。

    男性なら、手洗い場でもいいし、小さいほうなら横並びになっている時でもいい。

    ちょっとしゃべる。定期的に、ちょっとだけでも喋る。

    深いコミュニケーションではなくてもいいから、浅〜いないようで、回数を重ねる。

    女性なら、化粧の時間を使えば良い。あまり面倒な愚痴に巻き込まれると面倒だが、もしそれが人間関係構築に役立ちそうなら、乗ってしまうのも手だ。

    とにかく、意味のなさそうなコミュニケーションでも、回数をたくさん重ねることによって、私が苦手な飲み会的などっぷりしたコミュニケーションの代わりになるものを探さなければならない。

    そのためにはトイレだって十分活用できる。

    方法4:タバコを活用する

    私はタバコは吸わないが、吸う人は当然活用すべきだ。

    タバコ仲間は、なんだか不思議な連帯感がある。

    喫煙者は特に最近はかなり疎外されていきているから、妙に仲間感を持っている。喫煙者でない人間からすると、あのおかしなレン大会がちょっと怖かったりもする。

    飲み会は嫌いだが、タバコは好きだという人は、これまでももうコミュニケーションに活用しているだろうし、中には酒の代わりにタバコでコミュニケーションをとっている人もいるそうだから、引き続き活用していただくのがいいと思う。

    たぶん他にも方法はある

    とりあえず私が実践していたり、想像できるものを4つだけ挙げた。

    でも絶対に他にもいろいろあるのだろうと思う。

    飲み会のような場は嫌いでも、内向的で一人の時間をたっぷり摂らなければならなくても、主に仕事中の時間を使ってうまく人間関係を築くことができれば、飲み会を引くほど断り続けても、なんとか常人レベルに達する人間関係は築けるはずだ。

    というか、飲み会なんてなくてもある程度の評価を得られるだけの人間関係は十分に作れるはずだと思っている。

    だから飲み会を断っていいかと迷っているような人たちは、自分の嫌いなことを無理にしなくてもいいから、どんどん断りまくればいい。

    断りまくって、あの人は飲み会には来ないというレッテルを貼られた上で、でもコミュニケーションはとれる人だという良い評判を作れば良いのだ。

    そのための工夫を、私は今後もしようと思う。

    大好きなアーティストからサインをもらった時のこと

    有名人に会えると嬉しい。ミーハーを自覚していなくても、なんだかんだ言って有名人を見かけたり、握手してもらえたりすると盛り上がる。

    私はあるアーティストが好きで、京都に住んでいた頃に彼がライブに来くるというので三条河原町あたりのカフェで時間を潰していた。ライブは確か6時くらいからだったと思うが、ずいぶん興奮して早くつきすぎてしまい、コーヒーを飲んで時間を潰してもまだ3時ぐらいだったと思う。

    あまり長居もできないので仕方なくカフェを出た。道に出てさて次はどこで時間を潰そうかと考えていたところで、道を見知った顔が横切った。お目当のアーティストだった。

    私は思わず声をかけてしまった。何しろ長年聴き続けて、でもそれまではもっと田舎に住んでいたからなかなかライブには行くことができず、それが京都でたまたまライブをするというのでやっと生の音を聞けるのだ。それを楽しみに、何時間も前から街中で時間を潰していたところで、目の前にお目当ての相手がいたのだから興奮するのは無理はない。

    私は反射的に、「すみません、◯◯さん!」と声をかけてしまった。

    さん付けした名前での呼びかけだったので、思わず彼も反応してしまったのではないかと思う。ふと立ち止まって私の方を見た。当然向こうは私のことなど知らない。明らかに警戒しながら彼は私の方を見ていた。

    私も一方で困っていた。声をかけたが、要件はない。初対面だ。しかも私はただのファン。特にいうべきこともない。

    「今日、夜行きますんで、よろしくお願いします」

    口をついて出たのはこんなことだった。我ながら一体何を言っているのだと思いつつも、他に言うべきことは見つからなかった。彼は、しかしそういったことになれているのだろうか。「ああ、どうも」とちょっとだけ笑顔を見せて立ち去った。

    バカみたいな行動で、その時からもう恥ずかしい気持ちではあった。でも、やっぱり嬉しかったのをよく覚えている。憧れのアーティストに会った。そして話もできた!相当一方的だけど。京都に来てよかったー、と心から思った。やっぱりバカである。

    さて、興奮したままライブ会場へ私は向かった。会場は小さなカフェだった。カフェアンデパンダン、だったか?地下にある店だ。ときどきライブをやっているらしかったが、たまにお昼ご飯を食べに言っていたにもかかわらずそれを私は知らなかった。

    ライブはと言うと、まあ、それなりだった。私はその人をシンガーとしてそんなに好きなわけではない。それよりも、物語を感じさせるアルバムを作ってそれを世に送り出してくれるところに愛を感じていた。だけど、めちゃくちゃ好きだった。彼のアルバムをいろいろ聞き込み、彼の世界観を生んだであろう作家の本を読み、バックグラウンドを調べ、その上でまたアルバムを聴きこむ。結構どっぷりなファンだ。だからシンガーとしてはまあまあでも、アーティストとしては信奉していたといっても言い過ぎではない。

    彼はおそらくファンサービスとして、代表曲なども歌ってくれたように覚えているけれども、悪くはないが、そんなにエキサイトはしなかった。でも、あのアーティストが目の前にいて、ギター持って歌っているぞ!!!ということだけでも十分満足した。

    事件はこの後起きた。

    彼は、その時期に新しいアルバムを発表していた。当時はなんとも思わなかったが、ライブはそのアルバムのプロモーションも兼ねていたのかもしれない。

    ライブが終わると、出入り口でその人自身も立ちながら、アルバム販売が行われた。

    私はそのアルバムを持っていなかったので、せっかくだから購入することにした。列に並ぶと、順に彼とファンとが握手をして何かを話したりしている。そろそろかと順番をおとなしく待つ私。少しずつ列が進み、いよいよ私の番に。

    「とてもライブ良かったです」という私。「ありがとう」とアーティスト。「じゃあ、サインしておくね」とさらに彼。

    手渡されたのは、サイン入りのCDだった。

    この時、私をおそったのは、深い幸福感・・・ではなかった。それは、強烈な不快感だった。どういう不快感かといえば、「私の新品のCDに落書きされた!」という不快感だった。

    意味がわからないのはわかっている。道端を歩いているそのアーティストを捕まえて、要件もないのに話しかけるほど好きな人なのに、その人の作品にその人がサインをしてくれたら、普通は嬉しがりそうなものだ。

    ところが私の反応は反対で、なーんで私の新品のCDにらくがきしちゃうの?!だった。

    これには私自身も驚いた。全く予想していなかったから。自分の好きな有名人に会えるのは嬉しい。話ができるのも嬉しい。握手もとても嬉しい。ところが持ち物へのサインはNOだったのだ。

    今でもそのアーティストは好きだ。プレイリストを作って聞いたり、あるいはアルバムを通して聞いたりもする。なのに、そのサイン入りのアルバムだけは、実はもはやタイトルも思い出せないほどの距離が生まれてしまっている。